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 昨日は、ボーカルの彬子さんのバンドで、六本木 Morph-Tokyo でライブをやってきました。ここでライブをやるのは本当に久しぶりですが、彬子さんのライブに参加するのが、そもそも久しぶりという感じでしょう。前回は3月の事〔彬子ライブ@東京キネマ倶楽部参照〕でしたから今回は約4ヶ月振りですが、もっとライブをやれば良いのにと、個人的には思います。

  このボード書き…懐かしい(笑)  今回2階の個室に案内された、六本木つるとんたん

 それこそ1年半くらい前までは、このバンドではよくこのお店に出演したものでしたが、今回は久々という事もあって、あの時に恒例だった作業が、色々な場面で復活を果たしていました。その最もたるものはボード書き(右上写真参照)と、つるとんたん(左上写真参照)でしょう。どちらも過去の Morph-Tokyo でのライブでは、ほぼ欠かさず通っていたイベント?で(笑)、何だか懐かしさが込み上げてくるような感覚さえありました。やはり、それだけ思い入れも強い場所なのだと思います。

 今回は3マン形式となっており、いつもより長い出演時間の枠が自分達にはありました。具体的に言えば、普通の対バン形式では6曲ぐらいのところを、今回は8曲演奏…という感じです。そうなると、難しくなってくるのが選曲、そして曲順です…。8曲までになると、さすがに曲の緩急を付けたくなるのは当然で、そしてそれは1つ以上の波でも構わなくなります。彬子さんの曲は、それこそ今まで沢山生まれてきていますが、新曲もまた増えてきましたし、選ぶのはなかなか骨が折れる作業だったに違いありません。
 また、今回演奏した曲は、自分がバンド・アレンジしたものが半分くらいあったので、個人的にライブに掛ける意気込みも大きいものとなっていました。彬子さんは基本的にピアノでしか曲を作れないので、新曲が仕上がったとしても、弾き語り用の形で自分達に渡されるわけですが、これを何とかして更に魅力ある楽曲にしていきたいと思ったわけです。もちろん、そんな簡単に考えられる代物ではないのですが、自分にとって幸いだったのは、今回のライブのメンバーは、前回と全く同じ…というものでした。
 これはどういう事かと言うと、メンバーの個性を、ある程度自分は知っているという事です。実は自分がアレンジをする際に、ここの部分はとても重要で、なるべくメンバーに合った感じの雰囲気を作っていきたいと思うのです。…と言うか、メンバーの雰囲気を思い浮かべると、自然にそういったアレンジの方向に進んでいく…という感じでしょうか。まあ、自分勝手な思い込みでもあるのですが(笑)、特に今回のような“バンド”という名義では大きな側面でしょう。彬子さんだけでなく、ベース、ドラム、ギターの皆さんも、どこかで主役になれるような場所を作りたいわけで、そういったアレンジをバランス良く進めていくのが、今回の大事なポイントだとは思いましたね。

  Morph-Tokyo は照明に定評があります  同じステージでも、照明で随分雰囲気が変わります

 さて、今回自分達の出番は3バンド中での最後で、いわゆる“トリ”を務めさせて頂いたわけですが、時間がかなり押してしまっていたのは残念でした。それは、ヘタしたら50分押し…と言える程だったので、お客さんによっては帰りの時間が大変になったのではないかと思いますが、多くのお客さんに残って頂けたのは幸いでした。こうなったら、楽しくライブを見せなければ…という思いが、より強くなってきますよね!
 実は1曲目はカバー曲で、チャカ・カーンの“Through The Fire”を、キーボードとボーカルのみのデュオ編成で行ったのですが、なかなか新鮮な始まりでした。そして、その曲が終わったら照明が暗くなって、ピアノだけのイントロが始まり、他のメンバーの音と照明が一気に入ってくると、今回の新オリジナル曲“Destiny”です。彬子さんの曲では珍しく、ラテンと16ビートの間くらいのリズムを基本にした雰囲気でアレンジを作ってみたのですが、これもある意味新鮮な効果が与えられました。曲のテンポもそれなりに速いですが、ガチガチではなく、どこか優しい感じもある…。少しお洒落っぽいサウンドですが、また新たな方向性を見付けられて良かったのではないでしょうか。
 続いて3曲目は、昔から演奏しているお馴染み曲、“変わらない愛があるのです”…です。これは前回と同じバージョンでやっていき、もう皆も慣れた感じがありました。これからの自分達のスタンダードという意味でも、掛け替えの無い曲になっていくかもしれませんね。

  前回のライブも、黒のリボンを付けてたような…  お馴染みギターリスト、山口和也君

 少々のMCを挟んで4曲目は、前回からの新曲である“Game”でした。前回のライブで既に自分がアレンジ済みですが、あの時はお店の雰囲気も結構考慮した感じでやっていったので、今回の Morph-Tokyo ではどんな感じになるのか、若干予想出来ない部分でもありました。しかし、まだまだ退廃的な雰囲気は消えていなく、今回のお店でもバッチリな選曲だったと思いました。4曲目という、曲順の真ん中辺りに持ってきたのも良かったのかもしれませんし、あくまでも、彬子さんというボーカリストの側面を見せている…という感じが伝わってきたのも良かったのかもしれませんね。
 そして5曲目は、ガラッと変わって“緑”です。これは前曲の“Game”から一変して本当に楽しい雰囲気を持つ曲ですが、お客さんにも拍手を求めたりして、今回のライブの盛り上げ役を十分に担っていましたね。これは自分がアレンジしたわけではありませんが、もはや最初から雰囲気が完成されているような曲です。素直にこのまま演奏するのが一番良いでしょうね。

  絶対に緊張している雰囲気が…(笑)  ちゃっかりカメラ目線(笑)

 そして、6曲目は前回も演奏した“天使の梯子”でしたが、前回がピアノとのデュオで演奏したのに対し、今回は初めてバンドで演奏する事にしました。…この曲を最初に彬子さんに聴かせて貰った時、凄く印象的なメロディーで、綺麗な曲だ…と思ったのですが、デュオ以外にやりようが無い…というのも正直な意見でした。…というのは、曲の構成がどうも一般的ではなく、複数の人数がいては、それらをまとめるのが難しそうと思ってしまったからでした。しかし今回は、最初からバンドで演奏する事は決めていた部分もあり、個人的に好きな曲でもあったので、もはや自分から進んでアレンジをやると言ったくらいでした(笑)。
 前回の感想でも言ったように、この曲は、テンポの“タメ”や、“寄り添い”の部分がとても重要な位置付けを持っていて、それはバンド・アレンジをしても無視したくない所ではありました。イントロを、サビのメロディを若干フェイクしたものにして、テンポは完全にルバート(テンポを自由に動かしながら演奏する事)です…。これで、イントロを聴いただけで“天使の梯子”だと分かり、尚且つ曲の長所も消して無い事になります。そして、この曲は実は、1番だけですぐ次の展開(俗に言う“Cメロ”という部分です♪)へ突入してしまうのですが、これはベース・ソロ(これも珍しいアイデアだったと思います)を間に挟む事で、聴き手に、変化への余裕を与えさせる事が出来ました。また、最後のサビ後には、まさかの?ピアノとギターよる、それぞれの短いアウトロ・ソロを入れたので、短いながらもダイナミクスが付いた構成にも成り得ました。結果からすれば、自分的には大満足のアレンジで、また、お気に入りのアレンジにもなりました。元のデュオ時代の構成からすると、曲の長さが1分くらい長くなってしまったのですが(笑)、それは3分⇒4分…という変化だったので、今やっと丁度良い長さになったのかもしれません。せっかく良い曲なのですから、もう幾つか展開があった方が面白いと考えたんですよね…。今後も弾いていきたい曲の1つになったと思います。
 そして7曲目は、前回も演奏したカバー曲“One For All”。遊び心が重要で、如何に気軽にやるかというのが大事な曲でもありますが、ちょっと前回より固かったような気も…(笑)。まあ、こういった曲は、その場の雰囲気というのを大事にしたいですから、また同じものを目指してもしょうがないとは思っています。まあ、更に色々な変化を持たせたら楽しいかな?…という感じでしょうね。さあ、あとは最後の1曲を残すのみです。

  ステージも佳境へ…?  何のポーズ…(笑)!?

 この日の最後は、これも新曲、“Keep On”という曲です。暴露してしまうと、最初この曲を聴いた時には、殆ど“緑”と変わらない!…という印象しかなかったのですが(笑)、彬子さんの、「ゴスペルみたいな感じです!」…という意見により、今回のアレンジに仕上がりました。お客さんにも手拍子をさせ、正にラストな感じでもありますが、テンポはどちらかと言ったら遅めのこの曲は、やはり今までの彬子さんの曲にはない雰囲気に仕上がっている感じでした。
 こうなると、色々と新鮮な部分があり過ぎて、どこに自分の特色を持ってきて良いか分からなくなってきてしまいそうですが、そこは彬子さんの歌唱力でカバーされています。やはり、どの曲を歌っても彬子さんなんですよね。カバー曲は、もう少しやり方がありそうな気もしますが、再アレンジされた曲に関しては、まるで問題無しです。やはり、どことなく彬子さんのイメージを壊さないぐらいの感覚で、自分はアレンジはしていますからね。今回も時間的にギリギリでしたが、無事間に合い、そしてお披露目する事が出来て良かったです。

 …と、今回のライブを振り返ってみると、確かに自分がアレンジに掛ける意気込みは大きいものがあったのですが、その分、ライブの緊張というのも一入だったような気がしました。これは前回もそうだったのですが、今回の方が、より強かったような気がしています。恐らく、自分がアレンジを受け持つ曲が多くなってきて、今回のようにそれがセットリストの半数くらいを占めるようになると、それがそのままライブのイメージにも繋がってきますから、それによる責任感という部分が多くなってきた故でしょうね。それがステージ上での固さに繋がっていたかどうかは微妙ですが(笑)、少なくとも悪い緊張感ではありませんでした。…むしろ、この緊張感を楽しんでいきたいくらいですね。更なるアレンジをしていくなら、その気持ちは尚更でしょう。
 非常に楽しいライブでした。またどうぞよろしくお願いします!…そして、皆さんどうもありがとうございました!

 ☆彬子さんのブログ…ameblo.jp/akiranochikara/

 ☆六本木 Morph-Tokyo のHP…www.morph-tokyo.com/

拍手[2回]

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【無題】
トリオライブ以上に?詳細なレポート、読ませていただきました。一曲一曲いろいろな想いが詰まっているのが伝わってきます。実は「akiversary」をgetして聴き込み中です(笑)ライブに行きたい!という気持ちが強くなりました。
【いつの間に!】
恐れ入ります。もう1年前の作品ですが、どうぞ聴いていって下さい!
アレンジって、すごく精神的なものを使うんですよね…。それが
よく知っている人の為なら尚更です。今後も頑張っていきたいと思います!
【無題】
ライブお疲れさまでした。
竹内さんの目の前の端で見ていましたが、素敵な
演奏に聴きいっておりました。

アレンジにも色々なご苦労があるんですね。
また機会があれば聴きに行きたいと思います。
【どうもありがとうございました!】
そうです、アレンジにも色々とあるのです(笑)。
しかし、その為に曲に愛着が湧くのも事実でして、
それが良いライブに繋がっていくのかなとも
思っております。またどうぞお越し下さいませ!
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絵文字:
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字








HN:
竹内大輔(Pf,Key)
性別:
男性
自己紹介:
1980年1月29日生まれ
の生粋のO型(…が、初対面
ではよくA型と見られる)。
3歳(自分では記憶に無い)
からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学
ではバンドも経験する。現在の
活動は日本全国から海外に及び、
各地のライブハウスやラウンジ、
レストラン、そしてバー等での
演奏は勿論、各アーティストへの
レコーディングや、作曲・編曲
等にも積極的に取り組んでいる。
日本、世界中を飛び回りたい、
鉄道、旅客機、旅行、写真好き。

5月16日(木)
銀座 No Bird
Open…18:00~、
1st…19:30〜、
2nd…21:00〜、
Charge…3500円(ドリンク別)
コースを御予約の方は2500円
Member…(Pf)竹内大輔、
(B)池田暢夫、
(Ds)佐々木俊之

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4th.CD アルバム『Voyaging』
発売中!(2015.4.15 Release)
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・トレイラー公開中


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 限定配信!)…こちらへ!

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初カバー・アルバム、3rd.CD
『ReInterpret the passage』
発売中!(2013.4.10 Release)
●詳しい曲解説はこちらへ!

・Music Video“Love Theme
 From Spartacus”公開中!


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全7曲入り、トータル70分強の
意欲作、2nd.CD アルバム
『Fingers Dance』ライブ会場限定
発売中!(2011.7.3 Release)

   Fingers-Dance-jak.jpg



全曲オリジナルの 1st.CD アルバム 『Pictures』発売中!…在庫僅か!
(2008.10.17 Release)

   Pictures-photo

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メジャーデビューアルバム
『ANTHOLOGY』のMV
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初のカバーアルバム
『Hybrid ROOTS』に
収録されている、TRI4TH
自身によるセルフカバー
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の ED を飾った TRI4TH 楽曲
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スプリット・ミニ・アルバム
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“Introduction Pt.3”〜
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“行きゅんにゃ加那節”公開中


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