ライブ当日、お店に着くと、何やらステージ周りから客席に至るまで、鮮やかな反物が飾られている事に気付きました。今回、ファイナルとなる会場をどこにしようか決めている時に、弾楽というバンドの性格上、和を感じさせる場所を選びたいという気持ちがあったらしいのですが、なかなか理想に適う場所が無いのが現実です。…それなら、気に入ったお店を自分達の手で和風に装飾しようという発想になり、今回 Mandala に協力して頂き、和の装飾をさせて頂いたのでした。なかなか大掛かりな作業でしたが、だいぶ雰囲気を変える事が出来たので、やり方次第では自分達らしいステージを作れるのだという自信にも繋がったのではないかと思います。また、この会場ならではで、照明との打ち合わせの準備もさせて頂き、本当にファイナルに相応しい出で立ちで本番に臨む事になったと思いました。
本番へは、皆、気合いが入っていました。緊張感も漂っていましたが、それだけこの日に懸ける想いが強かったという表れでしょう…。今回の弾楽ツアーを成功させる為にも、ツアー中にでステージングを中心に、だいぶ意見を言わせて頂きまして、それの集大成を見せる場でもあるわけです。勿論、自分1人だけの力では出来ませんので、後はメンバー同士の信頼関係になっていくのですが、ある程度は見守りつつ、ある程度は割って入る感じで(笑)、それでも何とか順調にステージを続けていけたのではないかと思います。
…とは言え、そもそも 1st.ステージはクールな印象でやっていこうと最初から決めていた部分もあり、それはプラスの力に働いていたかもしれません。衣装チェンジ(リーダーのいづみさんの手作りデザインシャツを着て臨みました!)を試みた 2nd.ステージになって、ようやく自分達もリラックスモードになってきた感じでしたが、セットリスト的にもそれは思惑通りでもあったので、良い流れになっていたのではないかと思いました。
その意味では今回のセットリストは、何日もツアーをやったからこそ導きだされた完成品だという自負があります。恐らく、ツアー前の状況では今回のようなセットリストを考えられる事は無かったかもしれません。そしてそれはこの日に相応しい、とてもバランスの良い展開を作り出してくれる事にもなりました。それだけでもツアーをしてきた甲斐があったというものです。
1st.CD『和二咲ク水輪花』は、1曲以外は全てオリジナル曲。勿論今回のステージも、この作品に収録されている曲を中心に、他の曲も全てオリジナル曲のみで揃えました。ツアーの最中では、どこかでジャズ・スタンダード曲や、有名なカバー曲をやった方が良いのでは…という意見も出たりしていたのですが、やはりCDリリース・ツアーであるのですから、オリジナル曲を押していかなければなりません。実はこの辺りの意思疎通が最初は出来ていなく、その方向から今回のファイナルの方向への修正が、個人的には一番気を遣った部分でもありました。…そしてファイナルでは、メンバー皆で当然の如く、オリジナル曲で固めようという意思疎通の下で進める事が出来ました。それが何よりの成果だったのではないでしょうか。
こうして2ステージたっぷりの時間を、弾楽のオリジナル性溢れる空間の中で過ごす事が出来ました。近年稀に見るほど大変だったツアーでもありましたが(笑)、それを乗り越えて終える事の出来た喜びは、やはり爽快感がありました。自分的にはまずはこのファイナルへの感謝で、今後、それまでの道中のツアーを(ブログで)振り返りつつ、このツアーに協力して頂いた皆様へ感謝…という形になれたらと思います。とにかく、無事に終わって良かったです。どうもお疲れ様でした!
☆南青山 Mandala のHP…http://www.mandala.gr.jp/aoyama.html