2月6日(1日目)
この日はまず、往路の飛行機に無事に乗れるかが重要でした。今回、香港への足として選んだ航空会社は香港の LCC、香港エクスプレスで、航空券が安い(諸費税込みで、片道7000円程でした)わりに羽田空港に就航しているという、大変有り難い存在なのですが、その出発時刻が朝の6:35となっているのです。国際線なので、出発2時間前、最悪1時間前にはチェックインを済ませていたいところですが、こんな時刻に鉄道が動いていないのは言うまでもありません。
そこで使えたのが、早朝リムジンバスでした。なんと、自分の地元である池袋駅を4:25に出発をし、なんとか羽田空港国際線ターミナルには5:15に到着してくれるのです。これでもギリギリなのは承知ですが、羽田空港国際線ターミナルはそんなに大きくないので大丈夫!…と、勝手に自分を勇気付け、それで向かったものでした。実はこの日は、前日の夜に青森から帰ってくるという事情がありまして(笑)〔鉄道さんぽ 31.(津軽鉄道、津軽鉄道線編)参照〕、なかなか強行軍の中ではあったのですが、無事に起床…、そして羽田空港へ…。眠い目を擦りながらも、香港エクスプレス自体が初めてだったので、チェックインが終了するまではドキドキしたものでした。そんな中、無事に手続きが終了して、一気にホッとした事を覚えています。それでも尚、自分より後に丹精君が空港に到着して、悠々とチェックインを行っていた事に感心をしたものでした(笑)。…ちなみに慎さんは、成田空港から別便で向かう事になっていました。
…さて、搭乗口へと向かいます。香港エクスプレスの飛行機はエアバスA320−200型で、LCC の中では最もポピュラーな機体でもあります。会社のHPやチェックインカウンターでは新コーポレートカラーが蔓延っていましたが、これから乗る機体は尾翼を赤と黄色で染めさせた旧塗装機で、これはこれで香港らしい雰囲気が出て良いなとも思いました。機内の座席も真っ赤にデザインされており、香港の勢いを表しているような印象も受けました。
飛行機は時刻通りに出発しました。お客さんは香港人の方が圧倒的に多いのは、時間的に早朝過ぎるせいなのか、まだ香港エクスプレスが日本人に浸透していないのか…、とにかく安い運賃を設定しているので、もっと宣伝してお客さんを掴み、更に便数を増やしてくれればと個人的には思ってしまうのですが…。香港にはキャセイパシフィック航空という大手のレガシーキャリアも存在しているので、住み分けを図っているのかもしれませんね。
羽田空港からの離陸なので、出発してからは日本の国内線を飛んでいるかのようです。お馴染みの風景が続くとなると、やはり富士山は期待せざるを得ませんが、この時自分は右の窓側席に座っていて、素晴らしく美しい早朝の富士山を拝む事が出来ました。丁度、日の出の時刻とも重なっていた事もあって、よく済んだ空の下には、太陽に照らされて少し赤色に見えたのが印象的でした。恐らく自分の人生の中で、今までで一番綺麗に見えた富士山かもしれません。香港行きの飛行機から見えたというのが何だか愉快ですが(この時の機内は、それは活気に満ちておりました…笑)、バタバタの中で出発をしていった自分にとって、少し元気を貰えたような時間でもありました。
まだまだ続きます!