さて、今回のライブはトリオとしても久し振りに取り上げる曲を中心に演奏していきました。トリオ4作目のCD『Voyaging』をリリースして以降、ライブをやる際にはどうしても優先的にこの作品からの曲をやらなければなりませんでした。それはそれで良いのですが、他にも取り上げたい曲は沢山あり、そろそろこれらの曲も演奏したくなってきてしまいます…。そこで今回のセットリストは、今までのトリオCDの中から、それぞれ最低2曲以上は選出させて頂き、更に新曲部門も加えて…という感じでやらせて頂きました。
1作目の『Pictures』からは、“The Day Of The Black Key”や“Monte Fiesole”等、2作目の『Fingers Dance』からは“Scramble”や“Hagatna”等、3作目『ReInterpreted the Passage』からは“Love Theme From Spartacus”や“Close To You”等です。勿論、『Voyaging』からも何曲かやりましたが、“Carnaval”は久し振りだったのではないかと思います。
そして新曲部門として、これまで1回ずつ披露した“Canta Per Me”と“From East”という曲をやらせて頂きました。最近出来た曲で、今回がどちらも2回目の披露という形でしたが、前回よりもトリオサウンドに近付いてきたと言いますか、メンバーそれぞれで曲が消化されてきたからなのだと思います。自分も少し攻めた姿勢で演奏する事が出来ました。
また、この日初披露となる、完全なる?新曲もやらせて頂きました。最近、色々と曲を作ってきて、どこかクラシックらしいフレーズや、ラテンのビート等、自分の好きなルーツの側面を用いた曲が多かったような気がしたのですが、今回はミディアム・スウィングの、いわゆるジャズらしい曲を作ってみたく、タイトルは“Timetable Tracker”と付けました。Timetable は時刻表の意味ですが、まあ、自分らしい曲という事で…(笑)。
このように、今回は選曲としても、曲調としても、本当にバラエティに富んでやらせて頂きました。そしてその中だからこそ、どのようにトリオサウンドとして表現していくかが鍵となっており、この日はその部分が垣間見えて面白いライブになったと思います。大事なのは、あくまでも自分達は4作目『Voyaging』を通ってきて、今のサウンドになっているという事です。今回、久し振りの曲も取り上げましたが、4作目を出す以前の演奏と、それ以後の演奏では、自分達のアプローチも異なってきています…。それがバンドの成長という事であり、それらを加味して、また新しい作品を作っていきたくなるのです。新曲も揃ってきた事ですし、また色々と考えていきたいですね。
さて、本編のライブはスケジュール通りの16:30に終わりましたが、アンコールを頂いた事もあり、結局は16:40頃に終了。お客さんとの挨拶等をしていて、最後に集合写真でも…となっていたのが、上写真通り16:50…。実はこの後は、TRI4TH で最新作CD『AWAKENING』の発売記念ライブとなる、タワーレコード渋谷店でのインストアライブが控えていて、そのスタートが17:30というものだったのです。果たして無事に間に合えたのか…(笑)。次回のブログに続きを記したいと思います♪
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Scramble(オリジナル)
2、The Day Of The Black Key(オリジナル)
3、Love Theme From Spartacus
4、Close To You
5、Canta Per Me(オリジナル)
6、From East(オリジナル)
・2ステージ 1、Timetable Tracker(オリジナル)
2、Guernica(オリジナル・リアレンジ、バージョン)
3、Carnaval(オリジナル)
4、Monte Fiesole(オリジナル)
5、Hagtana(オリジナル)
・アンコール ・Casa Familia(オリジナル)
☆吉祥寺 Sometime のHP…http://www.sometime.co.jp/sometime/index.htm
☆池田暢夫のHP…https://sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/
2ステの途中あたりから、そうですいぶし銀のタイミングとオーラを放ちつつ大御所のお客様が
(写真にも登場されてますね)いらしたあたりから、どんどん演奏が研ぎ澄まされていったように感じました。(またぜひお越しください)
竹内トリオをひたすら聴くのは、やはりほんとうに落ち着くのです。
梯子をしたとか…。自分もこの日は2軒のライブ梯子でしたが、
やはり大御所には敵いませんね(笑)。この日の演奏、非常に
良い感じでした。久し振りに、あまりアルバムの事だけに寄らず、
伸び伸びとやっていたのが良かったのかもしれませんね。