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 1年前のツアー日記を続々と書いていますが、ひとまず今回の記事で、2013年内に行った演奏ツアーの記事は全て載せる事が出来ました。…とは言え、2014年へと入った1月以降もツアーが幾つか入っていた為に、まだまだ余談は許されない?状況ではありますが、年を跨いでの更新には至らなくて良かったです(笑)。
 今回のツアーは、ボーカル・ギターの丸本達也さんの出身地である広島で、初の凱旋ライブを行うというもので、丸本さんと一緒に演奏をし始めてもう何年にもなりますが、ついにこの時が来た…という感じでした。何事も、凱旋ライブは本人にとって一大イベントの筈で、その瞬間に自分も御一緒出来るという事は本当に有り難い事なのでした。当日は現地集合としていたので、いつものように自分は回り道をして広島に向かうのですが、当然の如くそれも含めて、少々振り返っていきたいと思います。

  1日目(12月23日)
 まず、大方の予想通り、自分は直接広島には向かっていません(笑)。結論から言いますと、まずは飛行機で山口県の岩国空港へと飛びました。岩国に空港などあったかな…と思うかもしれませんが、元々アメリカ海兵隊と海上自衛隊が発着する岩国飛行場というのがありまして、これが2012年の12月に、実に48年振りに民間機による定期便が復活したのでした。この時に岩国錦帯橋空港という愛称が付けられています。

    

 就航したのは全日空の羽田便で、1日4往復が設定されました。今のところ、この空港を発着する定期便はこれだけですが、実は岩国市は山口県なものの、位置的に広島市からそう遠い場所ではなく、数は少ないですが広島バスセンターへのバスも空港から運行しており、その所要時間は約1時間半程のようです。広島にも広島空港という大きな空港がありますが、市内へは距離があり、バスで約1時間程掛かるので、広島が目的地でも、場所によっては岩国空港を使うという選択もあって良さそうです。

    

 …という事で、興味津々で岩国空港行きの便にのりました。着陸寸前には、瀬戸内海の上空からゆっくりと景色を眺める事が出来ましたが、なかなか見慣れない景色に、新しい就航地という状況を感じます。空港も、滑走路からターミナルまで、だいぶ距離があるなと思ったのですが、そもそも米軍基地と共用をしているので、建物のスペースのやり繰りにの結果かもしれません。ターミナルビルは2階建ての本当にシンプルな構造で、飛行機を降りてから1分くらいで、すぐに出口に着いてしまう程でした。

     

 まだまだ綺麗で新しく、これからの潜在性を感じさせてくれます。山口県には既に山口宇部空港という、こちらも小さめな空港がありますが、広島県への旅客も視野に入れられるのは岩国空港の方でしょう。これからどのような発展を見せてくれるのか、楽しみでもあります。個人的には LCC の就航か、いっその事 LCC 専用の空港にしても良いような気がしてしまいますが、如何なのでしょうか。

    

 …さて、時期が時期だけに、ターミナルビル内には大きなクリスマスツリーも飾ってありましたが、そんなにゆっくりはしていられず、バスで岩国駅へと向かいました。飛行機の発着に合わせて運行されているので、これを逃すとなかなか大変なのです。
 そして、そのまま錦帯橋へと向かいました。岩国錦帯橋空港とも呼ばれているだけに、ここでの有名観光スポットは錦帯橋です。自分はまだ足を運んだ事が無く、前々から行ってみたい場所でもあったので、これも回り道の一環として足を延ばさせて頂きました♪

    

 これです。もう、本等に載っている写真で見たままではありませんか(笑)。5連のアーチは美しく、周囲の雰囲気とも相まって、日本三大橋に数えられているのも納得です。一応、対岸まで往復もしてきました。…実はこの錦帯橋、自分が中学生の頃に、学校の課題か何かの挿絵で描いた事があり、その時に錦帯橋と分かっていたどうかは不明ですが、変に思い入れのある橋でもあったのでした。絵の構図的に、ここから見た景色だったのかとか、当時に想いを馳せながら、良い時間を過ごせたような気がしました。

    

 …さて、岩国駅へ戻り、電車で広島方面へと向かいます。その前に、腹ごしらえもしておかなくてはなりません。旅のお供は、岩国名物という岩国寿司(右下写真参照)。サンドイッチ状の押し寿司とでも言いましょうか。車内用に購入したので、それは小規模なものでしたが、十分に満足出来る代物でございました♪

    

 岩国駅から乗るのは、JR西日本の山陽本線。広島方面へは日中ですと1時間に約3本程運転されています。広島から見ると、岩国は広島への通勤圏の最西端ぐらいにあたるので、岩国出発時点では何となく穏やかで、のんびりとした風情の列車旅…という感じでした。列車はすぐに広島県へと入り、広島圏内の郊外線という感じで、1つ1つの駅で乗客を拾っていきます。

    

 車窓右手に厳島が見えてきて、暫くすると宮島口駅に着きます。ここでいったん降り、近くにある広島電鉄へと乗り換えました。勿論、厳島神社も、かなり遠目からではありますが見ておきます(左下写真参照)。この辺りは、中学の修学旅行でも来た場所でもあり、何だか懐かしいですが、そう言えば、2006年に行われた〔さばいばる伊藤、西日本・九州ツアー(2006.12.2~12.9
〕の時にも、ここに寄っていましたね。どちらしろ懐かしいですが…(笑)。少しは写真も成長しているでしょうか。

    

 さて、広島電鉄に乗り換えたのは、ただ単に気分転換をしたかったからではなく(それも無くは無いですすが…笑)、今回の演奏場所、そして泊まる場所が広島市内の中心部付近に位置し、広島電鉄を使った方が便利だったからです。広島電鉄は日本最大の路面電車でもあり、これから乗る宮島線という鉄道線も所有しています。路面電車の事を軌道線と言いますが、広島電鉄では鉄道線と軌道線の直通運転を行っており、ここから広島市内中心部に乗り換え無しで行く事が可能なのでした。

    

 広島市内に入り、軌道線に乗り入れます。ここからの路線網は少々複雑で、まだ自分も全ての路線を乗った事が無いので把握してませんが、これは明日の楽しみに取っておく事にしておきましょう(笑)。ひとまずホテルへと到着して荷物を置き、この日の演奏会場であるアンティークというお店に歩いて向かいました。

    

 既にお店には丸本さんがいらっしゃっていて、色々とセッティングを行っていました。ここはライブハウスではないので、音響云々等は、全て自分達でやり繰りしなければならなく、お友達の方に手伝って貰っていて、相談しながら音を作っていっている感じでした。わりと広めなお店でしたが、今日は丸本さんの親戚一同も含め、ほぼ満席が予定されているそうで、こちらとしても気合いが入ります。丸本さんも、久々に会う友人の方と沢山話しをされてて、緊張の様子を見せつつも、目がキラキラしていたような印象でした。恐らく、誰よりもこの日を楽しみにしていたのではないでしょうか。自分もお好み焼きとビールを早速頂きつつ(笑)、本番により良い形で臨む事にしました!

    

 そうして迎えた本番。まず、お客さんの殆どが、自分の事を「大ちゃん」と普通に呼んでくれているのに圧倒されます(笑)。実はこのライブの宣伝の為に、丸本さんが事前に特設サイトを作ってくれていて、そこで自分の説明もしてくれ、もう既に自分の情報はお客さんに伝わっているような感じだったのです。嬉しいいやら、何だか恥ずかしいやら…。これが広島のパワーなのだと理解しながら、曲を進めていったものでした。
 実は今回は、全3ステージの長丁場のステージが用意されていて、それもそれぞれが約8曲くらいの配分だったので、本当に体力との戦いでもありました。初の凱旋にして、かなりの気合いが入っていたようですが(笑)、それを如何にして長く感じさせないようにするのかも、今回の工夫の1つでもありました。
 まず、1ステージに1曲はカバー曲を入れました。丸本さんのライブでは、御存知のように殆どが御自分のオリジナル曲となっているのですが、友人・親戚とは言え、丸本さんのライブを見るのが初めてという方々にとっては、カバー曲を1曲入れる事で、少し気が解れて聴く事が出来るかもしれません。また、それは自分達にとっても、良いステージバランスへと繋がらせてくれる状況でもあるのでした。

    

 そして2ステージの1曲目には、自分のインストで“Spain”もお送りしました。これは丸本さんからの提案でもありましたが、これだけボリュームのあるステージですと、やはりインスト曲も大事なような気もします。また、事前に自分のCDの事も宣伝してくれていたようで、すんなりと自分ソロのステージへと溶け込ませる事が出来ました。何だか有り難かったです。
 また、3ステージ目の時ですが、丸本さんの友人の方がコーラスで参加するという挑戦も盛り込んでみました。曲は“トマトスープ”と“レインボー”。特に“レインボー”の方は、かなり練習を重ねてきたらしく、力強い歌声を聴かせてくれていました。
 このように、色々と工夫を重ね、そして温かいお客さんにも救われ、3ステージは予想以上にあっという間だったような気がしました。この後の3曲ものアンコールがそれを物語るというものです。…とは言え、やり切った感じは勿論ありました。凄くボリューミーだった認識も当然あります(笑)。ただ、今回は初の凱旋ライブだったという事を考えると、やはりこれくらい演奏して良かったのではないかと思います。丸本さんの気合いの入れようを篤と御覧あれ!…という感じだったでしょうか。皆も笑顔で迎えられたエンディングは、とても印象に残りました。

    

 本当に、この日の為に色々と打ち合わせを重ね、多くの方の協力を経て実現させられたという達成感が見えたライブでした。こういった空気感を一緒に共有出来た事が、何より自分は嬉しく思うのです。前述のように、丸本さんと一緒にライブをやって、もう何年も経ちますが、こうして丸本さん自身の地元の広島まで足を延ばす事が出来た事に、心から感謝です。そして、次回にまたフィードバックさせて繋げる事が出来たら何よりですね。貴重な経験を、どうもありがとうございました。また広島に戻って来れたらと思います!…とにかくこの日は飲みました。当然、美味しさも格別だったからなのです!

  2日目(12月24日)
 この日は広島空港からの夜の便で東京に帰る事にしていましたが、せっかく広島に来ていて、そのまま真っすぐ空港に向かうわけには当然いきません(笑)。朝の7:00前には起床し、まずはJR可部線という路線を鉄道さんぽ〔鉄道さんぽ 24.(JR西日本、可部線編)参照〕して、その後も広島市内近郊の鉄道に乗りまくる1日を過ごすのでした。

    

 可部線(上写真参照)は『鉄道さんぽ』として乗ったので、途中下車もしながらじっくりと時間を掛けて乗り潰した結果、僅か14km程の路線なのに、乗り終えて広島駅に戻って来た時には13:00頃になっていました。この時点で残り時間との相談?の結果、広島ネットワークの一角を築く、広島電鉄とアストラムラインの完乗を目指す事にしました。後者は1路線しか無いので簡単ですが、広島電鉄は昨日乗った鉄道線と、広島市内に多路線を所有する軌道線とが有り、路線網が複雑で、この時点の残り時間で全路線が乗れるのかどうかは正直分からないところがあったのですが、そんなの迷ってる暇があったら乗ったれ!…という気持ちで挑戦させて頂きました。こうして地味ではありますが、広島市内の私鉄路線探索が始まったのです。

    

 まずは広島電鉄で広島港(宇品)に行き、広島港宇品旅客ターミナルも見ておきます。ここは広島の海の玄関口で、丸本さんの生まれ故郷である江田島にも、ここからフェリーが出ており、色々と時刻表を見てみると、成程、フェリーは1時間に1〜2本で所要時間は約20分…。こうした情報から、島とどれくらいの行き来があって、どれくらいの距離感があるのかを理解したりするのが好きなのです(笑)。…とは言え、あまり時間が無いので、直ぐさまここは後にしなければなりません。鉄道探索もなかなか大変なのです(笑)。

    

 広島電鉄の路線は色々あって、メインの路線ならまだ良いのですが、盲腸線のように、終点まで行ったらまた同じルートを戻って来なくてはならない路線等もあり、それらも丹念に乗り潰していくとなると、大手私鉄並みのルート探索をしていく必要があります。どのようなルートが最も効率的で、色々な列車に乗れるのか。…とは言え、そんな事を考えていくだけで、どんどん時間は経ってしまうのですが(笑)。

    

 そんな状況もあって、広島電鉄の最後の1路線を乗る前に、先にアストラムラインに乗る方が効率が良いという判断になりました。ただ、こちらも盲腸線と言いますか、長い1路線が郊外に延びていくという感じで、なんとか効率の良い戻り方は無いのかと考えます。そんな時に、終点の1つ手前の大塚駅付近から、広島高速4号線経由のバス路線がある事を知り、この短絡ルートで一気に横川駅の近くまで来れ、広島電鉄での最後の1路線へと乗り継ぐ事が出来たのでした。ちなみに、その路線は江波線という路線でありました。

    

 …何だか広島電鉄の車内に、色々と装飾が成されています。そう、この日はクリスマスイブという日でもありました。たまたまですが、この時に寄った広島電鉄横川駅には、イベント列車の到着〔丸本達也、初の広島凱旋ライブ参照〕に鉢合わせする事もあり、束の間のクリスマス気分を体験する事も出来ました。そして江波駅に到着と同時に、広島電鉄の完乗も果たす事になったのでした。お疲れ様でした!

 しかしこの時点で、広島空港行きのバスの発車時刻に、本当にギリギリの状態になっていたという事が判明します。発着の広島バスセンターまで、江波駅からは距離的にはそんなに遠くはないのですが、路面電車は普通の電車より速度が遅く、また、少々時間も読めない交通機関ではあるので、この後は本当に時計と睨めっこという状況が続きました。
 広島バスセンターの最寄り駅である紙屋町西駅までの所要時間と、現在の時刻をプラスさせ、机上の予定でも、電車を降りてからバスの発車時刻まで約10分。これが、実際には7分ぐらいにまで縮められてしまっていたような気がします。これは、空港バスを何度も利用している方なら容易いでしょう。しかし自分はというと、広島バスセンターを1度も利用した事が無い身で、まず、広島そごうと同居している事を初めて確認し(笑)、予想以上に広い建物に戸惑ってしまうのです。しかも入った入口が悪かったのか、バスが発着する3階になかなか行けず、全部階段を使って移動したものでした。
 …こうして、本当にギリギリで空港行きのバスに乗り込み、無事に事なきを得ましたが、もう身体共にヘトヘトな状態でした。広島空港までは約50分の行程と、決して短くはないですが、この長さが逆に有り難い所要時間でもありました(笑)。

    

 そして全日空の最終羽田行きの便に滑り込み、今回の広島ツアーは終わりを告げました。機内はそんなに混んでいなく、全体的に静なフライトでしたが、機内前方を見ると、こちらにもささやかながらクリスマス装飾が成されているではないですか。更には、機内が寝静まった雰囲気になっていた頃に、CA達によって飴がこっそりプレゼントされているという演出まで付いていました!…クリスマスイブという日に、貴重な体験をさせて貰えたと思います。何だかこのツアーから、最後に小さなサプライズをされたような感じで、非常に思い出深い2日間となりました。どうもありがとうございました。これは、また絶対に伺いたいですね!

 ☆丸本達也さんのブログ…http://tatsuya.blog.jp

 ☆広島アンティークのHP…http://antique-na.jp

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 1年前のツアー日記が続きます(笑)。なんとか昨年に行われたものは今年中には書き留めておかねばならないのです!…このツアーは、北九州のシンガーソングライターである Daddy 津田さんに呼ばれて開催された、お馴染みのものではありますが、今回のツアーの発端はボーカルの谷口満(ルージュω)さんが、歌と語りの癒しのコンサートを開きたい…という事からでした。これまで、ルージュさんとは何度か一緒にステージに立つ機会はありましたが、いわゆるメインとしてステージを開くというのは初めての事で、お馴染みのツアーに一石を投じる事になったと思います。そして、このスケジュールを基に、Daddy さんとのステージや、自分ソロのステージを展開させるブッキングを進め、今回のツアーに至ったのでした。それでは振り返ってみたいと思います。

  1日目(11月27日)
 このブログを何度も見ている方は分かると思いますが、自分のソロツアーで九州方面に向かうのは基本は飛行機で、それこそ毎回毎回バラエティに富む行き方で訪れました。そろそろ行き尽くしたのではないかと思いそうですが、航空会社の事情も変化に富んでいるようで(笑)、また新たなやり方で九州に飛ぶ事になりました。

    

 〔竹内大輔、北九州ツアー(2012.4.5〜4.11)〕の時に使った Peach という航空会社を覚えてますでしょうか。この時は就航したてで、まだ東京には就航していなかったのですが、最近、成田空港〜関西空港便が就航しまして、ついに東京(成田ですが)にも顔を出す事になったのでした。値段は、就航キャンペーンという事で、2980円という破格の値段が提示されていまして(タイミングさえ良ければ、もっと安い運賃もありました)、恐らく、今後ツアーを行う時にもお世話になる機会が増えてくると思うので、今のうちに乗っておく事は責務のような感じがしてしまいました(笑)。また、お気付きかもしれませんが、行き先が関西空港になっているので、ここでまた別の航空会社に乗り換え、そこから先はスターフライヤーで福岡空港に向かう事にしました。どちらも大手会社より安い値段を展開させている航空会社ですが、片や LCC、片や高品質と、その戦略は全く異なるものです。その2社を乗り比べてみるのも面白いかもしれません。Peach は成田空港の第1ターミナルの1階にチェックインカウンターを設けてあり、例によって早起きを敢行し、いざ関西空港へと(笑)向かったのでした。

    

 今回で2度目の搭乗となりましたが、やはり狭さは否めません…。足を組むのが少し難しいくらい…とでも言いましょうか。飛行機によっては最新式の座席になっていて、そちらは若干足下が広くなっているのですが、今回は以前のタイプでした。…とは言え、約1時間半程の所要時間なので、この値段なら文句を言っている場合ではないでしょう。折しも、この日はとても良い天気で、富士山は勿論の事、関西空港に到着する前に見える、奈良盆地(左下写真参照)や、和歌山県の紀ノ川付近(右下写真参照)等、飽きさせない機窓が続いていたものでした。

    

 こうして、関西空港に定刻に到着しました。以前、ここに来た時は、まだターミナルというものが無いような状態だったのですが、ついに関西空港には Peach 専用と言えるターミナルが出来まして、これは国内初の LCC 専用ターミナルでもあるそうです。ここを発着する Peach の飛行機はボーディング・ブリッジを使わず、タラップのみ。しかし前後に2つ取り付けて旅客の乗降をスムーズにし、定刻を維持しようとしています。また、トーイングカーも使わず、飛行機は出発時、最初から自走で滑走路に向かう等、徹底したコスト削減化が図られているのです。

    

 ターミナルは大きな倉庫ような、とても簡素でシンプルなものでしたが、新しく綺麗な雰囲気はあり、これから施設等も充実してくるのかもしれません。旅客的に、何も問題無さそうなターミナルではあると思いますが、1点を挙げるとすれば、今までの第1ターミナルと離れた場所にあり、かなり余裕を持って行動をしなければならない事かもしれません。無料バスで両ターミナルは結ばれていますが、約5分程掛かり、飛行機の到着時には結構な混雑になるので、予定を詰め詰めで行動する方にとっては危険が伴いそうです。自分は、次の飛行機までの時間を多目にとっておいたので大丈夫でしたが、値段が安いなりに、どこかで覚悟をしておく気持ちを持つ事が大切かもしれません(笑)。

    

 …という事で、軽めの昼食をとり(笑)、お腹も膨れてスターフライヤーの搭乗口へ。こちらは LCC という括りでは無いものの、大手より安い、…そして高品質を提供してくれるという、独自性の戦略を打ち出している航空会社で、自分も既に何度か利用しています。

      

 座ってみると、まあ広い事広い事…。先程が Peach だったので、比べるのが少し可哀想になるくらいですが、スターフライヤーでは通常の航空会社よりもシートピッチを広めに設定してあって、更にフットレストや個人用モニター等、エコノミーシートとしては国内で最も豪華な座席の1つに挙げられるかもしれません。こうなると先程とは逆で、この短い所要時間が惜しまれてしまうような気がしてしまうのですが(笑)、実際、機窓を見ていたり、モニターの番組を楽しんでいたりしていると、もう福岡空港に向けて高度を下げている状態でした。あんなに晴れていた天気が、福岡ではどうやら雨という天気で、たちまち雲中飛行になってしまいましたが、こちらはモニターがあるので退屈知らずなのです。

    

 そして無事に福岡空港に到着しました。この時点で、まだまだ昼過ぎという時刻で、この日のお店には18:00入りぐらいで良いと言われていたので、またのんびりと空港探索。そして、のんびりと電車に揺られながら会場に向かおうと決心した次第でした(笑)。

 そうして時間になり、いつものように小倉駅で Daddy さんと待ち合わせ、この日の演奏場所である、ぎゃらりー環という場所に到着しました。薬屋の2階に位置し、見た目は普通の建物だったのですが、中に入ってみると、だいぶ広いスペースの向こうにアップライトピアノが置かれ、マイクもセッティングされているような状態でした。外からは想像も出来ないような感じでしたが、なるほど、ギャラリースペースと考えれば納得いくような広さだとも思います。

    

 早速、リハーサルを行いますが、いつものように時間をあまり掛けず(笑)、そのまま本番を迎えるという形になりました。ピアノの位置的に、どうしても客席に背を向けなければならなかったのが気になりましたが、これはピアノソロステージの時には少し角度を付け、なんとかそれらしい形を取るようにしました。
 最初は Daddy さんとのステージ、次に自分ソロのステージという順番で進めまして、この日はお客さんは少なめではありましたが、和やかなムードでやっていけました。もう自分も何度も北九州に来させて貰っているので、顔馴染みのお客さんも増えて、本当に嬉しく、そして有り難く思います。この日も、そんな方々と楽しくやり取りをさせて頂き、北九州に呼んで貰えている喜びを感じたものでした。

    

 お店の方にもお世話になりました。こうして、色々と演奏する場所が増えていくというのも、非常に有り難い事なのです。無事に1日目を終え、次の日の為にこの日は早めの解散となりました。この日だけ見ると、旅日記と酷似してしまいそうですが(笑)、それもまた自分にパワーを蓄えられる原動力にもなるのです。勿論、元気に2日目を迎えられそうなのでした♪


 まだまだ続きます!

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 このツアーは、TRI4TH の3rd.アルバム『Five Color Elements』のリリースツアーの一環となるもので、新たな訪問先である、長野県の伊那 GRAMHOUSE にて、京都出身のバンドである jizue との2マンライブという形でやらせて頂きました。このツアーを行う2週間程前に行われた〔TRI4TH、西日本ツアー(2013.11.3〜11.11)〕が、まるまる1週間強という日程だった事からすると、伊那は東京からまだ行きやすい場所の為、日帰りという予定で行ってきましたが、とてもインパクトのある場所に衝撃を覚え、楽しく、ついつい帰りが次の日の朝になってしまいました(笑)。少し振り返ってみたいと思います。

  1日目(11月23日)
 周囲は紅葉の真っ只中というこの季節、天気も相まって、中央道から見える車窓はそれは素晴らしいもので、それ程所要時間を感じさせませんでした。実際、車で東京から3時間ぐらいの距離なので、伊那は言う程遠い場所でもないのです。…とは言え、中央道の伊那インターチェンジで一般道へと移り、お店の近くまで走らせてきたものの、本当にこんな所にライブハウスがあるのか…というような雰囲気です。近くの山々が見渡せるような場所だけに、何だか不思議な感じがしたものですが、そんな所に伊那 GRAMHOUSE はありました。

    

 車を停めて辺りを見ると、車が100台以上は楽に駐車可能な広い駐車場、国道沿いで、入口に大きく『In➡』という看板、そして異様に大きい建物…、なるほど、どうやら元々パチンコ屋だった所を改装してライブハウスにしたようで、その雰囲気が色々な所に残っているのだと思いました。実際、店内も広く、恐らくパチンコフロアだった所に、囲い込みでライブスペースを入れ込んだようなような感じで、これは驚きました。GRAMHOUSE 自体は1992年にオープンしており、伊那の音楽シーンの発信地として発展し続け、2012年に現在の場所に移転してきたのだそうです。

    

 リハーサルを順調に終え、腹ごしらえをしなくてはなりません(笑)。情報によると、ここはソースカツ丼を食べなくてはいけないらしいので、色々と調べ、志をじというお店に行ってきました。これまた店内が、ホビー雑貨の宝庫のような、インパクト有る雰囲気となっていまして、伊那という場所の拘りの強さを何だ垣間見たような気もしました。カツが器からはみ出んばかりのソースカツ丼は、当然の事ながら美味しく頂きました♪

    

 さて、日も暮れると当然の事ながら辺りも気温も冷えてきます。この日は晴れで、現地に到着した時もまだそれ程寒さは感じなかったのですが、夜になると、ここは長野県という事を思わせてくれる寒さになってきて、身体にこたえます…。氷点下になるのも時間の問題…という感じでしょうか。しかし心配なのは、お店の周囲に殆ど民家が無い中、どれだけのお客さんが来るのだろう…というものでした。広大な駐車スペースはあれど、何だか疑問に思うのも無理は無い環境だったのです。

    

 しかし蓋を開けてみると、既に大勢のお客さんにお越し頂いていました!…一体どこから…と思うのは失礼かもしれませんが(笑)、一瞬、都会のクラブにでも紛れ込んでしまったような、そんな熱い雰囲気が店内から感じられたのでした。

    

 …そうして、jizue の演奏が始まりました。ギター、ベース、ドラム、キーボードのシンプルな4人編成のバンドでしたが、何と力強い演奏なのでしょう。リズムがドッシリとしていて、聴く側を飽きさせません。そして、楽曲の途中途中に入れ込んでくる、繰り返し、繰り返しをリズムでトランス状態になるかのようなアレンジング。自分からすると、長く繰り返しのリズムを演奏すると、途中に何か他の事を入れたくなってしまうのですが、そこは忍耐の演奏と言いますか、じっくりと心地良いリズムを提供出来ているこそ、このアレンジで成り立っているのだと思いました。お客さんもノリノリで、周りの人にも負けじとばかりに大きく身体を揺らし、思い思いの時間を楽しんでいるように見受けられました。伊那、凄い場所です…。

    

 そして TRI4TH の出番となりました。とてもエネルギッシュ、且つクールな演奏を見せられてしまったので(笑)、自分達はどういったアプローチでやっていけば良いのかと悩んでしまいますが、ここはいつも通り、TRI4TH 流の踊れるジャズを展開させていきましょう!
 今回は2マンライブだったので、演奏時間は約60分と、ゆったりとした時間が割り当てられています。これまでのツアーで培ってきたステージングを生かし、伊那ならではの雰囲気を受けつつ、派手にやっていきたいものです。最近の TRI4TH のセットリストの作り方を踏まえ、大きくステージを前半、中盤、後半の3つに分け、それぞれの見所を割り振って進めていきます
 今回のセットリストを見るに、この1週間程前に行った Motion Blue Yokohama でのライブ〔CD『Five Color Elements』Release Party!…からの渋谷
参照〕を参考に、さらに魅力を凝縮させた…という感じだったかもしれません。前半でノリを掴み、中盤で TRI4TH らしいジャズの部分を披露し、後半で爆発!(笑)という流れです。雰囲気によって、中盤が省略されたり、短くカットしたりするのですが、今回はその後者のタイプとも言えるでしょう。この中盤の置き方によって、ライブ全体の雰囲気が大きく変わるので面白いものです。

    

 …なので、今回は中盤を“Everybody Knows That”だけとし、後半で一気に加速して盛り上げていきました。“Last Dancer”、“Rumble Fish”、そして“Hop!”…。本編はこれで終わりですが、アンコールへと繋いでいきます。こちらも“TRY AHEAD”、“Dance 'em All”と、爆発曲続きで、何とか伊那のお客さんに楽しい時間を提供出来たのでは無いかと思いました。…と言いますか、逆にこちら側が伊那の皆さんのパワーを貰ったような気もします(笑)。凄いエネルギー、そして凄く熱いものを感じた夜になりました。

    

 ライブが終了した時点で、時刻はまだ21:30。皆、遠方から来ている方もいるので、そんな時間かなと思いましたが、このままライブハウスのロビーを打ち上げ会場にして、お客さんも交えて飲み会が決行されました!…外は寒いですが、店内は鍋を突きつつ、とても温かい雰囲気に包まれました。このお店の常連のお客さんとも色々お話しをさせて頂き、ここのイベントは間違い無い事、色々なバンドが来るのが楽しみな事、もっと伊那を熱い場所にしていきたい事…等々、とても興味深い時間を過ごさせて頂きました。

  2日目(11月24日)
 実は、帰りの事も考えて、当初は少しだけ顔を出して席を外そうとしていたのですが、皆本当に楽しかったのか、気付いたら時刻は24:30を回っていました(笑)。当然、車を走らせて東京に戻れたのは朝の4:00過ぎ…。自宅には5:00過ぎ…というコースになってしまいました。…とは言え、それ以上に良い経験をさせて貰えたのは確かです。伊那という場所と関係を持てた事に感謝でした。またどうぞよろしくお願いします!

 ☆伊那 GRAMHOUSE のHP…http://www.gramhouse.net


 ☆jizue のHP…http://www.jizue.com

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 もう1年“以上”前シリーズとなってしまった(笑)ツアー日記ですが、昨年の11月初頭に行われた、TRI4TH の西日本ツアーについて書かせて頂きます。この時のツアーは、3rd. アルバム『Five Color Elements』のリリースによるもので、名古屋、広島、倉吉、高松にてライブをやらせて頂きました。場所こそ4都市となりましたが、ライブの合間には倉吉近辺の学校・幼稚園を中心に、“学校公演”という形での演奏を積極的に行い、こちらの公演は全部で6ヶ所。そして広島ではインストアライブも行ったので、ライブが全5ヶ所と、期間中に行われた公演は合計で11ヶ所になるという、本当に大変なスケジュールとなっていました(日数よりも公演回数の方が多いという事です)。
 ちなみに、広島では2回の公演がありましたが、その間には1度倉吉に出向き、また再度広島に戻ってくるという行程をとっております(笑)。しかも、忙しさは集中するもので、この日程直後にレコーディングの仕事が入っており(それこそ、以前に紹介したバイオリンの金原さんのアルバムでした〔CD『Sunaga t experience DIGS CHIEKO KINBARA JAZZ REMIXIES』に参加!
参照〕)、そのプリプロを日程に組み込むという、正に TRI4TH 史に残るハードなツアーが形成されていたのでした。
 流石に1年以上も経つと、記憶が曖昧になってきますが、数々の写真を見返すと、やはり思い出されますね(笑)。ハードなツアーであったものの、ツアー・ファイナルというゴールはまだまだ先〔CD『Five Color Elements』ツアー・ファイナル・ライブ!
参照〕でしたので、とにかく1つ1つのライブを着実にこなしていこうという意志を信じてやっていく感じでした。多くの方と出会い、大きい経験を得られた特大ツアー…。恐らく長い記事になると思いますが(笑)、マイペースに更新していけたらと思います。どうぞよろしくお願いします!

  11月3日(1日目)
 まだまだ心に余裕があった(笑)ツアー1日目。この日は名古屋でのライブで、TRI4TH としては2度目の出演となる、栄の Doxy にて行われました。いつものように藤田氏の車に乗るべく皆で集合し、朝9:00に東京を出発。いつものようにメンバー内(ただし、織田君は除く)で運転を交代して、無事にお店に15:30頃に到着しました。

    

 Doxy はグランドピアノが置いてあり、雰囲気も良く、自分達のサウンドを聴かせるには最適なお店だと思います。今回のツアーは、アルバム発売に即したものとなっていますが、この1週間程前にプレ・リリース・ライブ〔CD『Five Color Elements』pre-Release Party!参照〕を行ってをおり、少し熟したライブを披露する事が出来るのではないかと思いました。リハーサルもバッチリ行い、いよいよ楽しみだった本番を迎えました。

    

 ライブは“Session A”から始まりました。実際、CDの1曲目に入っている曲で、この次に演奏した曲“Volare Via”(CDの2曲目でもあります)と共に、今回のライブの恒例の始まりとなる予感をさせてくれます。また、その後には4ビートのリズムの“Night Hawks”も組み込み、ジャズのお店らしい雰囲気を作っていく事も忘れません。ここにも、TRI4TH 流のジャズライブがあるように思います。

    

 その中でも特徴的だったのは、織田君作曲の“Home”を初めて演奏した事でしょう。この曲は珍しくピアノトリオ編成となっており、全2ステージとなっていたこの日のライブの良い変化をもたらせてくれました。実際のところ、演奏は緊張の連続ではありましたが…(笑)。

    

 名古屋の音楽大学に通っていた、織田君とタカオさんのトークも貴重です。恐らく今回のお客さんの中には、この2人と縁がある方も多い事でしょう…。そしてその機会があって、自分達が名古屋でワンマンライブを出来る事にも感謝しなければなりませんね。

    

 Doxy は着席のお店ですが、後半はお客さんを立たせて、更なる盛り上がりへと繋げていきましょう!…以前から恒例の藤田氏の握手回り?もあり、織田君のハイジャンプ?もあり(笑)、これも含めて TRI4TH 流…なのかもしれませんが(笑)、とにかくお客さんと一緒に熱い時間を過ごす事が出来ました。また、注意して見て貰えれば分かりますが、このツアーの為に制作した TRI4TH Tシャツを着用してライブをしているのにも注目です。CDと共に、多くの方に御購入頂けて有り難かったです。

    

 こうして、ツアー1日目として、無事に幕を開ける事が出来ました。やはり名古屋でのライブは皆さん温かく迎えてくれます。こちらとしても、ツアー公演場所として名古屋は絶対に外せないという気持ちも強かったので、こうした機会が出来て嬉しい限りです。その日の打ち上げ時でのビールは特に美味しく感じられたものでした。…しかし休む間も無く、次の日には広島での公演が控えているのです。なかなか遠い道のりですが、これはこの後に続くタイトなスケジュールの序章に過ぎなかったのでした。まだまだ安心して眠れていた時期でもありました(笑)。


 まだまだ続きます!

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 こちらもまた、1年前に行われた演奏ツアーの内容になりますが(笑)、フルートの西仲美咲さんの東京で3日間行われたライブを振り返らせて頂きます。今回は西仲さんと自分にとって、2013年最後のライブ期間になっていたので、この年の今までのライブやツアーを振り返る意味でも大事な3日間になったのではないかと思います。2013年はCD『あかばなーのうた』が発売されてから1年経った年でもあり、それらのサウンドの更なる追求もありますが、次回作への準備や期待を匂わせる期間でもあったと思います。そんな中で今回の3日間は、トリオ編成で1日、デュオ編成で2日間と、小編成でのライブが中心となり、正に人と人との音楽の会話が見えてくるような、そんなステージが表現出来たように思います。ライブ1日目の10月31日はハロウィンでもあり、衣装?にも拘りをみせていた時間になりましたが(笑)、それもまた表現の1つだったのかもしれません。順に振り返っていければと思います。

  10月31日(1日目)
 3日間連続ライブの1日目は、学芸大学珈琲美学にて、ドラムの国場幸孝君を迎え、トリオ編成でお送りしました。国場君はドラムというか、パーカッションのようなセットで今回は参加して貰い、自分達のサウンドに更なる色を付けてくれます。西仲さんと同郷である国場君とのやり取りは息もピッタリで、これも含めて自分達のサウンドなのだなと改めて思った次第でした。

    

 国場君はCD『あかばなーのうた』のレコーディング・メンバーでもあるので、それらの曲は勿論の事ですが、西仲さんが最近アレンジしている沖縄民謡曲も、しっかりと曲の意味を理解した上で演奏してくれるので、西仲さん自身も安心して自分の演奏に打ち込めるのでしょう。今回のハロウィン仕様の衣装のお陰ではなく(笑)、どこか伸び伸びして、このステージ時間を楽しみながら演奏している雰囲気が伝わってきたものでした。

    

 …とは言え、最後にはハロウィン仕様でパチリ(笑)。皆、それぞれのポジションを踏まえながらの写真になっているのが流石です…(笑)。新たなサウンドの追求、そして2013年に取り上げてきた曲を消化しながら、無事にトリオでのライブは終了しました!…そして、この後の2日間のデュオでのライブに踏まえていくのです。ひとまず1日目、どうもお疲れ様でした!

  11月1日(2日目)
 2日目のこの日は、お馴染みの吉祥寺 Meg で行わせて頂きました。今回で自分達は何回目の出演になるのか…というくらい、お世話になっているお店ですが、故に自然体で、いつもの自分達でステージに立てるという、ある意味で貴重な場所でもあるのです。この日も本番前にビールで乾杯し、リラックスで演奏に臨める事が出来ていたと思います。

    

 ステージの前半ではジャズ・スタンダード曲を多めにお送りし、そして後半では、沖縄民謡のアレンジ曲を取り入れていくという、自分達のデュオでもスタンダード?的な進め方でやっていきます。…とは言え、その時その時でお互いにインスパイアされて演奏が進んでいくので、いつでも新鮮な気持ちで取り組め、更なるデュオ編成での完成度が増していっているような気もしますね。そして、新たな沖縄民謡曲も挑戦し、次のステップへと繋がっていけるのです。これらの一連の流れは、Meg という場所ならではの空気感の影響も大きいのかもしれません。

    

 自分はしっかりと、この時期に発売をさせた TRI4TH の 3rd.CD『Five Color Elements』の宣伝もしておりました(笑)。こうした作品とのクロスフェードが、またお互いに新たな刺激となって、次回作への意欲も高めていったりするものなのです。そしてまた、Meg にお世話になる日が来る事でしょう…。楽しい時間を過ごす事が出来ました。この日もどうもお疲れ様でした!

  11月2日(3日目)
 連続3日間ライブの最終3日目は、久し振りの経堂 Wonder Land にてやらせて頂きました。なかなかディープな場所ではありますが、しっかりと自分達の演奏に耳を傾けてくれるお客さんが多く、本気と本気で対峙出来る場所でもあると思います。ここではそもそもがデュオ編成でのライブが多いのですが、今回のツアーの締めとなる日…即ち、西仲さんと自分との2013年の締めのライブもやはりデュオという事で、改めて気合いを入れて臨むべき1日だと、やる前から感じていました。
 …ただ、やはりこのお店はお客さんとの会話が楽しく、気合いとはまた異なった方向への楽しさへと移っていってしまいます(笑)。それもまたこのお店の魅力なのですが、ここでの演奏はジャズ・スタンダード曲を多めに、ジャズらしい即興的な部分を全面に押し出して進めていきました。反応もストレートに返ってくるので、更なる会話も楽しくなってきてしまいます。

    

 締めとなるこの日は、これまでの自分達のサウンドを、即興的という概念で披露させた1日になったと思いました。確かに、これまで西仲さんのオリジナル曲や、沖縄民謡のアレンジ曲等、色々な種類の音楽をお届けしてきましたが、どれも根底にあったのは、ジャズの最も根源的な部分とも言える即興演奏というもので、それが結局は、自分達のベースにある表現のやり方なのかもしれません。この3日間、最後の曲(アンコール)にお送りしたのは全て、沖縄民謡曲である『かぎやで風節』というものでしたが、こちらも即興的な要素が強いアレンジにしており、そこを追求していくのが、自分達のライブのスタイルであったと言う事が出来るでしょう。
 CD『あかばなーのうた』で得た経験をしっかりと吸収し、そこからどう発展させてライブにしていくのか、じっくりと考えられた1年だったと思います。どうもお疲れ様でした。また次の1年へと、楽しく繋げられたらと思います!

 
☆西仲美咲さんのHP…http://misakinishinaka.com

 ☆学芸大学珈琲美学のHP…http://www.coffeebigaku.server-shared.com

 ☆吉祥寺 Meg のHP…
http://www.meg-jazz.com


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 続々と更新をし始めている、1年前に行われた演奏ツアー・シリーズの記事(笑)。今回は、2013年10月に行われた、フルートの西仲美咲さんの沖縄ツアーの模様を綴っていきます。ライブが行われたのは、北谷はアメリカン・ビレッジ内にあるレストラン Janosz にてで、この1日だけの予定となっていました。故に、全行程が1泊2日の慌ただしいスケジュールとなっており、今回の沖縄滞在時間は丸1日にも満たない、約21時間滞在…というものでした(笑)。…とは言え、過去に自分は沖縄滞在が約18時間だった時も経験しているので西仲美咲、沖縄ツアー(2011.8.3〜8.4)参照〕、その時よりはむしろ長く居られたのですが(笑)、短い滞在であった事には変わりはありません。今回、久々の弾丸沖縄ツアーとなったわけですが、Janosz でのライブは印象が強く、この1日の為に行った甲斐があったというものでした。では、順に振り返っていきたいと思います。

  10月18日(1日目)
 今回の飛行機は、羽田空港をお昼少し前の便と、少しゆったりとした時間の出発となっていました。沖縄への便としては珍しく日本航空を使い、いつもとは異なる雰囲気を楽しみます。天気も概ね晴れていて、なかなかのフライトが期待出来そうでした。…というのは、西仲さんとの沖縄ツアーの思い出は台風無しには語れず(前述の沖縄滞在時間が18時間というのも、台風の影響によるものでした…笑)、天気が晴れているだけで有り難かったりするからです。今回は流石に影響は受けないでしょう。予定通りに移動、そしてライブが開催出来る事には、改めて感謝しなくてはなりません。

    

 真っ青な沖縄の海を眺めつつ、無事に那覇空港に到着。ここから、いったんホテルまで移動してから西仲さんと合流し、改めて Janosz まで向かう事になりました。…と、その前に、世界一美味しいと名高い?タコスのお店、メキシコに寄っておかなくてはなりません(笑)。入り時間までは少し余裕があったので、ここでお馴染みのタコスとビールを頂きつつ、今夜のライブに備えておきました♪…そして、ふとお店の壁を見てみると、ボクネンさんの作品がズラリ…。今回のお店である Janosz は、AKARA という複合ローカルショップに組み込まれているのですが、この AKARA こそがボクネンさんプロデュースの建物であり、
「Fasion」、「Art」、「Food」のショップをそれぞれのフロアに備え、赤瓦と漆喰が曲線でうねる独特な世界観を放つ場所なのです(同じエリアにボクネン美術館も併設)。レストラン Janosz はその「Food」の部分を受け持つ空間で、今回のライブも、AKARA とのコラボで実現したと言っても良いでしょう。早速、刺激を受けた瞬間でもありました。

    

 Janosz に着いたのは17:00頃で、リハーサルを終えると、そろそろ辺りも日が暮れてきたという感じで、その中に佇む AKARA もまた、神秘的な雰囲気を醸し出しています…。この近くには何度も来ており、お店の存在も知っていましたが、改めて、この場所でライブが出来るというのは新鮮であり、有り難くもありました。店内には既に多くのお客さんが食事を楽しまれていて、正にこれから始まるライブへの期待感を感じました。プレッシャーではありますが、遣り甲斐も十分です。楽しい時間を共に過ごしたいものです。

    

 まだまだ続きます!

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 1年前に行われたツアー日記が続きますが(笑)、こちらは昨年の10月初頭頃に行われた、サックスの藤田淳之介君の、デビュー10周年記念ライブ、その名も生誕祭ツアーの記事になります。ライブは10月4日、5日、6日の3日間行われ、前者1日は東京で、後者2日間は藤田君の故郷である鳥取にて行われました。デビュー…というのは、Clacks という、ストリングスとサックスで構成されたバンドの結成を意味しており、堂々のメジャー・デビューという状況でもありました。…また、実際に藤田君の誕生日は10月3日でもあるので、正に生誕祭という名に相応しい手筈は整っていたのでした。メンバーは、藤田君、自分、そして初共演のベースの森田晃平君とドラムの足立浩君…というカルテット編成となっており、鳥取へは前者の3人のみで出向きました。個人的に、久し振りの TRI4TH 以外での鳥取訪問となりましたが、また違う角度から見えたツアーともなりました。…では、順に振り返っていきましょう。

  10月4日(1日目)
 藤田君の誕生日の次の日となった10月4日のライブが、この生誕祭ツアーの始まりの日になりました。場所は吉祥寺の Strings で、既にソールドアウトとなっていたらしく、生誕祭ツアーへの期待値の高さ?が伺えるというものです。自分は、この日が Strings の初出演の日ともなりましたが、温かみのある雰囲気の中、グランドピアノも置いてあって、早速居心地の良い空間だと思った程でした。

    

 リハーサルが順調に終わったので、お店の上にあるレストランで腹ごしらえ&ひとまずの誕生日祝いをしておきます(笑)。まずは楽しくやらないと話しになりません。森田君も足立君も、自分にとっては初共演という状況でしたが、もう昔から組んでいたバンドのような状態になったものでした。楽しいライブになりそうです♪
 ビールも順調に身体に入れつつ(笑)、本番が始まりました。会場の雰囲気も、皆、藤田君の生誕…いや、誕生日祝いのムードになっており、元から温かい空間が、更に温かい空間になっている感じがしました。とにかくこれは、お祝いムードの雰囲気を受け入れ、目出度くやっていくしかありません(笑)!

    

 披露した曲は、実にバラエティに富んでいます。藤田君のオリジナル曲は勿論、これまで藤田君がプライベートでも仕事でも関わってきた音楽を消化させ、このカルテット用にアレンジをしつつ、どんどんアウトプットさせていくのです。このアレンジの内容も、藤田君らしいと言いますか、ジャズをベースにはしているのですが、誰にでも聴きやすく、分かりやすいような味付けがされていて、それがオリジナル性を生み出しているとも言えます。恐らく、これは藤田君自身のオリジナル曲とも共通している事だと思うので、どれがオリジナル曲で、どれがカバー曲…といったような区分けは特に感じないような仕上がりになっていました。この流れが、お客さんにとっても心地良いのかもしれません。

    

 また、この日はゲストプレイヤーの方達の出演もありました。まずは、バイオリンの皆川真理奈さん(左上写真参照)。皆川さんはこの時、藤田君との共演回数が多く、皆川さん自身が所属する東京バイオリンに藤田君がゲスト出演したり、2013年の東京ジャズでは、藤田君と共にNHK番組体感ブースでの共演も果たしています。
 そして2人目にはビオラの村田泰子さん。村田さんは、2003年に藤田君と共に Clacks でデビューしたメンバーであり、その意味では正に戦友と言える仲でもありましょう…。むしろ、この日のライブには、村田さんは駆け付けずにはいられなかった…という感じだったのではないでしょうか(笑)。それぞれからお祝いの言葉を送りつつ、最後には“Can't Take My Eyes Off You”を演奏して終了となりました。会場からの手拍子も上がり、正に一体感が募った誕生日祝いです。藤田君らしい、和やかな1日になったのではないかと思います。

    

 生誕祭ツアーの第1日目として、良いスタートが切れたのではないでしょうか。右上写真には6人のメンバーが写っていますが、2日目以降は半分の3人での行程となります。少し寂しくなりますが(笑)、より良いパフォーマンスをする事を心に留めて、いざ鳥取へと向かわせて頂きます。まずは東京でのライブの成功、そして誕生日(1年前の事を祝ってますが…笑)、おめでとうございました!

  10月5日(2日目)
 東京ライブの次の日の10月5日、昨日の余韻を持ちつつ羽田空港へ向かいました。午前中の集合だったので若干眠たかったですが(笑)、個人的に鳥取空港への空路は初めてだったので、眠気を吹き飛ばしていかなければいけません。鳥取空港への便は、全日空が羽田空港から5本を飛ばすのみで、なかなか行ける空港ではないのです。

    

 飛行機に乗ると、割りとすぐに眠ってしまった、藤田君と森田君…。しかし、自分は機窓を楽しむべく、なかなか眠る事が出来ません(笑)。この日は曇りがちの天気だったので、離陸後の景色はあまり楽しむ事が出来なかったのですが、勝負?は鳥取空港に向けて降下を開始し始める頃です…。雲も少し切れ目が見え始め、着陸10分程前になると、眼下に鳥取の市街地が見えてきました(左下写真参照)。そして、いったん空港上空をやり過ごし、Uターンしてきて無事に鳥取空港に着陸です。なかなか良い景色でした。

     

 鳥取空港は、県庁が存在する場所の空港の中では、かなり小さな規模の空港と言える事が出来ると思います。国内線ターミナルにはボーディングブリッジが1基しか無くて、国際交流の場と国際線ターミナルの機能を兼ね備える、国際会館側の建物のボーディングブリッジも1基しかありません。鳥取空港のフライトスケジュールを見ると、前述の羽田便の5本のみとなっており、国際線も定期便は存在しないのですが、鳥取への足としては貴重な場所でもあります。貴重故、降機後、空港の展望デッキから飛行機を撮影するのは忘れず(笑)、そして空港バスで今回の演奏場所である倉吉へと向かったのでした。

     

 まだまだ続きます!

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 こちらも1年以上が経ってしまいましたが、2013年9月に行われた、フルートの西仲美咲さんの東京ツアーの模様をレポートさせて頂きます。今回は、この更に1年前になる2012年9月に発売されたCD『あかばなーのうた』の、リリース1周年記念とも言える一環のツアーともなっていまして、お馴染みの2ヶ所でのライブに、CD販売でもお世話になっている銀座わしたショップでの演奏の1ヶ所を加え、計3ヶ所でのライブを行わせて頂きました。
 そして、久し振りに(恐らく1年振り!)今回はドラムの和丸君を迎えて、前者の2ヶ所ではトリオで演奏させて頂きました。このトリオでの編成は西仲さん自身にも強い思い入れがあり、この3人でしか出せないサウンドというのを改めて噛み締められたツアーになれたと思います。それではどうぞ御覧下さいませ!

  9月19日(1日目)
 今回の東京ツアーは、お馴染みの吉祥寺 Meg でのライブを皮切りに始まりました。久し振りの出演でもありましたが、いつの間に Meg は店内リニューアルが施されていました。今までの椅子や机は殆どが入れ替わり、床も壁も一新。赤いイメージの雰囲気はそのままに、だいぶ洗練された感じになりました。…が、何故か客席の角に置いてある大きな人形(左下写真参照)が気になります。一瞬、浮いているのかと思った程ですが(笑)、何だかノリで購入してしまったそうです…。今後、Meg のインパクト有るインテリアとして、定着すれば良いのですが…。

    

 …という事で(笑)始まった Meg ライブ…。前述通り、西仲さんと自分、そして久し振りに和丸君を加えた、自分達にはお馴染みのベースレスのトリオが再演された感覚がありましたが、正にその通りで、以前のサウンドを懐かしみつつ、更なる展開を求めたライブを披露していきました。
 最初はジャズ・スタンダード曲で、様子を見ていった感じがありましたが、徐々に沖縄民謡のアレンジ曲や、西仲さんのオリジナル曲を入り混ぜていき、この3人だからこそ表現出来る時間がやってきたのを感じました。この3人で演奏するのは約1年振りでしたが、この時間は懐かしさから楽しさへと変わり、この1年、メンバーがそれぞれ過ごした時間を想像したり、どのようなものを吸収していったのかを考えていくようなものまで、この時の演奏に反映されそうな気がしたものでした。

    

 なかなかに楽しく、ここで全てを出し尽くしてしまいそうな感じではありましたが、この3人での演奏は翌日にも残っています。むしろ、この2日間を掛けてサウンドを追求していくという考えの方が、遣り甲斐が感じられるかもしれません。…とは言え、たっぷり、そして伸び伸びとお届け出来た Meg ライブになったと思いました。久し振りの共演は身に染みました♪…この楽しみは、次の日にも持ち越すようにしましょう!

  9月20日(2日目)
 翌日のツアー2日目…。この日は三軒茶屋 Obsounds にてで、こちらもお馴染みのお店ではありますが、Meg とはまた環境の異なった場所でもありました。ピアノもグランドピアノですし、ステージ配置的にも、フロントの西仲さんがセンターに来る等々、よりステージらしい環境?が整った上での、自分達のライブを見せられる状況でもあったのでした。

    

 打ち合わせをしつつ、本番へ。…とは言え、前日からの今回だったので、そんなに細かい部分での打ち合わせとはなりませんでしたが、やはり最近のオリジナル曲に関しては、西仲さんの拘りの部分をそれぞれ伝えていき、確かなサウンド作りを目指します。この日のライブは、どちらかというとCD『あかばなーのうた』に収録された曲を中心にやっていった感じがありまして、このCDには沢山の沖縄民謡の曲が収録されていますが、それらのリズムを沖縄出身の和丸君に叩いて貰うというのは、大変意味のある事だとも思うわけです。そして、確かなグルーブを提供してくれました。
 和丸君のドラムは、確かなテクニックは勿論ですが、やはり独特の重みがあると言いますか、時たま音の渦のような瞬間を作り出してくれていて、自分達のサウンドに大きな刺激を与えてくれます。ただ、これが沖縄独特の…というのは、少々短絡的かもしれません。和丸君が小さい頃から触れている、アメリカサウンドのロックやメタルの世界がミックスされ、そしてこの1年間では、アメリカでのバンドをサポートしていた事もあって、更なる重みと自信を付けて帰ってきているのです。そして、更に自分達とのサウンドをミックスさせ、だからこそ独特なサウンドになるのです…。自分のピアノもそれらに触発され、和丸君との共演だからこそ生まれる展開を楽しんだりしたものでした。

    

 2ステージは本当にあっという間でした。途中に、西仲さんと自分とのデュオの曲を入れたりしましたが、また変化があって良かったかもしれません。『あかばなーのうた』が発売されてから1年が経ちましたが、ちゃんと自分達は成長していると理解出来た、大切な1日にもなっていたと思います。現在、和丸君は沖縄に住んでいて、西仲さんも沖縄に帰ってしまった身なので、なかなかこの3人で…というわけにはいかないかもしれませんが、節目節目で一緒に演奏していきたいメンバーであるのは、今後も変わらないと思います。またの機会を楽しみにしつつ、自分も更なる成長を持って臨むべく、頑張っていきたいと思いました。ひとまずトリオ編成での演奏はこの日までです!

  9月22日(3日目)
 1日空けて、ツアー3日目を数えた今回の最終日は、西仲さんと自分とのデュオ編成で、銀座わしたショップでの演奏をしてきました。わしたショップは、自分達のCD販売に対して全面的に協力をして頂けるお店の1つであり、今回もCD発売1周年記念という事で、快く演奏の場を提供して頂いたのでした。

    

 ここでは約40分程のステージが予定されているのですが、実際演奏が始まると、何だかんだで自分達がハッスルしてしまい(笑)、いつも1時間弱程のステージになってしまいます。演奏場所も、CD売り場のスペースを少し空けて組んでいるだけに、お客さんとの距離も近く、1曲1曲を演奏していく毎に、一体感が大きくなってくるのを感じるからです。
 この日のセットリストは、やはり『あかばなーのうた』からの曲が中心となりました。沖縄民謡からのアレンジ曲は勿論、西仲さんのオリジナル曲“あかばなーのうた”も交えて進めていきましたが、もう1曲、自分達の初めてのCDとなった『aka is. funky』からのタイトル曲も忘れてはいけません。この曲のお陰で、わしたショップとの関係も持てましたし、今の自分達もあるのではないかと思うくらいです。
 また、ここで前回演奏をした半年前に〔西仲美咲、東京ツアー(2013.3.15〜3.16)参照〕、座間味村の村長から、右上写真のカレンダーをプレゼントするという企画がありましたが、何故か今回も継続して行われていました(笑)。もう9月という時期ではありましたが、沖縄の豊かな海を思わせるデザインが素敵で、多くの方の手に行き渡ったようで良かったです。それにしても盛り沢山な1時間でした…。

     

 CDの即売会&サイン会も行われ、大盛況で終了しました。『あかばなーのうた』の発売から1年が経ちましたが、こうしてまた、色々な方に作品を購入して頂けるというのは嬉しい限りでして、今回のツアーの意味も大いにあった事でしょう。この時点では、まだ暫くは次の作品は…という感じでしたが、今までの作品と共に、更なる自分達の成長を見届けて頂けたら幸いです。どうもありがとうございました!

 
☆西仲美咲さんのHP…http://misakinishinaka.com

 ☆吉祥寺 Meg のHP…http://www.meg-jazz.com

 ☆三軒茶屋 Obsounds のHP…http://www.obsounds.com

 ☆銀座わしたショップのHP…
http://www.washita.co.jp/info/shop/ginza/

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 既に1年が経ってしまいましたが、ベースの関谷君がリーダーを務めるバンドである黒船の、ライブDVD『Mariage』の発売記念ツアーの一環として、2013年の9月に行われたライブについて、少々振り返りたいと思います。そもそも、黒船名義としてライブ活動を始めたのが、所謂この時期でして、記念すべき初ライブは二子玉川 Kiwa にて、2013年9月7日に行っていましたNo Nukes Gig で、黒船名義初ライブ!参照〕。
 その後、ちょうど1週間後の9月14日に大阪で、更に1週間後の21日に東京で、それぞれワンマンライブを行うという、かなり攻めたスケジュールだと今でも思うくらいですが(笑)、ここで当時のメンバーだった津軽三味線奏者のはなわちえさんが黒船を卒業となり、黒船はCDアルバムの製作期間に入るのは御承知の通りだと思います。
 ここでは、関谷君曰く“黒船第1期”という、2013年9月の大阪と東京で行われたライブを取り上げ、1年前の自分達を見ていきたいと思います。ボーカルの里アンナさんはスケジュールの関係で、この時は大阪公演のみの参加となっていましたが、そんな事情からか、当時のライブのフライヤーには“KUROFUNE Feat. Anna Sato”となっていたのが今では驚かされます…。
 実際、この時はアンナさんが参加する曲もステージ全体の半分くらいだったので、まだまだ黒船はインストバンドの側面が強い時代でもあったのでしょう。現在から考えると不思議に思うくらいですが(笑)、そんな部分も含めて、時計の針を1年前に戻してみたいと思います!

  9月14日(大阪1日目)
 自分、関谷君、ドラムの佐々木俊之さん、はなわちえさん、里アンナさんの5人が新大阪駅に着いたのは14:00過ぎくらいだったでしょうか。黒船名義としてライブをやり始めて、2回目のライブがまさか大阪でのワンマンライブとは思いもしない状況でしたが、実際こうして大阪という地に降り立つと、改めて気が引き締まる思いがしたものです。今回のライブ会場は大阪梅田の Mister. Kelly's というお店で、ジャズのライブハウスとして、数々の演奏者が出演しているところでもあり、やはり黒船はジャズバンドとしての意識も強かったのだと思います。大阪は関谷君の故郷でもあり、その部分でも大事な1日にしたいところではありました。

     

 …こう書くと、さざかし緊張感気味な空気感に…と思うかもしれませんが、メンバー一同は皆リラックスした表情でリハーサルを迎え、そして本番までの時間もゆったりと過ごしていたと思います。むしろ驚いたのは、今回は撮影班も呼んでおり、なんと3台ものカメラが客席に設置されていたという事でした。黒船の期待の多さを感じさせるものでもあると言えます。勿論、その間も自分達は、食事やお酒等を頂き(笑)、本番にベストな状況で出向いていくのでした。

    

 今回はワンマンライブ。2ステージたっぷりとお届けする事が出来ます。1回目のライブは対バンライブだったので、1ステージのみの40分程の演奏しか出来ませんでしたが、今回はその倍以上の時間はあったとみて良く、インストの割合も多く、ジャズライブらしい瞬間も垣間見させられたと言って良いでしょう。そもそも黒船は、関谷君主催のセッションライブ
関谷友貴の Live ソムリエ bottle.5!参照〕で集まったメンバー達から生まれたものでもあり、そのルーツを探る上でも、インスト演奏も欠かせない側面だったのだと思います。

    

 …とは言え、黒船のサウンドの側面は、この時点でも沢山のものが挙げられました。まずは、やはりジャズという部分で、スタンダードの名曲から、関谷君のオリジナル曲等、即興感を大切に演奏を積み上げていくものです。そして、津軽三味線という楽器の側面です。はなわちえさんによる“津軽じょんがら節”の独奏にも見られるように、確かなテクニックと、津軽三味線を通した熱き表現力は、黒船のサウンドを強く特徴付ける部分でもあると言えます。そして、里アンナさんの島唄という側面でしょう。この時は、まだ“豊年節”ぐらいしか奄美島唄の曲は取り上げていませんでしたが、独特の歌い方と自分達の演奏を合わせる事で、更にオリジナル性の強い音楽が生まれてきているのです。歌入りの曲として、レディー・ガガの“Bad Romance”や、関谷君のオリジナル曲の“A Night In Bali”にアンナさんの歌声を乗せて…という手法もやってみましたが、特に後者は、歌を“Voice”として曲に加えていく…という、現在の黒船にも受け継がれているやり方でもあり、この時から自分達は“挑戦”をしていたのかもしれません。確かに手探りな状況ではあったものの、お客さんには好評に迎えられており、大きな遣り甲斐も感じたものでした。

    

 …むしろ、関谷君の地元の友達らしき方々から、関谷君のMCの空回りっぷりを指摘されていたのが、自分にとっては逆に面白い状況でした(笑)。本来、関谷君にとってはホームのこの場所では、お客さんからは温かい声が沸き起こる筈なのですが、そこは敢えてストレートに言われた感じだったのでしょうか(笑)。…とは言え、今まであまり見た事の無い編成、そして音楽のライブは、大きなインパクトを持って迎えられたようです。MCの内容はさておき(笑)、確かな爪痕を残せた感じでした。黒船の2回目のライブとしても、大きな成果を得られた時間だったと思います!

    

 このようなライブをやり終えた後は、ビールが大変美味しく感じられます(笑)。このお店での乾杯は勿論、場所を移動しての打ち上げも遅くまで盛り上がったものでした。大阪でのライブはこの日の1本だけだったので、次の日には東京に帰ってしまう状況だっただけに(アンナさんのみ、レ・ミゼラブルの大阪公演の為に、この後も暫く大阪に留まっていました)、より大事な時間だったという意識が強かったのかもしれませんね。

  9月15日(大阪2日目)
 そして、東京に戻る日程のツアー2日目…。帰りの新幹線はお昼過ぎくらい出発の予定だったので、皆でお昼ご飯を食べてから(…確か、更にその後に別のお店のカフェで一休みした気がします…笑)向かう事にしました。ここで寄ったのが、シンガポール料理のお店だったのですが、これがまた正解な選択で、またひと盛り上がりしてしまいました(笑)。

    

 写真を見返すと、何だか過半数が飲んでるか食べてるか…という感じですが、実際にそんな雰囲気ではありました…(笑)。そこから生まれてくるサウンドというのも、また黒船を特徴付けるものと言えるのかもしれません。そして、この1週間後の東京でのライブ、はなわちえさんの黒船卒業ライブへと繋がっていくのです。

  9月21日(東京1日目)
 大阪ライブを終えてから1週間後のこの日は、ライブDVD『Mariage』のレコ発ライブであると共に、ツアーの千秋楽でもあり、且つ、はなわちえさんの黒船卒業ライブでもありました。色々とイベントが盛り沢山で(笑)、何から説明して良いのか分からなくなりますが、とにかくこの日は、メンバーが皆、はち切れるような演奏を披露していたと思います。様々な状況が交錯しており、どこか吹っ切れていた部分もあったのでしょうか…。その事が良い方向に持っていけたライブになったのだと思いました。

    

 場所は渋谷の Last Waltz にてで、ここが前述した、黒船結成の切っ掛けを作った場所でもあるわけです。もしかしたら、そういった状況こそ、先程の吹っ切れた部分に寄与していたのかもしれません…。あれから既に半年以上の月日が流れていますが、バンド結成に至る流れになるとは思ってもいませんでした。当時のセッションの楽しさを思い出しつつ、更なる展開を呼び起こしたいものです。

    

 自分達とやるライブでは珍しく、はなわちえさんは和装で登場。…の割りには自分達は至って普通の格好でしたが(笑)、逆に津軽三味線奏者としての華を感じられる状況にもなりました。今回はレコ発ライブでもあるので、『Mariage』の中に収録されている曲を中心とし、当然ながら全てインストで、2ステージたっぷりとお届けしました。
 そして良かったのが、今回は勿論、津軽三味線をフィーチャリングしたライブという方向性ではあったものの、4人の出演メンバー誰もがここでは主役であり、対等の関係でいられたライブになっていたという事でしょう…。これこそリーダーの関谷君が目指していたライブでもあり、その事をメンバー皆が理解し、ステージを展開していき、そして楽しさを共有出来たというのが今回のライブの凄さに繋がったのかもしれません。暫く、この4人で演奏する機会は無いかもしれませんが、思い残す事無く弾き切れたように思いました。どうもお疲れ様でした!

    

 これにて、黒船第1期(繰り返し言いますが、あくまで関谷君、談…です)は幕をひとまず閉じる事になりました。この2013年9月という時期は、黒船にとっても一気に駆け抜けた感じになりましたが、この後はいよいよ“2期”?が始まるわけです…。これまでに経験した事を踏まえて、より良い流れに持っていく決心を付けられたのが、正にこの日だったとも言えるのではないでしょうか。
 …これ以降の流れは、里アンナさんの正式メンバー加入、新メンバーである白藤ひかりさんの加入、そしてレコーディング、1st.CD『CROSSOVER』の発売…と、皆さんも御存知の部分も多いでしょう。今でこそ表現出来る黒船のスタイルはありますが、サウンドのルーツと言うと、やはりこの辺りの時期にあったのではないかと思ったりもします。大事な大事な1ヶ月を過ごせたのかな…と思えたツアーでもありました。

 ☆関谷友貴君のHP…http://www.peaceofcake.net

 ☆はなわちえさんのHP…http://www.chiehanawa.munique.co.jp

 ☆梅田 Mister Kelly's のHP…http://www.misterkellys.co.jp

 
☆渋谷 Last Waltz のHP…http://lastwaltz.info

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 シンガーソングライターの Daddy 津田さんに誘われ、毎年、大体4月頃に行われていた自分の九州ツアーですが、2013年の今回は6月へと変更されました。確かに、4月の頭という時期は年度始めでもあるので皆忙しく、6月の方がお客さんも足を運びやすいのかもしれません…。しかし、自分の今回のスケジュールは、TRI4TH の名古屋での演奏終えた次の日に、名古屋から福岡に直接向かう…という、なかなかタイトな移動の上、北九州ツアーとして改めに迎える事となりました。そう、この記事は〔TRI4TH、名古屋ツアー(2013.6.26)〕の続きともなっているのです!
 ライブは、福岡入りをした初日の6月27日から連続で4日間行われ、その後の3日間(最終日は東京への移動だけだったので、実質は2日間)は恒例の鉄道の旅となりました(笑)。この鉄道の旅をもって、九州内の全JR・私鉄各線を完乗する運びになったのですが、それはひとまず置いとくとして(笑)、名古屋から福岡への移動という初日から、少し振り返ってみたいと思います。恐らく今回も、記事の量が多くなってしまいそうな予感がするのですが、気軽に読んで下さいませ!

  6月27日(1日目)
 名古屋の栄にホテルをとっていた自分は、この日の朝、中部国際空港(セントレア)に向けて少し早めに出発しました。セントレアは、開港直後に1度だけ、見学がてら寄った事があるにすぎず、飛行機を利用しに向かう(それが普通ですが…笑)のは今回が初めてでした。少し早めに着いて、空港や飛行機撮影等、色々と楽しみを経験しておかなくてはならないのは、自分自身のツアーに於いては言うまでもないでしょう(笑)。

    

 地下鉄で名古屋駅へと出て、久し振りの名古屋鉄道で中部国際空港へ…。写真には写っていませんが、赤い電車の名鉄の中で、唯一青を使った塗装が映える、空港特急“ミュースカイ”号を使わせて頂きました。これを使うと名古屋〜中部国際空港間は、たったの28分なのです!

    

 セントレアのターミナルに着くと、何故かチェックインカウンター上に忍者の姿がチラホラ見えました(左上写真参照…笑)。こっちに向けてピースサインをしており、だいぶ余裕の表情を見せていたのが印象的でしたが、こんな景色をゆっくり楽しめるのも、早くホテルを出ておいた賜物というものです。そして、先程「少し早く」…と言いましたが、何だかんだで飛行機出発の2時間前には空港に着いていた事を、ここに白状します(笑)。

    

 空港での散策を終え、今回搭乗するのはジェットスターです。前回の九州ツアー〔竹内大輔、九州・山口ツアー(2012.10.30~11.3)
参照〕でも使わせて頂きましたが、今や日本を代表する LCC と言って良く、恐らく今後もツアー・旅行問わず、沢山利用していく事でしょう。今回もチケットは5000円弱程で手に入れる事ができ、コストを下げたい演奏ツアーには頼もしい存在なのでした。飛行機の離陸直後には、よく晴れた空の下に通る伊勢湾自動車道、そして長島スパーランドを見る事が出来ました♪


 まだまだ続きます!

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HN:
竹内大輔(Pf,Key)
性別:
男性
自己紹介:
1980年1月29日生まれ
の生粋のO型(…が、初対面
ではよくA型と見られる)。
3歳(自分では記憶に無い)
からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学
ではバンドも経験する。現在の
活動は日本全国から海外に及び、
各地のライブハウスやラウンジ、
レストラン、そしてバー等での
演奏は勿論、各アーティストへの
レコーディングや、作曲・編曲
等にも積極的に取り組んでいる。
日本、世界中を飛び回りたい、
鉄道、旅客機、旅行、写真好き。

5月16日(木)
銀座 No Bird
Open…18:00~、
1st…19:30〜、
2nd…21:00〜、
Charge…3500円(ドリンク別)
コースを御予約の方は2500円
Member…(Pf)竹内大輔、
(B)池田暢夫、
(Ds)佐々木俊之

全曲オリジナル収録の最新作、
4th.CD アルバム『Voyaging』
発売中!(2015.4.15 Release)
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 “In A Sentimental Mood”収録)
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初カバー・アルバム、3rd.CD
『ReInterpret the passage』
発売中!(2013.4.10 Release)
●詳しい曲解説はこちらへ!

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 From Spartacus”公開中!


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全7曲入り、トータル70分強の
意欲作、2nd.CD アルバム
『Fingers Dance』ライブ会場限定
発売中!(2011.7.3 Release)

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全曲オリジナルの 1st.CD アルバム 『Pictures』発売中!…在庫僅か!
(2008.10.17 Release)

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SME Recrods からの
メジャーデビューアルバム
『ANTHOLOGY』のMV
“Maximum Shout”公開中!


初のカバーアルバム
『Hybrid ROOTS』に
収録されている、TRI4TH
自身によるセルフカバー
“FULL DRIVE”の MV 公開中


TVアニメ『博多豚骨ラーメンズ』
の ED を飾った TRI4TH 楽曲
“DIRTY BULLET”の MV 公開中


TRI4TH、6th CDアルバム
『4th Rebellion』の MV
“Rebellion”公開中


同“Guns of Saxophone”公開中


TRI4TH & カルメラ
スプリット・ミニ・アルバム
『HORNS RIOT』のタイトル曲
MV“HORNS RIOT”公開中


5th CDアルバム
『Defying』の MV
“Green Field”公開中


同“Sand Castle”公開中


ベストアルバム
『MEANING』の PV
“Dance 'em All”公開中


4th CDアルバム
『AWAKENING』の PV
“Bon Voyage”公開中


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3rd CDアルバム
『Five Color Elements』の PV “Evervbody Knows That”公開中


2nd CDアルバム
『TRI4TH AHEAD』の PV
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