マスタリング・スタジオとして使わせて頂いたのは、エンジニアのお馴染みの速水さんから紹介して頂いた、初台にある Kimken Studio というスタジオでした。マンションの1階の駐車場の奥に入口があり、打ちっぱなしコンクリート部屋の中にそれは存在するという、だいぶアンダーグラウンドな雰囲気のある、不思議な環境のスタジオでしたが、独特の暗さと空気感があって、トシさんは勿論、メンバー皆、このスタジオを気に入ってしまった程でした。
今回は、マスタリングの作業自体を、最初から立ち会わせて頂きました。Nautilus の今回の作品は全部で13曲と多いので、時間が掛かる事は明白でしたが、じっくりやって頂けているのがとても嬉しかったです。マスタリングは、今まで録ってきたデータを記録媒体(例えばCD)に収録し、量産用の原盤を作成する作業です。言わば本当に最終段階の作業とも言えますが、音量や音質、音圧の最終調整や、全体の曲の雰囲気のバランスを取ったりする、とても重要な作業でもあるのです。今まで録ってきた曲を改めて皆で聴き、それらを更に音圧的な調整をする事で、より格好良さが増してくるのを感じました。自分達で出した音が、この場でどんどんパワフルになってくるのです。スタジオの雰囲気とも合わせて、徐々に気持ちのテンションが上がってくるのが分かったものでした(笑)。
…なので、ついつい昼休憩中にはビールに手を出してしまいます(笑)。思えば、Nautilus での会合時は、こうした時間が不可欠でした。それがリーダーのトシさんのやり方であり、そして良いサウンドが手に入れられたのではないかとも思います。お持ち帰りのお酒はスタジオの中にまで至りました(笑)。その後、自分は時間の都合上、最後までこのスタジオには居れなかったのですが、当日中にマスタリングの作業は無事に終わったのとの連絡もあり、いよいよ世の中へのお披露目に向けて、新たな動きが出てくるかもしれません。どうぞ今後に御注目下さい。そして念願の音源の完成、お疲れ様でした!
☆Kimken Studio のHP…http://www.kimkenstudio.com
☆佐々木俊之さんのブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net