これは言い換えれば、緩い時間の中で始まった感じもあったのですが(笑)いざステージに突入すると、1組目の完治郎さん(右上写真参照)、そして2組目のカモネギさん(下写真参照)から既に、会場を虜にするパワーがそこにはありました。曲が1曲終わる毎に大きくなってくる拍手の音。そして掛け声や手拍子の応戦…。徐々に会場が一体となっていく様は、客席目線から見ても非常に気持ちの良いものでした。
続いて、一級河川荒川団(下写真参照)の登場で、更に店内の熱量は上がっていきます。ノリの良い曲も多く、確かな腕に裏打ちされたそのステージは、文句無しに楽しさ溢れる時間へと繋がっていきました。そして、皆がステージの最後に発せられる言葉は、「伊藤さん、復活おめでとうございます」、「健康に気を付けて下さい!」…等々、それは温かなメッセージが込められたステージでもあったのでした。
そうしてトリの、この日4組目として自分達の登場となるわけですが、こうした背景を用意して貰って、自分達がステージ上で行う事はただ1つ。…とにかく、我武者らに演奏していくのみなのです(笑)!…というか、正にこの言葉がピッタリのステージを伊藤さんはやってのけたのです。最近はなかなか体力が続かない…とも言ってはいましたが、大量の汗をかき、吠えるように大声を張り上げ、そして動きも激しくギターをかき鳴らす様は、これぞ『さばいばるいとうのステージ』です。何だか懐かしくもあり、感心もしてしまうような時間でした。
本日のメンバーは、伊藤さん、パーカッションに息子のミキヤ、そしてベースに池田暢夫君、ピアノに自分です。この4人で演奏するというのは、ミキヤ主催のライブで、伊藤さんがゲストとして1、2曲…という状況は何度かあったものの、正式に4人名義のライブとして演奏を行うのは、丁度2年前の3月に行われた Mojo でのライブ〔2013年の、さばいばるいとうライブ2days参照〕以来だったような気がします。月日が経つのは本当に早いものですね。
今回は Blues をテーマとしたライブ作りをしたせいか、ブルース系(ブルース進行系?)の曲やカバー曲を多めにやらせて頂きました。勿論これは、事前に行ったリハーサルを基にやらせて頂いたものでもありますが、何だかんだで一番良かったのは、アンコールで突如リクエストされた“大切な人へ”だったのではないでしょうか…。事前の打ち合わせ無しで臨んだこの曲は、皆、だいぶ久し振りに演奏するという状況でしたが(笑)、だからこその緊張感と、バンドとしてのまとまりがあったと思いました。これぞバンドの真骨頂でしょう。ある意味で、ひと回り大きくなれた1日でもあったかもしれませんね。
最近は、めっきりライブの本数が少なくなってしまった伊藤さん。聞くところによると、今は他の仕事が忙しく、ライブになかなか時間が掛けられないのだそうです。1季節に1回ぐらいのペースになってしまうとの事でしたが、夏は暑くてしんどいらしいので(笑)、次回は秋頃を見込んでいるようです。その分、1回1回に込める情熱が半端では無いのかもしれませんね。また皆で笑ってライブを迎えましょう。どうもお疲れ様でした!
…最後は、ライブ後にテキーラをショットで2杯飲んで、「僕、最近身体鍛えてお腹が割れるようになったんですよ。見て下さい!」と言って、突如脱ぎ始めたミキヤの写真で締めさせて頂きます。息子のミキヤにとってもご機嫌な時間であったに違いありません。
☆所沢 Mojo のHP…http://www.mojo-m.com/