見慣れた Last Waltz の空間も、mamaJAZZ 運営の方々の手作りの装飾によって、また別の雰囲気を持つお店に生まれ変わったかのようでした。今までと同じように、客席スペースの一帯にクッションマットを敷き詰め、テープを貼って1組分の場所を提示させます。ここでは地べたに直接座って、お母さんと子供と一緒に見るスタイルなのです。いつものように、ステージの最初の15分ぐらいは、mamaJAZZ 運営側による体操や読み聞かせ等があり、TRI4TH の登場はその直後という流れになりました。
mamaJAZZ も第3回目の出演という事で、そろそろステージに変化を付けていかないといけません。TRI4TH のオリジナル曲も演奏しましたが、久し振りに取り上げる『わらべ JAZZ』からの曲も多く、“村祭”や“うみ”等、夏らしい曲を選曲したのも良かったかもしれません。特に後者の“うみ”では、ソプラノサックスとピアノのデュオ編成でお届けした事もあり、それまでの流れを大きく変えた印象に繋がったと思いました。
そして、今回新しく取り上げた“アンパンマンのマーチ”は大好評でした。この曲はステージの中盤辺りに持って来たのですが、そろそろ会場には泣き出してしまった赤ちゃんも何人かいたという状況の中、この曲になった瞬間にピタッと泣き止んだのです。これにはお母さん方も驚いたとの事でしたが、やはりアンパンマンの持つ威力は絶大なのかもしれません。最近取り上げている“アナと雪の女王”、“さんぽ”に続き、一気に人気曲に躍り出た感じがありました。
アンコールも、いつも演奏している“ぶんぶんぶん”に代わり、“聖者の行進”をお送りしたのも良かったと思います。やはり、どこかしたら「変化」を感じさせる事は大切で、それは得した気分にも繋がるのかもしれません。そう考えると、やはりグランドピアノという存在は大きく、その容姿?だけでも本格的なライブハウスに来た!…という気分にさせてくれるわけです。
今回、自分達のステージの前で常に踊っていた子供がいまして、そのお陰で盛り上がりに拍車を掛けていた感じではありましたが(笑)、今回特に取り上げるべき点として、6、7、8月生まれのお母さんにサプライズでバースデー・ソングやカードを送った事でしょう。子供に…ではなく、お母さんに…という点に注目です。つまり、あくまでもこの mamaJAZZ の主役はママであり、その方達に少しでも喜んで貰えるようにという、運営側の配慮でもあったのです。いくらママが主役と言われても、子供と一緒にライブに来たら、やはり子供を中心に考えなければいけなくなるのは事実。そういった気持ちへの応援という意味も込められている事でしょう。これぞ mamaJAZZ らしい時間ではありませんか。
こうして、第3回となる mamaJAZZ も無事に終了しましたが、新しいお店に移して開催してみた事で、また新たな課題も生まれてきた事でしょう…。こうして、常に前を見続ける運営者達によって、このプロジェクトは成り立っているのです。またの開催を心から応援します。どうもお疲れ様でした!
☆mamaJAZZ のHP…http://mamajazz.her.jp
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com
☆渋谷 Last Waltz のHP…http://lastwaltz.info