・日本古来の伝統的な精神を大切にしつつ、西洋の文化を受け入れ巧みに両者を
調和させる音楽を創るアーティストが出演する音楽好きの為のライブイベント
…との事です。御存知の通り黒船というバンドは、北の津軽三味線と南の奄美島唄をジャズのフォーマットで表現するバンドで、これだけで既に特徴的なのですが、こうしたバンドを集めてイベントを行うというのは大事で、フィールドは違えど、バンドによっての個性は自分達に刺激を与えてくれる事は間違い無しで、演奏者としても興味があるところでした。勿論、お客さんの興味も一気に惹き付けたようで、当日は満員御礼で迎えさせて頂きました。
この日は2マンでのイベントとなりましたが、お相手は尺八奏者である神永大輔さん率いる、和楽器でゲーム音楽を演奏するバンド、SUPER JOHN BROTHERS さんにお越し頂きました。懐かしのクロノトリガーや、クロノクロス、そして聖剣伝説等のゲーム音楽を演奏してくれて、自分も何曲か知っているものもあったので、それだけで楽しくなってしまいます(笑)。勿論、色々とアレンジは練られており、生楽器ならではの温かみも表現させていたのが個人的には好みでした。
そして黒船のステージです。この日のステージ時間は1時間強というものでしたが、敢えて曲数は少なめに設定し、ジャズのフォーマットである事を生かし、それぞれの楽器のソロを長めにしたステージを展開させていきました。曲は勿論 2nd.CDアルバム『BREAKTHROUGH』からが基本ですが、それ以外にも、久し振りにジャズスタンダード曲である“My Favorite Things”を演奏し、その中で津軽三味線のじょんがらを披露していく等、個々の楽器をフィーチャーさせた時間も忘れずに進めていきました。その時間は非常にパワフルで、ジャズというかロックに近いのでは…と関谷君も思う程でした(笑)。確かに、津軽三味線のパワーにはロックの精神を感じさせてくれるのもあり、これからはロック魂も忘れずに?ライブに向かっていきたいとも思ったものです。
そんな中、本編最後とアンコール曲には、SUPER JOHN BLOTHERS から、尺八の神永さん、そしてバイオリンの水谷美月さんを迎えて、総勢7人編成でお送りしていきました!…本編最後の曲に演奏したのは“La Fiesta”で、それぞれのソロが用意され、それは短い小節毎に掛け合って進めていきました。いつもは津軽三味線とベースでソロを回している箇所ではありますが、この日に限っては更に尺八とバイオリンも加わり、4人のソロ回しの時間となったのでした。全てがフロント楽器のようなポジションになり、個々のカラーが目立ちます。ここまで来ると、楽器対楽器…というよりは、人対人…という感じでしょうか。勢いは更に加速させ、この日最大の盛り上がりになったと思います!
こうして、和魂洋祭の第一幕は無事に閉幕となりました。多くのお客さんに見守られ、1つの新たな規格をやり切ったという想いで一杯になりましたが、これからも続けていけたらとの事でしたので、どうぞよろしくお願いします。音楽において、和と洋の調和というのは、何も今に始まった事ではありませんが、積極的に自分からこうしたイベントを始めるという意味は、バンドにとっても非常に大きいように思います。まだまだ、こうしたバンドなんて本当に多いと思いますし、その個性は本当に千差万別でしょう…。その1つに黒船も加えて貰えるように、やはり日々の精進が大切なのだと思いました。
固くなってしまいましたが(笑)、それはともかく、こうして同じ目的に向かったメンバー達で迎えたライブ後の乾杯というのは、この上なく至福の瞬間でもあるのです。これからのお互いの成長を祈りつつ、まずは楽しい時間を過ごさせて頂きました。どうもお疲れ様でした!
☆黒船のHP…http://www.peaceofcake.net/kurofune/
☆渋谷 gee-ge. のHP…http://www.gee-ge.net
お目当てのグループがどちらの方でも、双方を楽しめたと思うのです。
“La Fiesta”での名物、ジャンプは関谷氏・ひかりちゃんだけでなく、尺八演奏しながら神永さんも!
この日の竹内さんは、クロノトリガー効果満点の(?)大迫力な演奏でございました。
ロックな黒船、今後も楽しみです。
もう、あれは黒船の名物シーンでもありますよね(笑)。
毎回、こちらも楽しませて頂いています。…確かに、ライブ前に
ゲーム音楽のシャワーを浴びていたも、大きな意味を持って
いたかもしれませんね。黒船の今後にも御注目下さい!