昨日、今日と、静岡県の伊豆市は天城ドームという所で行われた“Folk Song Festival 伊豆”というイベントに、さばいばるいとう UNIT として出演してきました。これは、昨年5月に自分達が行ったツアーで立ち寄った、修善寺にある Cafe de Schile(かふぇ・ど・しーれ)というお店〔竹内大輔の写真日記(~2009)、さばいばる伊藤、中部・関西ツアー(2009.5.2~5.5)参照〕のマスターが立ち上げた企画で、フォーク界の大御所と言える、高石ともさんや遠藤賢司さん等を筆頭に、地元のミュージシャンや自分達、そしてお馴染みの?Daddy 津田さん等も出演するという(笑)、正にプロ・アマ問わず、幅広い人達を集めて、大きな大きな音楽祭をやろうというものでした。会場の天城ドームという場所は、先程言った修善寺から、更に南の山の方に向かった所にある施設で、それこそ1000人以上は収容できそうな場所でしたが、とにかく、今回のテーマは“絆”という事で、人と人との関わりを大事に思った2日間だったと思います。…それでは、順に振り返ってみる事にしましょう。
ライブは25日(日)の1日のみでしたが、出演者は基本的には、前日の24日(土)入りとなっていました。…と言うのは、前日に音響的・動線的なリハーサルをやっておかないと、当日の出番等のスケジュールが大変なものになってしまうからです。それもその筈で、このイベントの出演者数は、全部で22組!…朝10:00から夜の21:00まで行われるものの、実は時間は相当タイトな事になっているのでした。これは当日になってより顕著に分かりましたが、とにかく、前日入りは原則という事で、自分も例外に漏れず現地へと向かったのです。
…と、普通だったら、伊藤さん御一行と一緒に現地入りするのでしょうが、自分はその前日までの忙しさ故、後から電車で行く事になっていました。実は伊藤さんは、その入りの日は海水浴に行く人が多くて道が混むのではないかと危惧して、朝早いうちに家を出てしまおうと考えていたのです。その時間帯は自分の想像を遥かに超えるもので、結局はなんと朝2:30頃に家を出たのだとか…(笑)。そして、流石にその時間は混む事が無く、5:00前には現地に着いてしまったのだそうですが、いくら何でも早過ぎです(笑)。ちなみに、この日は自分は、これくらいの時間に寝るところでした…。
そんな感じで、自分は14:00までに着けば良いと言われていたので、自宅を10:00くらいに出発をし、東武東上線、湘南新宿ライン、東海道本線(JR東日本)、東海道本線(JR東海)、伊豆箱根鉄道駿豆線…と、移動費をなるへく抑えるべく鈍行列車だけでの移動故、乗換えや時間が掛かってしまいましたが、無事時間通りに到着しました。しかし、実はこの日、東名高速道路のどこかが事故渋滞とかで、出演者の殆どが遅れてしまっているという情報も入ってきていて、結局のところ、出演者の到着順にリハーサルが進むという事態になってしまっていました。結果的に見れば、自分達は優秀すぎるほど時間通り?だったわけですが(笑)、やはりイベントにはトラブルが付き物です。本当に何が起きるか分かりません…。
天城ドームは本当に立派で、中にはソフトボール球場が備え付けられてある程でしたが、難点と言えば会場に冷房が無いという事でした。さすがに控室等にはありましたが、何気に肝心の?ステージ上には無く、中は相当な蒸し風呂と化していました。これでは、ただ立っているだけでも汗だくになる程でしたが、更に当日はライブがあり、しかも、人が大勢いる中で…です。一体大丈夫なのかと心配になりながらもリハーサルは無事終え、今夜の宿へと向かいました。
宿と言っても、出演者達が泊まる事の出来る合宿所みたいな施設で、部屋は2段ベッドがあるだけのシンプルな造りでしたが、冷房が効いているのがどんなに嬉しかった事が…(笑)。これだけで。ゆっくりと身体を休める事が出来るというものです。全員がリハーサルを終えた後は、その宿泊所の食堂で食事&宴会が行われ、ミュージシャンそれぞれの交流を深めつつ、自分達は露天風呂(泊まった場所からは、歩いて10分くらい掛かる所でしたが…)なんかに行ったりもしました。
この日は、スケジュールだけを記すなら、移動、リハーサル、食事…だけではあったのですが、何だかやたら疲れてしまった1日でした…。暑さのせいもあったと思いますが、団体行動という中で、制約のある中で動いていたせいかもしれません…。その中でも、何だかんだで楽しんではいましたが、身体は正直だったようです。お酒も、自分はそんなに飲んだ方ではなかったように思いますが、伊藤親子と共に、この日は22:00くらいに就寝してしまいました。しかし、久しぶりにぐっすり眠れると、確信を持てた事が、変に嬉しかった夜でもありました(笑)。
次の日は朝6:00に目覚めつつも、寝たり起きたりを繰り返して、完璧に起きたのはその2時間後の8:00でしたから、本当によく眠れた夜でした。この時間に起きたのは、8:00に皆におにぎりが支給される為で、それを取りに行く為(食べに行く為?)の時刻でもあったのです。せっかくですから、そのまま外で朝御飯を食べる事にしてみましたが、自然の中、何とも気持ちの良い朝を迎えられたと思いました。こんな朝も久しぶりかもしれませんね。
朝御飯も食べ、少しゆっくりして、いよいよ朝10:00になって、今宵の音楽祭の始まりです。最初の出演者は“大太鼓組・喜酔会”という、なかなか派手なグループで、その名の通り、迫力のある大太鼓の演奏で幕開けとなりました。まだお客さんはチラホラ…という感じでしたが、既に熱気だけは伝わってきております・…いや、単に暑い気温なのか…(笑)。もちろん、本格的な暑さはこれからだったのですが…。
その後、地元の方達の演奏が続きまして、4バンド目に我らが Daddy 津田さんの出演です。今回は“ユニット”として出演されていまして、ギターに鈴木勇造さん、ベースにてらちんさんを迎えてのライブとなっていました。ベースが入ってのサウンドを聴くのは自分は今回が初めてでしたが、また Daddy さん1人の時と、大分印象が異なって見えたのが目新しかったですね…。もしかしたら、もう別物と考えても良いのかもしれません。意外にも、Daddy さん個人的には、ベースが入った方が格段に歌いやすいのだそうで、成程とも思いました。そして、相変わらずの名曲?“あっぷるぷるぷるぷるりんこ”も演奏していまして(笑)、この暑い会場の中、爽やかな風が通っていきましたね(笑)。見事でした!
さて、ちょっと周りを歩いてみましょう…。この日は、ステージの逆側や、会場の外等に露店のブースが立ち並んでおり、軽い飲食なら出来るようになっていました。その中には、あのB級グルメで有名な富士宮焼きそば等、何だか惹かれるような物も売ってたりしたのですが、自分達出演者には皮肉な事に昼御飯が用意されていたので(笑)、焼きそばを食べるには残念ながら至れませんでした。その代わりと言っては何ですが、伊勢の辺りの技術を使っていると言われた、みたらし団子を頂きまして、確かにモチモチとしていて美味しかったです。よし、これで一気にテンションが上がってきました(笑)。
さて、自分達は15:00~、順番で言えば12バンド目という出番でしたが、陽もトップライトを維持しており、会場の暑さ(熱さ…ではない)もピークに達していたのではないでしょうか。今回の会場は座席が基本的には無く、お客さんは地べたに座ってそのまま見る感じになっているのですが、殆どの人が団扇で何とか風を送っている状況ですし、中には寝そべる以外にもはや手段は無い…といった形で見ているような人もいます。
ここが辛抱どころだ…と考え得る事も出来ますが(笑)、とにかく自分達は、いつものようにミキヤのジャンベ・ソロから始まる、“一人ぼっちのカフェテラス”からお送りしていきました。蒸し風呂のような会場に、ジャンベの甲高い音はインパクトがあったのでしょう。急に、会場内に凛とした空気が走り、ミキヤは注目の的へとなっていました。そして自分のピアノ・ソロに繋がり、伊藤さんの歌へと流れていきます。ここは勢いがあったのか、歌の始まりでお客さんからの拍手を頂いたくらいでした。いい感じです。
この日の持ち時間は、転換込みで30分…、まあ、実質25分でしょう。なので、曲数も少なめの4曲とし、その代わりジャンベ・ソロは外せない等、内容の濃いものをやらせて頂いた次第です。…しかし、最初の2曲が終わった時点で、『あと10分』というカンペが出てきた時には正直驚かされましたが(笑)、それでも時間通りに終わらせる事が出来ました。しかも、急いで急いで…という感じはなく、“人生色々下心”や“大切な人へ”等、弾き慣れている曲で丁寧に演奏した結果です(一部、省略した小節もありましたが、特に問題は無い部分でした)。なかなか良いステージだったのではないでしょうか。
もちろん、30分という短い時間で、自分達の魅力を最大限に引き出せていたか…というと、まだまだ考えの余地はあるのかもしれませんんが、こういった状況も加味して、大健闘といった感じではないでしょうか。ミキヤ自身は、今後のジャンベ・ソロに対して課題を見付けたようですし、次に繋げられるという側面でも、意味のあるライブ・パフォーマンスであったように思います。実際のところ、来月にはこのユニットでのツアーが控えてますし、またそれぞれが音を重ねて、更なる良い音楽を作り出せていけたら良いと思いました。
さて、この後もライブはまだまだ続いていくのですが、自分はこの後に用事があるのと、明日からの旅行に向けての準備の為、先に電車で帰る事にしました…。結局のところ、往復とも電車移動という事になりましたが、まあ、たまには良いでしょう(笑)。ただ、この日は日曜日で、会場から最寄りの駅の修善寺駅まで、道が相当混んでる事が予想された為(案の定、結構混んでました)、会場最寄りのバス停まで送って貰って、そこからバスで修善寺駅まで向かうという臨時措置も取らせて頂きました。これが、かなりのんびりとしていて印象的だったのですが(実際渋滞の為、予定より15分送れて到着しましたし…)、小旅行気分も味わえてなかなか良かったように思えました♪
そして、修善寺駅からは、行きと全く同じルートを逆に辿って、またゆっくりと移動していきます。そう言えば、あんなに暑い思いをしたライブだったのに、その後にビールを飲むのを忘れていました…。ここは、東海道本線(湘南新宿ライン直通)のグリーン車で、ビールを注文する事にしましょう(笑)。人と自然と戯れた、楽しい2日間でした。どうもお疲れ様でした!
☆天城ドームの(伊豆市の)HP…www.city.izu.shizuoka.jp/form1.php
ですが、貴重な体験が出来た2日間でした!
8月のツアーもよろしくお願いします(^^)!
しかし、8月のツアーに向け、良い免疫が
出来た事でしょう。またよろしくです!
なるほど、伊豆にはぴったりですね!
アロハシャツ率が高かったような。…というわけで、今後も活用していきます♪
出演者の相模の風です。
とても「絆」を感じる素晴らしいイベントでした。
演奏、楽しませていただきました。
またお会いできる日を楽しみにしております。
ええ、もう想像を絶する程の暑さでしたよ(笑)。
これで、少しくらいの暑さなら大丈夫だと思うようにも
なりました。まあ、あまり褒められませんが…。
>相模の風 風来直さん
コメントありがとうございます。自分達も、
もしかしたら親子の“絆”、人と人の“絆”を
見せる事が出来たのではないかと…。また
どこかでよろしくお願いします!