日本での公演はまだ続いているので、あまり詳しい内容は話せませんが、その場で曲を決めている感じもあり、とにかくジャズらしい、そして当たり前ではあるのですが、素晴らしいとしか言いようのないステージでした。やはり、個人的にも昔から音を聴かせて貰っていた人が、今この場で生で見れるというのは、もうその時点で感動なのです。そして演奏的にも少しも衰えておらず、安定のテクニックを見せてくれました。
そして、やはり“Spain”は最強説ですね…。恐らく、本人的にも今までに何回演奏したか分からないくらいだと思いますが、常に新鮮な気持ちを持って演奏してくれているように思いました。勿論、お客さんは全員知っていると思われるこの曲…。期待を持って見ていて、その期待に真摯に応えてくれる。これぞプロフェッショナルだと思います。…とは言え、基本的にはお茶目な人であるのは想像通りで、ジャズを知らなくても自然に耳が傾けられるような、そんなサービス精神も窺えました。
自分の中でチック・コリアという人は、勝手ながら本当に先生みたいな存在で(笑)、どれだけフレーズを聴かせて貰って、自分のピアノに影響を受けさせたか分からない程です。それは単純に音色だけでなく、作曲の部分や、もしかしたら音楽との向き合い方そのものにも影響を受けているかもしれません。それだけ大きな存在だった人の演奏をついに生で見れた事は、少なからず自分の今後の音楽にも影響を与えてくれているんだろうなと思いました。ひとまずは、まだまだ余韻に浸りたいと思います。良い夜でした♪
☆チック・コリアのHP…http://chickcorea.com/