今回はテーマに“春”というのものを念頭に置きながら演奏していきました。ここは45分程のステージを1回のみなので、いつも5〜6曲という感じでセットリストを組んでいるのですが、パット・メセニーの“It's For You”を最初に爽やかに持ってきつつ、2曲目は早速、昨年リリースした『Fly Beyond』の中から“川の流れのように”をお送りします。そして、1曲ぐらいは自由度の高いジャズ・スタンダード曲を…という事で、“I'll Remember April”。春らしい…と言うか、全体的に春というキーワードをどこかで感じさせるような選曲…という趣向でしょうか。それでもそのキーワードにおける曲というのは、この熱帯植物館での環境に不思議と合いますし、曲もまた特徴的な印象を与えていると思いました。
この後には、Bridge の代表曲とも言える“Fly Beyond”をお送りし、この時点では次で最後の曲となる筈でした。…筈でした…というのは、この日、会場でのリハーサルの為に本番の1時間前ぐらいに郷原君と顔を合わせた時まではそうだった…という感じでしょうか。ここでの演奏は、ステージ前にプログラムが書かれた小冊子がお客さんに配られるので、言わばセットリストは既に皆さんに伝わっている状態です。つまり、何日も前から選曲は決めていたのわけすが、郷原君が突如、「“Water Lily Part 2”をやらない?」…と言い出すではないですか。
そうです。この曲は、先日リリースした自分のピアノトリオの新作CD『Voyaging』の中に収められている曲でもあり、〔『Voyaging』CD、自宅到着、曲解説!参照〕、郷原君とのデュオ編成でもよく取り上げていた曲でもあったのでした…。そして、先日リリースした事を郷原君も知っており、だったらこの日もやろう…という提案をしてくれたのでした。
しかし、既にセットリストはお客さんに伝わってしまっていたので、曲を差し替える等、ここから色々と変更させるのも大変です。結局は、そのまま1曲増やしてお送りする…という事に落ち着いたのですが、久し振りにお届け出来て良かったかもしれません。…とは言え、予想通り、“Water Lily Part 2”を演奏し終えた時点で演奏時間は45分を越えており(笑)、…かといってここで終わらせるのも悔しいので、強引にアンコール仕立てで最後の曲、“A Short Novel”へと移らさせて頂きました。こちらもなかなかの盛り上がりで、時間はオーバーしていましたが、流れは良かったと思います。
Bridge としては久し振りのライブになりましたが、やはりフロント楽器とのデュオ編成は楽しいですね。ピアノの負担が大きいのは確かですが、その分、ピアノで表現出来る事を全て取り入れて弾くのが許される状況でもあるのです。それもまた遣り甲斐に繋がる時間でもありました。早速ここでは『Voyaging』の手売りも開始させて頂きましたが、何枚か購入頂いて嬉しい限りでした。改めて、どうもありがとうございました!
Bridge としての次のライブは決まっていませんが、やはりこうしたデュオでのライブは続けていきたい思いが強いです。また何か機会があったらお知らせてしていきたいと思います。どうぞ今後ともよろしくお願いします!
☆Bridge のHP…http://bridge-duo.com
☆郷原繁利のHP…sgohara.com/
☆新木場夢の島熱帯植物館のHP…www.yumenoshima.jp/
「Voyaging」で発表される以前からずっと熟成されていた曲だった
んだなぁ…と改めて認識しました。
ふたりの演奏は、静かになごやかな中にも熱く思い切りやる!とい
う空気が、この会場の広々とした感じとマッチしていて、久々にお
聴きできる機会に恵まれ、春のさわやかなひと時を楽しく過ごしま
した~。
出てるんですかね(笑)。なかなか、こういった環境で
ライブをやる事もないので、貴重な機会である事は
間違い無さそうです。ここでの自分達のライブのペースは
半年に1回程度なのですが、時間が合いましたら起こし
頂けたらと思います。どうもありがとうございました!
>おちゃさん
そうですね。どちらかというと、郷原君との演奏の方が
お披露目回数的には多かったかもしれません。サックスが
メロディをとるので、また違った雰囲気があって良かった
ですよね。ここでは本当に伸び伸びと演奏させて頂いて
います。また機会がありましたらよろしくお願いします!