今回の撮影場所の舞台は、荒川と、その隣りに流れる綾瀬川の土手や河川敷でした。頭上には無機質な首都高速のジャンクションが通り、その真下に位置するコンクリート造りの土手は都会的ではあるものの、どこか退廃的な不安定さも漂います。ここでのメンバーの衣装は、女性陣は着物、そして男性陣はジャケット(スーツ)。自分達らしい世界観を打ち出していきました。
人通りは殆ど無い場所でしたが、車も入れる場所では無く、当然の如くキーボードやドラムはここまで運んでこなければなりませんでした。しかも、途中からは場所も変えて撮影を行うとの事で、楽器運搬の移動はなかなか大変でした。その代わり、撮影環境はまずまずと言ったところでしょうか。川の向こうにはスカイツリーが臨めましたが、恐らくこれはPVには写らないように工夫させるかもしれませんが…(笑)。
…とにかく、場所を決め、そして撮影に入るまでが今回は最も苦労したように思います。女性陣は着物の着付けがありましたし、現場はわりと風が強い場所だったので、それに応じた髪型も考えていかなかければなりません。午前中はそれらの作業を円滑に進めさせる為に、近く(そんなに近くもなかったですが…笑)にスタジオ兼カフェを貸し切り、女性陣はそこでスタンバイ。その間に男性陣で楽器運搬やロケハンを行うという手筈にしていたのでした。
その後、女性陣のソロ撮影をしている間に、男性陣のヘアメイクの準備を進めていきますが、こちらは止むを得ず車中でのメイクとなっていて、狭いながらも何とかやっていけたという感じでした。朝の10:00頃から動き始めて、結局バンドメンバー全員での撮影がスタート(左上写真参照)されたのは15:00ぐらいだったでしょうか…。ここからは日没までの時間が勝負となる事は確実で、ハイペースで撮影は進められていったのでした。
その後、土手から河川敷へと撮影場所を写します。背後には広大な荒川の川面が迫り、先程とは変わって開放的な雰囲気が作り出されていました。日も傾きかけて焦ってきますが、そもそも西日というのは撮影に向いている状況なので、かえって良かったのかもしれません…。ここでもバンドメンバー全員の演奏風景を撮りましたが、メインはどちらかというと、それぞれソロでの撮影。ここでは楽器を持たないでの完全なソロ撮影だったので、若干の演技力も要求されたりしたのですが(笑)、黒船PVに新たなシーンが表れてくるのかもしれませんね…。
最後は本当にハイペースで撮影は進み、何とか日が沈む前に終えられた感じでしょうか。その後も僅かな明かりを利用し、メンバーそれぞれのアー写も撮っていった感じでしたが、こちらは夜らしい明かりを利用したものともなり、PVとはまた違った雰囲気が見られ事でしょう。PVと共に、こちらも完成を楽しみにして下さい(下写真は、ただの記念写真です…笑)!
こうして2作品目のPV撮影が終了しました…。この映像がどのような形でお披露目させるかはまだ決まっていませんが、恐らく近いうちに皆さんに公開が出来るのではないかと思います。そして、黒船の 2nd.CDアルバム制作については、現在クラウドファンディングの形をとって進めさせて頂いています。詳細は➡こちら。PVも含め、更に発展させた黒船の世界観を是非ともお楽しみ下さい。それでは、引き続きよろしくお願いします!
☆黒船のHP…http://www.peaceofcake.net/kurofune/