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 サックスの大石崇史君(以下、リッキー君)に、ベースの石川慎一郎さん(以下、慎さん)、そしてタップダンサーの丹精君の3人で組まれるバンド、律慎丹。これにピアノで自分がゲストとして加わり、昨年の8月末から9月1週目に掛けて、香港ツアーを行ってきました。律慎丹のメンバーとはこれまでに何度か一緒に演奏をしてきた事はありますが、今回のように律慎丹名義のもので参加させて貰うのは初めてで、そしてそれが香港ツアーという舞台なのですから、嬉しくない筈がありません。約1週間の行程で、ライブは最初は3ヶ所で決まっていましたが、現地滞在時にオープンマイクへの出演を打診され、それも合わせて計4ヶ所でのライブをやらせて頂きました。
 香港への訪問は自分は今回で3度目でしたが、勿論ライブで窺うのは初めての事です。新たな出会いが沢山有り、元々好きだった香港が更に大好きになり、そして自分にとっても身近な国の1つになれた事が嬉しく思いました。ライブが1本増えたとは言え、1週間の行程の中での4本ですから、スケジュール的にはある程度の余裕がありました。故に、ライブ以外の香港探索も充実しており、個人的には鉄道の旅を中心に(笑)、それは隣りの国である中国にまで及んだりしたものです。
 海外での演奏はこれが初めてではありませんでしたが、今までのものは全て段取りが決まっており、自分はその道しるべに沿って動いたまででした。今回は、現地の方の協力を経てはいるものの、殆どが自分達でブッキングを行っており、ライブ当日にお店に入ってスタッフの方に挨拶をし、リハーサルを行い、本番までの時間を外に出つつ楽しく過ごし、ライブ後にはお客さんとお話しをさせて貰ったり…と、日本で行われるライブと何ら変わらない雰囲気でやらせて貰った時間はとても新鮮でした。国は違えど、ライブに対する姿勢は日本も香港も変わらないという事を身をもって体験出来た事は、今後の音楽活動の糧に十分なり得そうです。ライブ後もそれ以外も充実していた香港ツアー、長い記事になりそうな予感が今からしてしまいますが(笑)、どうぞ最後までお楽しみ頂ければと思います。それでは御覧下さいませ!

  8月30日(1日目)
 出発の日は、タップダンサーとの丹精君と羽田空港で待ち合わせたところから、既にトラブルは始まっていました…。集合時刻は事前に決めていたものの、空港での待ち合わせ場所を決めていなかったので、空港に向かうまでの間でそこはやり取りをしようと思っていたのですが、こちらから連絡をするものの、まるで返事がありません。おかしいな…と思いながらも、電車は羽田空港に着いてしまい、そのままターミナルに足を踏み入れると、丹精君が大荷物と共に、入口付近でポツンと佇んでいるのが確認出来ました。…なんだ、先に着いてたのか…と思うも、メールしたんだけど、見た?と声を掛けると、衝撃の言葉が返ってきたのでした。

 「携帯電話を忘れましたね(笑)。」

 …何故に照れながら言っていたのかよく分かりませんでしたが(笑)、何という事でしょう。そもそも今回の香港ツアーは、丹精君の海外在住時代の友達である香港人の方とのやり取りから始まっており、丹精君は英語が出来るので、ブッキング等のやり取りも丹精君経由が要だったわけですが、連絡手段を1つ失ってしまうとは…。道理でメールが通じないわけだ…なんて呑気に思っている場合ではな(笑)く、このままでは現地に着いてからの行動がどのようにすれば良いのか分からないではありませんか…。

    

 「まあ、何とかなりますよ。土産売り場ってどこですかね。」…と、呑気なのは逆に丹精君の方でしたが(笑)、ひとまず自分の携帯を使って、Facebook ページから丹精君が携帯電話を忘れてしまった旨を香港の友達に伝え、自分の電話番号も添えておきました。取りあえずはこれで大丈夫ではありましたが、香港滞在中は丹精君に連絡する手段が無いという状況は解決出来るわけもなく、何だか不安感を煽るような感じがして、個人的には気持ちの良いスタートではありませんでした(笑)。ちなみに、リッキー君は一足早く香港入りを果たしており、慎さんは御自身のスケジュールの関係で2日目からの参加となっていました。…なので、この日はこれで全員集合という事ですが、自分も前日が深夜ライブだった事もあり、頭がボーっとしてくるのも時間の問題です。早々と飛行機に乗り、とにかく機内では眠りたかったものでした。

    

 …しかし、やはり国際線の搭乗というのは無条件にワクワクするもので、機内ではビールを頂きつつも、やはり思ったように眠れなかったというが正直なところでした。隣りで爆睡していた丹精君が羨ましい限りでしたが、今回使わせて貰った日本航空のサービスを存分に楽しんだ!…という解釈で、香港までの約4時間半を過ごさせて頂きました。

    

 東京は前日からの大雨を受けて、あまりパッとしない天気でしたが、到着した香港は見事に晴れており、香港に来れた事への喜びと併せて、眠気も一気に吹き飛びました。この時点で香港時刻はお昼の14:00頃。体調的には順調で、ひとまず今回滞在する宿へと足を運ばせました。
 香港をエリア別に分けると、大陸側と香港(島)側に大きく分けられ、今回は香港側に泊まる予定になっていました。香港で最も中心的なエリアである中環(Central)がこちら側に存在し、ライブの殆どもこの場所で行われるので、宿も近い方が良いとの判断でしょう。空港から中環へのアクセスは機場快線(エアポート・エクスプレス)が便利で早く(値段は高いですが…笑)、とにかく動線の効率さを重視しており、それは飛行機を降りてからのターミナル移動で、階段やエスカレーター等の上下の移動が無いまま電車に乗れてしまう程です(行きと帰りでホームの階層が異なっており、これは香港出国時でも同じです)。また、空港駅側には改札もありません。

    

 そして電車に乗って、中環にある香港駅まで24分。最高速度135km/時の俊足を生かしているだけあって、もう香港の中心部まで来てしまいました。ここまではスムーズでしたが、泊まる所はここからもう1駅離れた上環(Sheung Wan)という所にあり、大荷物の自分達にはこの1駅の距離がネックでした…。最初はタクシーで行こうかと考えるも、タクシー乗り場には大勢の列が出来ており、タクシーもそんなに頻繁に発着している感じではなかったのでこれは諦め、港島線(Island Line)に乗り換えて(港島線は中環駅となっていて少し離れた場所にあり、これがエアポート・エクスプレスの香港駅から結構歩くのです)、上環駅まで向かいました。

    

 そして上環駅から歩いて15分程歩いたでしょうか…。どの辺に宿があるか分からず彷徨っていると、見慣れた顔の人に出会いました。1日早く現地入りした、サックスのリッキー君です。今回の宿の入口は、かなりレベルが高いですよ…と言われて案内された先は、左上写真に写っている、建物の中へと続く階段の前でした。ここが宿の入口らしく、大した看板も無いので、なるほど、これは確かにレベルが高そうです(笑)。
 これは、マンションの一部の部屋を一般客へと開放しているシステムで、普通のホテルよりもだいぶコストを抑える事ができ、セルフで企画している自分達にとっては有り難い存在でもありました。部屋は、お世辞にも広い空間とは言えませんでしたが、小さい部屋が3つと、大部屋が1つで、何とか4人で過ごせる感じでしょう。そしてリッキー君は、帰国も自分達より2日も早い予定となっていたので、確かに寝室は3部屋でも良いのかもしれません。
 ひとまず、これから約1週間お世話になる宿で落ち着けたところで、早速今夜のライブの作戦会議をします。そもそもが久し振りに会うメンバーでもあり、曲の打ち合わせもろくに出来ていなかったので(笑)、この時間は重要かと思われました。そして時間になり、いざ今夜の演奏場所へと出向く事になるのです。


 まだまだ続きます!

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HN:
竹内大輔(Pf,Key)
性別:
男性
自己紹介:
1980年1月29日生まれ
の生粋のO型(…が、初対面
ではよくA型と見られる)。
3歳(自分では記憶に無い)
からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学
ではバンドも経験する。現在の
活動は日本全国から海外に及び、
各地のライブハウスやラウンジ、
レストラン、そしてバー等での
演奏は勿論、各アーティストへの
レコーディングや、作曲・編曲
等にも積極的に取り組んでいる。
日本、世界中を飛び回りたい、
鉄道、旅客機、旅行、写真好き。

5月16日(木)
銀座 No Bird
Open…18:00~、
1st…19:30〜、
2nd…21:00〜、
Charge…3500円(ドリンク別)
コースを御予約の方は2500円
Member…(Pf)竹内大輔、
(B)池田暢夫、
(Ds)佐々木俊之

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メジャーデビューアルバム
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『Hybrid ROOTS』に
収録されている、TRI4TH
自身によるセルフカバー
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4th CDアルバム
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“Bon Voyage”公開中


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『Five Color Elements』の PV “Evervbody Knows That”公開中


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