今回は全3バンド中、トリの3番目の出演となっており、対バンライブとしては丁度良い出演者数の中でステージに立つ事が出来ました(前回〔鹿嶋敏行 Trio、2回目のライブ参照〕が異様に濃かったので、よりそう思ったのかもしれませんが…笑)。1バンド目は、ボーカル・ギターの花本麻里絵さん。曲によっては、そのサポートでギター・コーラスの雨本ふみさんとのデュオ編成となっていました(左下写真参照)、そして2バンド目は、ピアノとギターの交互で弾き語りを披露してくれた今泉沙友里さんのステージ(右下写真参照)が披露されていました。偶然なのかどちらも“不器用な恋”…をテーマにした曲が多かったのが印象的でしたが、鹿嶋さんが最近よく取り上げているビリー・ホリデイも、どちらかというと“不器用”タイプではありましょう。強引ですが(笑)、そのまま自分達のステージに繋げていきました。
今回のステージのセットリストは、実は前回のライブの時と殆ど変わっていません。少し曲の入れ替えがあったぐらいで、基本的な流れも前回を踏襲させていました。しかし、やはり前回のがあったからこその今回のステージで、それぞれが吸収してきたものを自分なりに消化し、また新たなステージに挑んだ感じがありました。基本的にはジャズらしいアプローチで演奏していくので、即興部分も多いと言えば多いのですが、それは自分達の演奏する曲目に於いて、確かな表現方法を理解した上でのアプローチとなっているので、ただの思い付きの即興とはまた違う気もします。そういう意味では、より深い部分でお互いが理解しながら演奏出来たのではないかと思いました。楽器にはそれぞれ役割があり、それは曲毎によっても異なりますが、トリオぐらいの編成になると、ボーカルも対等な位置関係の“楽器”として組み入れられます…。正に三位一体の表現を目指したステージだったのでした。
…そんな中、今回新しく取り上げた“I Loves You Porgy”は、ボーカルとピアノのデュオでお届けしましたが、曲調の制約はあるものの、その演奏の自由度は上がった印象を受け、その心境の変化そのものが、今回のトリオ演奏からの答えであったように思います。今回も楽しい時間を過ごす事が出来ました。このトリオ編成でのライブは次回も決まっていて、12月22日(火)にお馴染みの池袋鈴ん小屋にて行います。更に磨きをかけた自分達のステージに触れてみて頂けたらと思います。どうもありがとうございました!
☆鹿嶋敏行さんのブログ…http://blogs.yahoo.co.jp/kajimarl_to_the_world
☆吉祥寺 Manda-la 2 のHP…http://www.mandala.gr.jp/man2.html