3月22日(1日目)
この日が、2014年における、西仲さんと自分の最初の演奏になりました。場所は、もう何度もお世話になっている銀座のわしたショップにてで、1ステージの短い時間でしたが、多くのお客さんにお越し頂き、温かい空間が出来上がっていたと思いました。
いつもは、この1ステージに色々な曲を詰め込んでお届けしているのですが、今回はゆったりと聴いて貰おうと、曲数を限定して、そして1曲毎の魅力を最大限に表現していこうという想いで臨んでいきました。わしたショップでは何度も演奏させて貰っていて、馴染みのお客さんも増えてきた事もあり、こうしたコンセプトでお届けするのも良かったように思いました。
しかし途中で、泡盛ベースの、生姜とパッションフルーツのお酒が店内に振る舞われてきた辺りから流れがおかしくなってきてしまいました。店長の粋な計らいで、それは自分達にも提供させて頂き、それなりにアルコール度も高かったので(12度)、何だかほろ酔い気分になってしまいます(笑)。それはお客さんも同じ状態だったわけで、どこからか開放されたような空気がやってきたと言いますか、演奏の終わりの時間が近付いてきても、まだまだやってくれ!という雰囲気になってきていたのでした。
自分達も(特に自分が)飲んでしまっているので、じゃあ、やらせて貰おうかな…という感じでしたし、提供して頂いた店長さん的にも、どうぞどうぞという雰囲気があり、結局、曲そのものの演奏はゆったりとしたまま、いつもの曲数ぐらいお届けしてしまいました。本来ならばここでは40分くらいのステージ時間をお願いされているのですが、恐らくこの日のステージは1時間を越えていたのではないかと思います(笑)。しかし、それでも許されてしまう空気がこの時には確かに流れていました。正に、泡盛からの沖縄マジック。東京に居ながらにして、沖縄らしい空気感が楽しめた1日になりました。ある意味、自分達はこういったライブを目指していたのかもしれません(笑)。
4月9日(2日目)
…少し日にちが空いて、バースデー・ライブ気分も盛り上がってきた頃(笑)、今回まで続くバースデー・ライブと言えばここ、吉祥寺 Meg にてのライブです。何度となく使わせて頂き、今年も例外無く開催させて頂きました。勿論、西仲さんと自分だけのデュオ編成。今まで色々な編成でライブをやってきましたが、Meg はどこかデュオという編成に縁があるような場所である気がしています。
西仲さん自身の誕生日は、この日の後に行う3本目のライブの方が日にちは近いものの、既に店内はお祝いムードになっており、差し入れやバースデー・ケーキをプレゼントしてくれた方もいらっしゃいました。お店には和やかな空気が漂い、自分達も非常にリラックスして演奏させて頂いているのですが、いざ演奏に入ると真剣モードに突入します…。演奏曲も慣れているので、固くならないで良い筈なのですが、だからこそ色々な演奏アプローチを選んでいかなければなりません。特に2人だけという場ですから、尚更です。しかし、その状況をお互いに楽しんでいるとも言えましょう。ジャズ・スタンダードから沖縄民謡まで、2人で出来る可能な限りの演奏をやらせて頂きました。
こうして最初から最後まで、精一杯やらせて頂きました。写真の笑顔が物語っているかもしれません。こうして得たものを、また次のライブへと繋げていくのです。東京でのライブ期間も、あと1日を残すのみとなりました。
4月11日(3日目)
東京ツアーと便宜上に言わせて貰ったライブ期間も、この日で一応最後となりました…。最も西仲さんのバースデー(4月12日)に近いこの日は、学芸大学の珈琲美学にて、自分達の他にパーカッションにスズキトモヒサ君を迎えてトリオでお送りしていきます。スズキ君は西仲さんと初共演になりますが、自分とは他の現場で御一緒しており、西仲さんからパーカッショニストを探してほしいとの連絡があったので、自分が推薦してこの日が実現したのでした。スズキ君にとっては今回は初めてやる曲ばかり。西仲さんのオリジナル曲は勿論、沖縄民謡曲のアレンジは他でもなかなか取り上げないと思うので、色々と大変だったとは思いますが、真摯に演奏に打ち込んでくれる姿が印象的でした。西仲さんのサウンドに、また新たな風が吹き込まれたかもしれません…。
まずはジャズ・スタンダードの“One Note Samba”で御挨拶を兼ねた演奏からスタートさせますが、本領発揮はやはり次からの、“ちんぬくじゅーしー”や“べーべーぬ草刈いが”等の沖縄民謡曲のアレンジでしょう。パーカッションは、曲のリズムを取る以外にも、サウンドの飾り付けを行える側面もあり、それこそ色々な音で楽曲を行っていきます。時には重たいビートを刻み、時にはキラキラとした音色で曲を華やかなものにし、今までの曲に新たな可能性を見出だしてくれていたと思います。
…そしてライブ中には、お決まりではありますが(笑)バースデーのサプライズも♪…店内はお客さんも交えて笑顔に包まれ、演奏時以上に華やかな空間が出来上がっていたと思いました。そして西仲さんは演奏で応えていくのです。2ステージ目は更に一歩踏み込んで、沖縄民謡曲のオンパレード!…その中には石垣島の“月ぬ美しゃ”や、沖縄のわらべ歌である“大村御殿”も含まれていました。そして“かぎやで風節”では、更に沖縄音楽の深い所に突入して、今回のライブの締め括りとします。皆、この曲に掛ける意気込みも強いものがあり、壮大な曲調にして仕上がったと思いました。
この後はアンコールが来て、今までとは一転して“Isn't She Lovely”をお送りしましたが、これはバースデー・ライブならではの明るい雰囲気をそのまま反映させたとも言いましょうか。皆でおめでとうの声を含ませ、全体で盛り上がって終了となりました♪
…それにしても楽しい時間でした。勿論、バースデー・ライブならではの空気感もあるとは思うのですが、パーカッションが入った事により、サウンドに華やかさが増したというのも理由の1つような気がします。そして、こういった要素が加われる可能性をライブ中に発見出来たというのが、何よりの楽しさに繋がったのだと思いました。1つ1つのライブを無事に終わらせる事も大事ですが、次に繋げられる側面を見付けられるのはサウンドの発展に繋がります。是非とも次に繋げたいものです。3日間お疲れ様でした。そして、今後ともよろしくお願いします!
☆西仲美咲さんのHP…http://misakinishinaka.com
☆スズキトモヒサ君のHP…http://soopydrums.blogspot.jp
☆銀座わしたショップのHP…http://www.washita.co.jp/info/shop/ginza/
☆吉祥寺 Meg のHP…http://www.meg-jazz.com
☆学芸大学珈琲美学のHP…http://www.coffeebigaku.server-shared.com
に染まる感じで良かったですねー。最近わしたショップを訪れたら
CD売場が1Fに移っており、地下1Fはギャラリーっぽく模様替えさ
れていたのです。今後もあのお店でライブを何らかの形で開催して
いただけるといいですね…。
吉祥寺 Megでは、お店の常連と思われるお客様が演奏されたジャズ
スタンダードナンバーの解説を皆さんにして下さったのが印象的で
した。それがなんとも暖かい雰囲気に溶け込んでいたんです。
デュオはこの日以来お聴きしてないと思うのですが、独特のすてきさがありますね。
珈琲美学ではパーカッションと共に、華やかに♪スズキ君が「平成生
まれ」と聞いた友と私は、休憩時間に「ピアノの人みたいにお酒飲
んじゃダメヨ~」と余計な母心アドバイス(笑)をしてしまったことを思い出し、ここに白状しておきます。(「ボクはお酒飲めないんです」とのお答えでした)
時のたつのは早いけれど、楽しかった時間はくっきりと大切に想い
出されるものですね、そしてひとつひとつがつながっていくのです
ね。
改めて、それぞれに特徴のある1日を過ごせていたのだと思います。
そうです、スズキ君はお酒が飲めません(笑)!…その代わり、
スイーツとココアが大好きなのも、ここで暴露しておきます(笑)。