演奏者は、いつものように西仲さんと自分のデュオ編成。そしてゲストとして、フラダンサーの石川麻衣子さんにも何曲か参加して頂きました。ステージが始まると、沖縄を語る上では外せない曲“てぃんさぐぬ花”から演奏し、“べーべーぬ草かいが”等、沖縄の雰囲気がたっぷり詰まった曲を中心にお送りしていきます。
今回は全部で2ステージお送りしましたが、1ステージ目は雑誌 Coyote の世界を、そして後半となる2ステージ目では、西仲さんのCD『LEQUIO HISTORIA』の世界観を中心にお届け出来たと思います。どちらも沖縄の情景を思い浮かばせる内容になったのは勿論ですが、雑誌視点というのと、西仲さん視点という違いを、それぞれ比較する事が出来たのは面白かったのではないでしょうか。ステージにはストーリーがあり、それを今回進行していくのは西仲さんですが、お互いに特徴があり、そこに見合った曲を演奏していく事で、ステージ毎に独特な雰囲気が出来上がったようにも思うのです。
ところで、今回“童神”を演奏する際に西仲さんとメロディオン・デュオに挑戦してみました。右上写真の通りではありますが(笑)、いつもやっているアレンジから、どうにか一歩進めたいという想いから実現したものでもあります。とても素朴な雰囲気になったと思いますが、徐々に西仲さんはフルートに移行していき、自分も途中からピアノに場所を移し、最後には通常の楽器編成で締めてみました。自分からすると、メロディオンは鍵盤楽器というより、管楽器という印象で、なかなか慣れない感じで進めていきましたが(笑)、雰囲気作りには貢献出来たかと思います。この為、この曲を演奏し終わるまでは、ビールを我慢した程です(笑)。
特別な1日だったと言えるこの日は、2ステージたっぷりとお送りし、多くの方と笑顔を共有出来た時間になりました。西仲さんが沖縄の話しをしている時は本当に楽しそうで、その表情を見れるのがお客さんも楽しみなのだと思いますが、正にそれこそが沖縄伝承者の条件でもありましょう。お客さんはいつの間に、沖縄の魅力に浸かっていくのです。自分も楽しい時間を過ごせました。どうもありがとうございました!
☆西仲美咲さんのHP…http://misakinishinaka.com
☆スイッチ・パブリッシングのHP…http://www.switch-store.net
石川さんのダンスでかざされる手のひらからは、何かきれいな「気」が流れてくるように感じ、「赤田首里殿内」がとても新鮮に聴こえたり、「安里屋ユンタ」の合いの手が楽しかったり(自分は教わらなくても言えてしまってなんだか驚き)、ほんとうに心地よいひと時を過ごしました。
前日のリハーサルにて、西仲さんが何となく思い付いた
アイデアでしたが、流れるように実現してしまいました。
もっと思うように弾けるようになりたいものですが、
もう少々時間が必要なようです。心地良い空間に、更に
溶け込む事が出来るよう、精進したいと思います!