- 2024/12/05 [PR]
- 2015/09/12 弾楽、静岡・東京ツアー(2014.10.18〜10.19)
- 2015/08/10 Daddy 津田、1000日ライブ・ファイナル(2014.10.12〜10.13)《まだ途中です!》
- 2015/07/14 律慎丹、香港ツアー(2014.8.30〜9.5)《まだ途中です!》
- 2015/06/10 西仲美咲、東京ツアー(2014.7.23〜7.25)
- 2015/06/08 TRI4TH 滋賀ライブ(2014.5.5〜5.6)
- 2015/05/31 西仲美咲、沖縄ツアー(2014.4.20〜4.22)《まだ途中です!》
- 2015/04/13 西仲美咲、東京ツアー(2014.3.22、4.9〜4.11)
- 2015/03/06 TRI4TH、関西ツアー(2014.1.17〜1.19)
- 2015/02/17 Mirano、山代温泉ツアー(2014.1.12〜1.13)
- 2015/01/27 Tsumuzi、岐阜・名古屋ツアー(2014.1.3〜1.5)《まだ途中です!》
メンバーが固定になると、サウンドもバンドらしくなってきて、オリジナル曲も生まれてくるものです。当然、以前からライブも多くやっていたのですが、今回の記事はその弾楽が初めて東京進出を実現した時のものです。1日目が静岡の富士、2日目が東京の西麻布と、1つのツアーで静岡も東京もやるというのが弾楽らしいのですが、元々が静岡での町興しを念頭に置いた活動をしていたので、言わば静岡はライブの拠点でもあったのでした。実際、いづみさんは昔から三島や沼津に縁があり、ベースの中司さんは富士市出身、在住でもあります。そこから考えると、初東京ライブは大きな転換期に移れたのではないかと思われます。現在は、東京でも静岡でも沢山ライブをやっていて、自分達の事を知ってくれているお客さんも増えてきました。その1つの切っ掛けとなったツアーを、今回取り上げたいと思います。それでは御覧下さい!
10月18日(1日目)
いつものように、自分は東京の自宅から在来線で静岡方面へと向かっていました。今回の目的地は富士市。弾楽としてライブをやる場所としては、熱海や三島、沼津に比べて遠い部類に入る場所です。弾楽のお陰で、静岡県内でライブをやる機会が本当に増えましたが、多くのお客さんと触れ合えるようになったのも嬉しく、これはやはりバンド活動様様でしょう。在来線で行くと約3時間の行程ではありますが、途中には海も垣間見え、ゆっくりと東海道を下っていくのは未だに飽きがきておりません。折しも、今回利用したJR東海道本線の車両は、この路線では貴重なE217系(左下写真参照)…。東海道本線では2015年3月までの運用なので、しっかりと記録に収めておきます(笑)。
JR東海の区間に入り、さらに1時間程走ると富士駅に着きます。この日は富士イルポンテというレストランでの演奏となっていて、しかもハロウィン・イベントとしてやっていくとの事でした。これは次の日の東京のライブでもそうらしいのですが、モデル業もやっているいづみさんとしては、非常に気合いの入るツアーになっているに違いありません(笑)。実際、自宅からここに来るまでの間に、衣装の提案のメールを何度やり取りした事か…(笑)。色々と用意をしているらしく、出演者側なのに何だかドキドキしてしまいます。
初めて足を運んだイルポンテはイタリアンのお店らしく、中庭もある開放的な造りで店内にはグランドピアノも置かれ、豪華な雰囲気が漂っていました。…とは言え、カジュアルなスタイルでお客さんを迎えており、入りやすいお店だと思いました。ここの店内をハロウィン仕様に変えていくのですが、ピアノには蜘蛛の巣を貼らせ、テーブルにはバラエティ豊かな装飾を置き…、これはこれでまた雰囲気が変わって見応えがありました。
そして、いよいよ自分達も仮装に入ります。詳しくは写真を見て頂きたいですが(笑)、個性豊かな顔触れ…という感じでしょうか。意外に?いづみさんが大人し目な感じでしたが、よく見てみると口元や手の周りに血糊を付けており、成程、本格的なのかもしれません…。また、ここでは分かりませんが、実はお店の方も帽子やアクセサリー等でそれぞれ着替えており、辺りは非常に一体感のあるハロウィンムードが出来上がっていたのでした。これはまたオリジナル性溢れるライブになりそうではありませんか。
実際、今回の選曲は、ゲゲゲの鬼太郎のテーマや、マイケル・ジャクソンの“Thriller”、そしてアダムスファミリーのテーマ曲等、正にハロウィンだからこその曲を、随所に盛り込んでいったのでした。また、こうした格好で演奏する事により、更に雰囲気は倍増していったに違いありません(笑)。イタリアンレストランがハロウィン・パーティー会場へと変わった瞬間でした。
しかし、流石にマスクを付けたままの演奏は、蒸し暑く、呼吸がろくに行えないらしく、暫くすると左上写真のような出で立ちになってステージを続けたものですが(笑)、やるだけの事はやったと言えましょう。弾楽のレパートリーとしてお馴染みの曲も勿論演奏したのですが、格好が格好だけに、また異なった雰囲気を持って演奏出来たのも面白かったです。…最初から最後までハロウィン一色で楽しめた富士でのライブ。この雰囲気を、次の日には東京にそのまま持っていくのでした。
2日目(10月19日)
前日は、函南(熱海と三島の中間辺り)に位置する、いづみさんの別荘宅に泊まり、車で東京へと向かわせます。東京でなくても、静岡でライブが連続する時にもよく使わせて貰っており、これはお馴染みのコースでもありました。そしてその時にほぼ恒例となっているのが、道の途中の Marie というベーカリー・カフェのお店です(下写真参照)。真っ白な外観が特徴的なそのお店の焼きたてのパンは本当に美味しく、もう何度も何度も寄らせて貰っていて、いつものツアーの楽しみの1つともなっています。パンの種類は多く、来る度にラインナップが変わっていたりするので、何度も寄りたくなってしまうのです。今回も至極の3種を選択。パンを頬張りながら東京に向かったものでした。
そして夕方前くらいに、今回の演奏場所である西麻布 COHIBA ATOMOSPHERE TOKYO へと到着。シガー・バーとの事でしたが、予想以上に大人の雰囲気で店内の灯りも抑えめにしているようで、前日のイルポンテとはだいぶ雰囲気が異なる感じでした。ある意味でハロウィンは似合いそうな感じでもありますが…(笑)。
夜になって周りが暗くなってくると、その雰囲気は更に確かなものになります。空気感も一種独特なものになる為、自分達が仮装をしていると、本当にそういうお店なのかと思ってしまう程でしょう(笑)。お店には電子ピアノが置いてある事から、たまに演奏は行っているのかもしれませんが、自分達のような出で立ちでステージを行った方達はいたのでしょうか…。
ここではいづみさんは、昨日とはまた違った衣装を着てステージに臨んでいました。もう自ら一番楽しんでいるような感じでしたが(笑)、それがハロウィン・イベントを牽引する重要な部分でもあるのです。勿論ステージは、前日にやった曲のアレンジを生かしたり、それをもう少し発展させる等して、より洗練させて臨むようにしました。
…初めての都内ライブという事もあってか、前日よりはお客さんの数は少なかったのですが、逆にお客さんとの距離が近かった事もあって、結構盛り上がったと思います。自分達としても、騒ぐ所は騒いで、真面目にやる所は真面目にやったりするので(笑)、色々とステージに緩急が付いて見やすかったのではないかとも思います。
こうして初の東京進出のツアーは、ハロウィン・イベント仕様という大きな印象を持って無事に終えられました。しかし、これを皮切りに弾楽は横浜〔弾楽、野毛ちぐさ初ライブ!参照〕にも行ったり、都内でのライブを急に増やす等、それこそ各地でライブをブッキングしていくようになります。また、仮に誰か1人ぐらいはいなくても、弾楽という名前で最近はライブを打ったりしているので、更にフットワークは軽くなれたようにも思います。それぞれのメンバーの移動は大変ではありますが、だからこそお会い出来る方も多いのです。これから更に活動の幅を広げられるよう努めて参りますので、どうぞ今後ともよろしくお願いします!
…しかしまあ、ドラキュラの牙を付けての演奏は弾き辛かったです(笑)。
☆富士イルポンテのHP… http://ilponte.i-ra.jp
☆西麻布 COHIBA ATOMOSPHERE TOKYO のHP…http://www.cohiba-atmosphere.jp
☆函南 Marie のHP…http://e-marie.biz/izu/
飯田という場所は、東京からは車で行くとダイレクトでスムーズなのですが、電車で行くと乗り換えを要し、しかもJR飯田線という大ローカル線を通らなければならないという、なかなか大変な行程になってしまいます。しかし、今回は1000日目という膨大な数字に敬意を賞し、敢えてそのイバラの道?で飯田に行く事に決めました。飯田駅はその長い長い飯田線全路線の中の途中に位置し、往路と復路を併せて飯田線完乗も果たすという、自分にもある意味でイバラを課した(笑)今回の行程となりましたが、とても印象に残るライブになったと思いました。どうぞ御覧下さいませ!
10月12日(1日目)
東京から飯田への一般的な公共交通手段は高速バスです。中央自動車道がダイレクトに通っており、高速バスが新宿から1時間に1本の割合で走っており、4時間強は掛かるものの、座っているだけで目的地に着く事が出来ます。しかし、これが電車で…となると、なかなか手段としては難しいものに変わってきます。
飯田駅を走っているのはJR飯田線という路線なのですが、これがローカル度が高く、しかも元々が私鉄だった為か、駅間は短く、カーブも多く、なかなかスピードを出す事が出来ません。
新宿からですと特急(左上写真参照)に乗って、途中の岡谷駅までは順調に約2時間半くらいで着きます。ここで飯田線の列車(右上写真参照)に乗り換えるパターンが多いのですが、ここからは1つ1つの駅に停車しては発車していくという行程を繰り返すという、いわゆる鈍行列車での旅となってしまいます。その駅数は30を越え、岡谷駅からは約2時間〜2時間半という行程になるでしょうか。風情こそ良いものの、今回は飯田駅に何時までに着く…という目的がありますから、鈍行列車に対しては若干もどかしさも感じてしまいます(笑)。
今回乗った飯田線の列車はワンマン列車で、運転席上部には御丁寧に料金表が書いてありましたが、飯田駅のだいぶ先な事…(笑)。飯田線に乗るのは今回2回目で、しかも1回目の時は夜行列車からの早朝時間だったので、半分以上は寝て過ごし、記憶があまり鮮明では無かったのでした。…なので、今回は景色や雰囲気を目に焼き付けておこうと思います。…そうなると、そもそもの今回の目的が変わってきてしまうのですが(笑)、もはや細かい事を考えるのは辞めておきましょう。まだまだ時間は掛かるのですから…。
景色は横からだけではなく、前方から見るのも面白いです。よく見ると、本当にカーブが多い事が分かります。これでは遠回りになるのではないか…と思うのですが、この地域はアルプスから流れる川の浸食で、所々に小さい谷が形成されているようです。線路は谷の上から谷の下に、その崖を縫うように下っていき、谷底で川を渡り、今度は向かい側の崖に沿って上がっていくのです。つまり、線路をこのように敷設せざるを得なかった様子がよく分かったのでした。
この行程を何度も繰り返すので時間が掛かるわけですが、近くを走る中央自動車道は、この高低差を難なく高架橋で駆け抜けてしまいます。飯田線はその前身の私鉄が開業させたのが明治や大正時代の事なので、なるべくトンネルを避け、地形に沿った敷設が成されているのでしょう。こういった路線が現在でもそのままのルートで、しかも長距離路線として残っているのは珍しいかもしれません。当然の事ながら、全線を乗り通す乗客は皆無に近く、基本的には地元の方が近距離で使う路線だと思います。しかし今回自分が利用している状況は、いわゆる“仕事”で使っているわけで(笑)、なかなか貴重な機会に利用させて貰っているなと思ったものでした。
こうして様々な景色と思いを馳せながら(笑)、目的地である飯田駅に到着しました。自宅からは5時間強の旅となりましたが、とても良い時間になったと思います。ここで Daddy さんや、ギター・コーラスのちきぴーさんと落ち合い、Space Tama まで向かいました。Daddy さん達は今回、各地でツアーをしながら今回の飯田に辿り着いており、本当に1000日ライブの渦中にファイナルは実現する事になったようですね。Daddy さん達は既に前日に到着していたそうで、宿泊施設もある Space Tama にお世話になっていました。
自分も Space Tama は久し振りでした。過去にはボーカル・ギターのさばいばるいとうさんのツアーで何度もお世話になったところでしたが、その佇まいは未だ健在で嬉しかったです。お店に着いた瞬間にウエルカムビールを頂いてしまいました(笑)。さてさて、1000日ライブのファイナルに向け、テンションが上がってきましたよ♪
まだまだ続きます!
香港への訪問は自分は今回で3度目でしたが、勿論ライブで窺うのは初めての事です。新たな出会いが沢山有り、元々好きだった香港が更に大好きになり、そして自分にとっても身近な国の1つになれた事が嬉しく思いました。ライブが1本増えたとは言え、1週間の行程の中での4本ですから、スケジュール的にはある程度の余裕がありました。故に、ライブ以外の香港探索も充実しており、個人的には鉄道の旅を中心に(笑)、それは隣りの国である中国にまで及んだりしたものです。
海外での演奏はこれが初めてではありませんでしたが、今までのものは全て段取りが決まっており、自分はその道しるべに沿って動いたまででした。今回は、現地の方の協力を経てはいるものの、殆どが自分達でブッキングを行っており、ライブ当日にお店に入ってスタッフの方に挨拶をし、リハーサルを行い、本番までの時間を外に出つつ楽しく過ごし、ライブ後にはお客さんとお話しをさせて貰ったり…と、日本で行われるライブと何ら変わらない雰囲気でやらせて貰った時間はとても新鮮でした。国は違えど、ライブに対する姿勢は日本も香港も変わらないという事を身をもって体験出来た事は、今後の音楽活動の糧に十分なり得そうです。ライブ後もそれ以外も充実していた香港ツアー、長い記事になりそうな予感が今からしてしまいますが(笑)、どうぞ最後までお楽しみ頂ければと思います。それでは御覧下さいませ!
8月30日(1日目)
出発の日は、タップダンサーとの丹精君と羽田空港で待ち合わせたところから、既にトラブルは始まっていました…。集合時刻は事前に決めていたものの、空港での待ち合わせ場所を決めていなかったので、空港に向かうまでの間でそこはやり取りをしようと思っていたのですが、こちらから連絡をするものの、まるで返事がありません。おかしいな…と思いながらも、電車は羽田空港に着いてしまい、そのままターミナルに足を踏み入れると、丹精君が大荷物と共に、入口付近でポツンと佇んでいるのが確認出来ました。…なんだ、先に着いてたのか…と思うも、メールしたんだけど、見た?と声を掛けると、衝撃の言葉が返ってきたのでした。
「携帯電話を忘れましたね(笑)。」
…何故に照れながら言っていたのかよく分かりませんでしたが(笑)、何という事でしょう。そもそも今回の香港ツアーは、丹精君の海外在住時代の友達である香港人の方とのやり取りから始まっており、丹精君は英語が出来るので、ブッキング等のやり取りも丹精君経由が要だったわけですが、連絡手段を1つ失ってしまうとは…。道理でメールが通じないわけだ…なんて呑気に思っている場合ではな(笑)く、このままでは現地に着いてからの行動がどのようにすれば良いのか分からないではありませんか…。
「まあ、何とかなりますよ。土産売り場ってどこですかね。」…と、呑気なのは逆に丹精君の方でしたが(笑)、ひとまず自分の携帯を使って、Facebook ページから丹精君が携帯電話を忘れてしまった旨を香港の友達に伝え、自分の電話番号も添えておきました。取りあえずはこれで大丈夫ではありましたが、香港滞在中は丹精君に連絡する手段が無いという状況は解決出来るわけもなく、何だか不安感を煽るような感じがして、個人的には気持ちの良いスタートではありませんでした(笑)。ちなみに、リッキー君は一足早く香港入りを果たしており、慎さんは御自身のスケジュールの関係で2日目からの参加となっていました。…なので、この日はこれで全員集合という事ですが、自分も前日が深夜ライブだった事もあり、頭がボーっとしてくるのも時間の問題です。早々と飛行機に乗り、とにかく機内では眠りたかったものでした。
…しかし、やはり国際線の搭乗というのは無条件にワクワクするもので、機内ではビールを頂きつつも、やはり思ったように眠れなかったというが正直なところでした。隣りで爆睡していた丹精君が羨ましい限りでしたが、今回使わせて貰った日本航空のサービスを存分に楽しんだ!…という解釈で、香港までの約4時間半を過ごさせて頂きました。
東京は前日からの大雨を受けて、あまりパッとしない天気でしたが、到着した香港は見事に晴れており、香港に来れた事への喜びと併せて、眠気も一気に吹き飛びました。この時点で香港時刻はお昼の14:00頃。体調的には順調で、ひとまず今回滞在する宿へと足を運ばせました。
香港をエリア別に分けると、大陸側と香港(島)側に大きく分けられ、今回は香港側に泊まる予定になっていました。香港で最も中心的なエリアである中環(Central)がこちら側に存在し、ライブの殆どもこの場所で行われるので、宿も近い方が良いとの判断でしょう。空港から中環へのアクセスは機場快線(エアポート・エクスプレス)が便利で早く(値段は高いですが…笑)、とにかく動線の効率さを重視しており、それは飛行機を降りてからのターミナル移動で、階段やエスカレーター等の上下の移動が無いまま電車に乗れてしまう程です(行きと帰りでホームの階層が異なっており、これは香港出国時でも同じです)。また、空港駅側には改札もありません。
そして電車に乗って、中環にある香港駅まで24分。最高速度135km/時の俊足を生かしているだけあって、もう香港の中心部まで来てしまいました。ここまではスムーズでしたが、泊まる所はここからもう1駅離れた上環(Sheung Wan)という所にあり、大荷物の自分達にはこの1駅の距離がネックでした…。最初はタクシーで行こうかと考えるも、タクシー乗り場には大勢の列が出来ており、タクシーもそんなに頻繁に発着している感じではなかったのでこれは諦め、港島線(Island Line)に乗り換えて(港島線は中環駅となっていて少し離れた場所にあり、これがエアポート・エクスプレスの香港駅から結構歩くのです)、上環駅まで向かいました。
そして上環駅から歩いて15分程歩いたでしょうか…。どの辺に宿があるか分からず彷徨っていると、見慣れた顔の人に出会いました。1日早く現地入りした、サックスのリッキー君です。今回の宿の入口は、かなりレベルが高いですよ…と言われて案内された先は、左上写真に写っている、建物の中へと続く階段の前でした。ここが宿の入口らしく、大した看板も無いので、なるほど、これは確かにレベルが高そうです(笑)。
これは、マンションの一部の部屋を一般客へと開放しているシステムで、普通のホテルよりもだいぶコストを抑える事ができ、セルフで企画している自分達にとっては有り難い存在でもありました。部屋は、お世辞にも広い空間とは言えませんでしたが、小さい部屋が3つと、大部屋が1つで、何とか4人で過ごせる感じでしょう。そしてリッキー君は、帰国も自分達より2日も早い予定となっていたので、確かに寝室は3部屋でも良いのかもしれません。
ひとまず、これから約1週間お世話になる宿で落ち着けたところで、早速今夜のライブの作戦会議をします。そもそもが久し振りに会うメンバーでもあり、曲の打ち合わせもろくに出来ていなかったので(笑)、この時間は重要かと思われました。そして時間になり、いざ今夜の演奏場所へと出向く事になるのです。
まだまだ続きます!
7月23日(1日目)
この日のライブは学芸大学の珈琲美学で行われました。そもそも、この日のブッキングを決めたのが、前回の4月に行ったライブの時でもあり、お店的にも、またこの3人で…という方向性を提示されていたのかもしれません…。そして、1回目の時より遥かにリハーサルはスムーズに進んだのは当然と言えますが、それに満足せず、新たな試みを持って臨んだという事も特筆出来る1日でもありました。
それは、西仲さんのアルト・フルートの使用です。右上写真の西仲さん自身が持っているものがそうですが、明らかに大きさが違うのが分かると思います。勿論、出てくる音は通常のものより低く、大人で落ち着いた印象を与えさせます。このフルートのライブ・デビューは沖縄での演奏が先のようでしたが、東京でのライブでは今回が初披露との事でした。まだ買って間も無いらしく、その重さに慣れるのに時間が掛かりそうでしたが(笑)、ブルースをこのフルートで吹ききり、西仲さん自身の音楽に新たな可能性を見出だせたと思います。
また、新たな沖縄民謡の曲も今回増えました。これらはスズキ君と共に自分も初めて演奏したという状況でしたので、皆で同じ立場からのアレンジが出来たのではないかと思いました。3人で作っていくこれらの作業も面白く、良いものが出来たのではないでしょうか。そしてこの手応えと共に、2日目のライブを迎えるのです。
7月25日(2日目)
2戦目となったのは、2日後の25日の事でした。こちらも自分達にとってはお馴染みのお店である吉祥寺の Meg にてで、前述のように、ここでもスズキ君は敢えてパーカッションとしてのセッティングで臨んでいきました。自分は逆にアップライトピアノでのステージとなり、また異なった状況で臨む事にはなっていたと思います。
Meg のライブは、いつもアットホームな雰囲気でやらせて貰っているのですが、この日は特にそんな雰囲気がありました。スズキ君が参加して、まだ間も無い状況と言えば間も無い状況で、お店も珈琲美学でしか演奏した事が無かったせいもあったかもしれませんが、演奏環境を変え、改めてこの3人でステージに立ち向かっていく…という状況が良かったのかもしれません。終始リラックスした空気が流れており、演奏も一段と伸び伸びと出来たような気がしました。
前回と同じようにアルト・フルートも駆使し、そして新しく取り上げた沖縄民謡曲も積極的に取り上げて…、ここで1つの到達点は見る事が出来たかなと思いました。また、Meg というお店の特徴として、ステージ上から目線を変えずに見える範囲全てに、お客さんが集まって見える…という点があります。その分、お客さんと一緒になって作っていけるライブというのを肌で感じる事が出来るのです。これは自分達は当然そうですが、お客さん自身も感じて頂けているのではないでしょうか。壁が真っ赤に染まっているという独特の世界観もありますが(笑)、ライブの良さを直に吸収して頂けたらと思います。
こうして Meg でのライブも無事に終了し、今回の東京ツアーは幕を閉じました。短い期間ではありましたが、良いものが作っていけたと思います。今後の展開は、まだこの時点では分かりませんが、自分達で作り上げた1つの完成品を体験する事が出来て良かったと思いました。また次に繋げていきましょう。ありがとうございました!
☆西仲美咲さんのHP…http://misakinishinaka.com
☆スズキトモヒサ君のHP…http://soopydrums.blogspot.jp
☆学芸大学珈琲美学のHP…http://www.coffeebigaku.server-shared.com
☆吉祥寺 Meg のHP…http://www.meg-jazz.com
5月5日(1日目)
この日は『Bloom』というタイトルが付けられたイベントが開催されており、TRI4TH はその中でもメインのステージを担う役割をなっていました。町屋らしい建物が幾つもある中での一棟の中にステージが造られており、畳の上で行われるクラブジャズライブ…というのも面白い状況だなと思いました。勿論、DJブースも用意されており、ガンガンに音楽を掛けていくのです。一瞬、現実的な雰囲気ではなくなりますが、部屋の外を見ると、そこには静寂が広がっており、このアンバランスさがまた魅力的なようにも思えました。
リハーサルの後には少しだけ周囲を見学させて貰いましたが、イベントが始まるとドリンクやらフードやらが提供されてくるので、ついついお酒を飲んでまったりとしてしまいます(笑)。今回は楽屋もその町屋内で用意して頂いたので、そこに居ても十分に風情は楽しめるのでした。この日はゴールデンウイークの最中での移動となっていた事もあり、かなり早めに東京を出発した分、本番前には身体を休めたいところでもあったのでした。
そして陽も暮れる頃、TRI4TH のライブ準備へと入ります。クローズが 21:00 頃に設定されていたので、いつもより少し早めのスタートではありましたが、良い雰囲気の時間でもあったと思います。今回の企画者であり、自分達を呼んで頂いた方でもあるDJシンスケさんからの紹介と共に、自分達の演奏は幕を開けたのでした!
自分達のステージは、客席より1段だけ高い位置にはあるのですが、お互いが畳の上という環境は、なかなか他では味わえるものでもないでしょう。自分達も、そんな新鮮味のある環境を楽しみつつ演奏をしていった感じがありました。夜の町屋群に、管楽器とリズム楽器の音の洪水が響き渡ります。
今回は1時間という時間が用意されており、TRI4TH の魅力ある楽曲をたっぷりとお届け出来たのではないかと思います。3rd.CDアルバムからは勿論、2nd. CDアルバムからの曲を割りと多めにお送りしました。また、ジャズ・スタンダード曲である“Night In Tunisia”も TRI4TH 流のアゲアゲ?アレンジでお送りし、会場内を一気に温めていきました。
そんな中でも、やはりサックスとピアノのデュオである“Circle”は喜ばれました。夜の町屋という情景と、非常にマッチしていたようにも思います。周りをよく見ると、ここは建物の外からもステージは見えるようになっているのですが、その外からも飲み物を傾けながら見てくれていたお客さんも多かったようで、正にこのエリア一帯で作り上げられていたステージになっていたような気がしました。雰囲気が本当に抜群でした!
そして、後半に向けて更にテンションを上げていきます。こちらもジャズ・スタンダード曲のカバーで“Moanin'”と、いつもはライブ前半でお送りしている“Volare Via”を本編の最後に演奏していきました。勿論これでは終わらず、アンコールで“Dance 'em All”に突入し、最後の大暴れをさせて頂きました(笑)。こちらもまた盛り上がり、このイベントの良い締め括りになった気がしました。
…1時間なんて、本当にあっという間でした。全体的に静かな雰囲気もありましたが、やはり盛り上がるところでは盛り上がって、お客さんと一緒になれた時間が過ごせました。イベント全体の雰囲気も個人的に好きな感じで、やはり“和”というものはジャズに合うのかもしれません。ジャズ自体が色々な音楽や文化との融合だと言われますが、そこに和を組み入れても、不思議に溶け込んでしまう…。その心地良さを改めて実感出来た1日になりました。どうもありがとうございました!
さて、メンバーはこのまま夜通しで東京に向かいましたが、前述のように自分はここ近江八幡で1泊し、次の日の鉄道巡りに進みたいと思います(笑)。自分的には、まだまだ旅は終わっていないのでした♪
5月6日(2日目)
昨日の疲れもありましたが、この日は朝7:30にはホテルを出発しました。鉄道巡りに費やせる時間は限りがある事を考えると、早く行動に移すのがベストなのです。今回の鉄道巡りのテーマですが、現在いる滋賀県の鉄道に乗る…というもので、具体的には近江鉄道という私鉄を軸に、色々と回ってみようかと考えています。
近江鉄道はその名の通り、滋賀県東部に勢力を持つ鉄道会社で、まだ自分は1度も乗った事の無い路線でした。この土地の人には申し訳ないのですが、近江地方というのは、どうしても東京から関西へ向かう時に通過をしてしまう地域で、東海道新幹線からもその風景を何度も見ているのに関わらず、立ち寄る事は現在まで出来ていませんでした。そんな中、今回のように近江八幡でライブを出来たというのも、良い巡り合わせだったのでしょう。このチャンスを逃すまいと、近江鉄道の全線制覇を目指し、早起きした次第でした。
近江鉄道は戦後一貫して西武グループの会社(西武鉄道の子会社です)で、その車両は西武鉄道の中古車両を種車とする改造車両が殆どです。それは現在でも変わらなく、近江鉄道の新車である100形電車(右上写真の中央の車両)は最近まで西武鉄道で活躍していた、元西武鉄道の新101系電車なのです。まずはスタート駅の近江八幡駅から八日市駅に向かい、近江鉄道の本線に到達します。実は近江鉄道は本線の他に2つの支線から成り立っており、この近江八幡駅〜八日市駅間は、八日市線という支線路線なのでした。
鉄道巡りは、支線が多い程、その制覇には時間を要します。特に、その支線が盲腸線(終点から先に接続する鉄道線が無い路線)であれば、1度来た道を引き返してこなければならない為、何となく非効率的な感じがしてしまうでしょう。近江鉄道の場合、本線が支線に比べて長い距離を走り、終点の貴生川駅こそ、他の路線との接続駅ではあるものの、まだ制覇していない部分を乗るべく、再度引き返すのは効率が悪いと感じました。これで列車の本数が多ければまだ良いのですが、近江鉄道は八日市線を除くと1時間に1本ほどの運転本数しか無いので、スケジュールにも制約が出てきてしまいます。自分は貴生川駅に着くと、いったん近江鉄道とは離れ、違う鉄道路線の場所へと向かいました。
貴生川駅までの行程はのんびりとしたもので、地方ローカル私鉄の醍醐味のような時間を経験させて貰いましたが、貴生川駅からのJR草津線は、やはり少し近郊路線的な性格のある雰囲気がありました。ちなみに、貴生川駅からは信楽高原鐵道という第3セクターの路線が出ており、この路線も自分はまだ乗った事が無かったのですが、2013年の9月に起きた台風の影響で、路線の一部の橋脚が流失…、被害は甚大なもので、この時点で未だに復旧の目処が立っていない状況だったのでした。
復旧の目処が立っていないながらもホームに佇む車両や、代行バス乗り場の存在が、今の状況を鮮明に映し出していて歯がゆかったですが、2014年11月29日に、実に運休になってから1年1ヶ月振りに運行を再開したようです。これは、また機会を見付けて乗りにいかなくてはなりませんね…(笑)。
JR線を乗り継ぎ、石山駅で京阪電鉄石山坂本(いしやまさかもと)線に乗り換えます。この路線の一部区間もまだ乗った事がありませんでした。滋賀県の大津市を中心とした路線展開をしている路線で、本家の京阪電鉄とは車両の大きさもミニサイズで、京阪の路面電車バージョンのような印象を受けます。ここまでくると列車本数も多く、基本的には15分毎の運転で、区間によってはその運転本数が倍になります。
路面電車のような風情ですが、道路との併用軌道になる区間は少なく、やはり普通の鉄道路線だと思わせます。ただ、京阪京津(けいしん)線との接続駅である浜大津駅付近は、接続先の京津線を含めて併用軌道区間が続くところでもあり、京津線は特例の4両編成(左下写真参照)なので、道路を走る車との迫力ある離合シーンが毎日のように展開されている場所でもあります。今回はちょっとしか寄れませんでしたが、いつかゆっくりとその光景を眺めてたいものです。
石山坂本線に乗ってそのまま進み、湖南地方から湖西地方へと移動してきたところで、終点の坂本駅になります。比叡山延暦寺へ向かうケーブルカーへの最寄りの駅でもあり、日吉大社の門前町として古くから栄えた坂本の町に位置する駅です。坂本は重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、観光地でもある為か、坂本駅の駅舎もそれは立派なものでした。
さて、坂本駅自体には接続路線はありませんが、ここから徒歩10分程のところにJR湖西線の比叡山坂本駅が存在し、そこから乗り継いで再度近江八幡駅に向かいました。近江鉄道の残りの路線を制覇する為でもあります。朝からここまでのルート選定にはだいぶ悩みましたが(先に近江鉄道の全線を制覇した方が良いのか…等々)、結果的には今回の行程が良かったように思います。最優先の目的であった近江鉄道の、朝の慌ただしい側面と、昼間の長閑な側面の、両方を体験出来る事になったからです。
改めて近江八幡駅から乗ったのは700形という、近江鉄道開業100周年を記念して登場した車両でした。種車はやはり元西武鉄道なものの、イベント等にも使用出来るようにと、車内は転換クロスシートが装備され、室内灯カバーも付けられ、何より外観も特徴的なので、一見しては元西武鉄道の車両とは分からないかもしれません。ここに、一私鉄であるプライドが感じられるというものです。
割りと快適な車内だったので、このまま乗っていたくなりますが(笑)、もう1つの支線に寄らなければなりません。それは本線の高宮駅から出ている多賀線で、終点の多賀大社前駅(左上写真参照)まで2、5kmしかない路線なのですが、短いからといって無視するわけにもいかないので(笑)、きっちりと乗らせて頂きました。この短い路線の中間駅は1駅だけですが、それがスクリーン駅という、少し不思議な駅名となっています。この駅は SCREEN ホールディングス彦根事業所の敷地内に存在し、従業員の通勤の利便性を目的に近江鉄道へ要望、2008年3月に開業したとの事でした。比較的新しい駅ですが、1914年に多賀大社への参詣路線とした開通した多賀線の新駅…と考えると、時代の流れを感じずにはいられないですね…。
本線に戻り、最後の未乗区間へと入ります。途中の、車両基地及び近江鉄道ミュージアムのある彦根駅(左上写真参照)では近江鉄道の車両が勢揃いしており、ライオンズカラーや黄色の車体から、改めて西武グループの鉄道なのだと感じさせてくれます。そして、列車は終点(路線的には起点駅)の米原駅へ。これで近江鉄道の全線制覇を終えた事となりました。この時点で時刻は15:30…。良いペースですが、これから東京に戻らなければならない事を考えると、まだまだ急ぐ必要はありそうでした。
米原駅は滋賀県唯一の東海道新幹線の駅でもあり、『のぞみ』号は全列車が通過するものの、毎時1本の『ひかり』号は停車するので、このままダイレクトに東京に帰る事は可能でした。しかし、これだとまだ時間的に早いのと(笑)、この時はゴールデンウイーク真っ只中で、指定席はどの列車も満席状態。…とは言え、全て在来線で帰るというのも時間的に厳しいという事情もあったので、新幹線でひとまず名古屋駅まで移動し、そこから在来線で東京に向かうという行程をとりました。新幹線の待ち時間を利用して、高速で通過していく撮影に挑む時間もまた楽しいもので、こちらもあっという間に時間は過ぎてしまいました。
名古屋駅で降りて、きしめんを搔き込み(笑)、在来線に乗り継ぎます。東海道新幹線利用ですと、ここから東京までは1時間40分程ですが、在来線を乗り継いだ時の所要時間は約7時間であり、この時点で16:30ぐらいだった事を考えると、名古屋駅発はもう最終電車に近い状況である事は言うまでもありません(笑)。ここからは東海道本線の東京方面への、最終電車の乗り継ぎのイメージで進んでいきました。
豊橋、浜松、静岡、富士と乗り継ぎ、ようやく熱海駅からJR東日本のエリアに入った時には辺りは完全に夜の状態でした…。そして途中の国府津駅で湘南新宿ラインの列車に乗り継ぐ事ができ、無事に帰宅の身になれたわけです。最後には奮発してグリーン車に乗り、ビールとお摘みの時間を楽しませて頂きました。
予想通り、ライブレポートより鉄道巡りのレポートの方が長くなってしまいましたが(笑)、近江八幡という場所で演奏させて貰えた切っ掛けから発展出来た、非常に充実した旅にもなりました。勿論、鉄道だけを目的とした旅も好きなのですが、こうした切っ掛けから考える鉄道巡りもまた好きなのだと、改めて思いました。今後も色々な場所で演奏出来る事を楽しみに、鉄道の旅も考えていきます(笑)。そして近江八幡の皆様、どうもありがとうございました!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com
☆近江八幡 Lai Cafe の(食べログの)HP
…http://tabelog.com/shiga/A2503/A250301/25004749/
☆近江鉄道のHP…http://www.ohmitetudo.co.jp/railway/
何となくですが、いつもライブを終えると、次の日の朝早くにはそそくさと帰ってしまうようなスケジュールが今まで多かった気がしていまして、せっかく久し振りに沖縄に行くので、自分のペースで沖縄を満喫したいという気持ちが大きくなっていたのかもしれません…。その過ごし方は、かなり自分寄りなものではありましたが(笑)、ライブと併せてお楽しみ頂ければと思います。それではどうぞ御覧下さい。
4月20日(1日目)
沖縄に行くのは、〔西仲美咲、沖縄ツアー(2013.10.18〜10.19)参照〕以来になるので約半年振りですが、それ以上に久し振りな気がしました。この時の沖縄滞在時間が1日にも満たなかった(笑)せいもあると思いますが、今回は2泊3日の行程で行くので、それだけ沖縄滞在に対する期待感が大きかったという事もあるでしょう。前回と同じく日本航空を使い、LCC には真似出来ない、いわゆる昔ながらのサービスで沖縄までの道中を楽しみました。自分にとっては、ここから既に沖縄ツアーは始まっているのです。
この日の東京は曇りで、沖縄は晴れてはいるものの少し雲も多かった天気でしたが、時折覗かせる空の青さがやはり違います。一気に太陽との距離が近くなった感じがします。東京とは飛行機で約3時間の距離ではありますが、こうした光景に出くわすと、その距離の長さなんて忘れさせてしまうくらいです。だからこそ、自分は何度も沖縄に出向いてしまうのかもしれませんが、そんな感性に浸る間も無く、空港からは車で移動をし始めました。
今回のライブは、うるま市に位置する Cafe N's Garden にてで、小高い丘の上に位置し、広い庭園も魅力のお店です。グランドピアノが置いてあり、既に何度かライブをやらせて頂いていますが、西仲さんに自分、そしてゲストに三線と唄うたいの古謝美佐子さんを加えてのライブは、恐らく今回もスペシャルな内容となる事は容易に想像出来ました。。空港から車で1時間ぐらいの所にある N's Garden ですが、那覇のように都会な場所でもなく、長閑な環境と洗練された建物には、自分には正にうるま市を代表するようなお店のように映ってしまいます。
…早速、ウェルカムドリンクとウェルカムフードを頂きました(右上写真参照…笑)。途中のコンビニで購入したオリオンビールと、沖縄限定おにぎり…ではありますが、これがまた満足してしまうのですから、自分の沖縄に対する想いは本物かもしれません(笑)。沖縄にやってきたという実感も強くなり、徐々に今回のライブに対する期待感も湧き上がってきたものでした。
まだまだ続きます!
3月22日(1日目)
この日が、2014年における、西仲さんと自分の最初の演奏になりました。場所は、もう何度もお世話になっている銀座のわしたショップにてで、1ステージの短い時間でしたが、多くのお客さんにお越し頂き、温かい空間が出来上がっていたと思いました。
いつもは、この1ステージに色々な曲を詰め込んでお届けしているのですが、今回はゆったりと聴いて貰おうと、曲数を限定して、そして1曲毎の魅力を最大限に表現していこうという想いで臨んでいきました。わしたショップでは何度も演奏させて貰っていて、馴染みのお客さんも増えてきた事もあり、こうしたコンセプトでお届けするのも良かったように思いました。
しかし途中で、泡盛ベースの、生姜とパッションフルーツのお酒が店内に振る舞われてきた辺りから流れがおかしくなってきてしまいました。店長の粋な計らいで、それは自分達にも提供させて頂き、それなりにアルコール度も高かったので(12度)、何だかほろ酔い気分になってしまいます(笑)。それはお客さんも同じ状態だったわけで、どこからか開放されたような空気がやってきたと言いますか、演奏の終わりの時間が近付いてきても、まだまだやってくれ!という雰囲気になってきていたのでした。
自分達も(特に自分が)飲んでしまっているので、じゃあ、やらせて貰おうかな…という感じでしたし、提供して頂いた店長さん的にも、どうぞどうぞという雰囲気があり、結局、曲そのものの演奏はゆったりとしたまま、いつもの曲数ぐらいお届けしてしまいました。本来ならばここでは40分くらいのステージ時間をお願いされているのですが、恐らくこの日のステージは1時間を越えていたのではないかと思います(笑)。しかし、それでも許されてしまう空気がこの時には確かに流れていました。正に、泡盛からの沖縄マジック。東京に居ながらにして、沖縄らしい空気感が楽しめた1日になりました。ある意味、自分達はこういったライブを目指していたのかもしれません(笑)。
4月9日(2日目)
…少し日にちが空いて、バースデー・ライブ気分も盛り上がってきた頃(笑)、今回まで続くバースデー・ライブと言えばここ、吉祥寺 Meg にてのライブです。何度となく使わせて頂き、今年も例外無く開催させて頂きました。勿論、西仲さんと自分だけのデュオ編成。今まで色々な編成でライブをやってきましたが、Meg はどこかデュオという編成に縁があるような場所である気がしています。
西仲さん自身の誕生日は、この日の後に行う3本目のライブの方が日にちは近いものの、既に店内はお祝いムードになっており、差し入れやバースデー・ケーキをプレゼントしてくれた方もいらっしゃいました。お店には和やかな空気が漂い、自分達も非常にリラックスして演奏させて頂いているのですが、いざ演奏に入ると真剣モードに突入します…。演奏曲も慣れているので、固くならないで良い筈なのですが、だからこそ色々な演奏アプローチを選んでいかなければなりません。特に2人だけという場ですから、尚更です。しかし、その状況をお互いに楽しんでいるとも言えましょう。ジャズ・スタンダードから沖縄民謡まで、2人で出来る可能な限りの演奏をやらせて頂きました。
こうして最初から最後まで、精一杯やらせて頂きました。写真の笑顔が物語っているかもしれません。こうして得たものを、また次のライブへと繋げていくのです。東京でのライブ期間も、あと1日を残すのみとなりました。
4月11日(3日目)
東京ツアーと便宜上に言わせて貰ったライブ期間も、この日で一応最後となりました…。最も西仲さんのバースデー(4月12日)に近いこの日は、学芸大学の珈琲美学にて、自分達の他にパーカッションにスズキトモヒサ君を迎えてトリオでお送りしていきます。スズキ君は西仲さんと初共演になりますが、自分とは他の現場で御一緒しており、西仲さんからパーカッショニストを探してほしいとの連絡があったので、自分が推薦してこの日が実現したのでした。スズキ君にとっては今回は初めてやる曲ばかり。西仲さんのオリジナル曲は勿論、沖縄民謡曲のアレンジは他でもなかなか取り上げないと思うので、色々と大変だったとは思いますが、真摯に演奏に打ち込んでくれる姿が印象的でした。西仲さんのサウンドに、また新たな風が吹き込まれたかもしれません…。
まずはジャズ・スタンダードの“One Note Samba”で御挨拶を兼ねた演奏からスタートさせますが、本領発揮はやはり次からの、“ちんぬくじゅーしー”や“べーべーぬ草刈いが”等の沖縄民謡曲のアレンジでしょう。パーカッションは、曲のリズムを取る以外にも、サウンドの飾り付けを行える側面もあり、それこそ色々な音で楽曲を行っていきます。時には重たいビートを刻み、時にはキラキラとした音色で曲を華やかなものにし、今までの曲に新たな可能性を見出だしてくれていたと思います。
…そしてライブ中には、お決まりではありますが(笑)バースデーのサプライズも♪…店内はお客さんも交えて笑顔に包まれ、演奏時以上に華やかな空間が出来上がっていたと思いました。そして西仲さんは演奏で応えていくのです。2ステージ目は更に一歩踏み込んで、沖縄民謡曲のオンパレード!…その中には石垣島の“月ぬ美しゃ”や、沖縄のわらべ歌である“大村御殿”も含まれていました。そして“かぎやで風節”では、更に沖縄音楽の深い所に突入して、今回のライブの締め括りとします。皆、この曲に掛ける意気込みも強いものがあり、壮大な曲調にして仕上がったと思いました。
この後はアンコールが来て、今までとは一転して“Isn't She Lovely”をお送りしましたが、これはバースデー・ライブならではの明るい雰囲気をそのまま反映させたとも言いましょうか。皆でおめでとうの声を含ませ、全体で盛り上がって終了となりました♪
…それにしても楽しい時間でした。勿論、バースデー・ライブならではの空気感もあるとは思うのですが、パーカッションが入った事により、サウンドに華やかさが増したというのも理由の1つような気がします。そして、こういった要素が加われる可能性をライブ中に発見出来たというのが、何よりの楽しさに繋がったのだと思いました。1つ1つのライブを無事に終わらせる事も大事ですが、次に繋げられる側面を見付けられるのはサウンドの発展に繋がります。是非とも次に繋げたいものです。3日間お疲れ様でした。そして、今後ともよろしくお願いします!
☆西仲美咲さんのHP…http://misakinishinaka.com
☆スズキトモヒサ君のHP…http://soopydrums.blogspot.jp
☆銀座わしたショップのHP…http://www.washita.co.jp/info/shop/ginza/
☆吉祥寺 Meg のHP…http://www.meg-jazz.com
☆学芸大学珈琲美学のHP…http://www.coffeebigaku.server-shared.com
1月17日(1日目)
1日目の場所は、大阪は心斎橋にある Conpass というクラブにてで、TRI4TH メンバーのポピュラーな移動手段の車を使って(笑)、一気に東京から大阪に向かいます。新東名も既に通い慣れた道ですが、いつもと異なった雰囲気を味わう為、敢えて滅多に行かないサービスエリアに立ち寄ったりと(これが大正解でした…清水SA、お勧めです!…下写真参照)、少し変化を付けさせた?道中ともなりました。
順調に時間通りに大阪に着く事ができ、ここで fox のメンバーと合流。fox のリーダーであるキーボードのメルテン氏は関西出身なので、ここではおんぶに抱っこになりたいところですが、TRI4TH も、ベースの関谷君が関西出身でもあり、そんな思いを他所に、早速関西弁が飛び交います。車とは言え、一気に大阪入りを果たしたので、あまり関西に来た実感が湧いていませんでしたが、こうしたやり取りを聞くと、大阪に来たのだと感じさせてくれます。
リハーサル後には、メンバーでお好み焼き屋の“美津の”へ。なかなか人気店らしいのですが、偶然にも列は無く、スムーズに入る事が出来ました。サックスの藤田君は大のお好み焼き好きなので、相当な満足感を得られていた事でしょう。ビールも頂きつつ、これはパフォーマンスにも良い影響が出そうです(笑)。
そうしてライブが始まりました。既にお客さんは沢山入っていて、流石 fox の人気が伺えるというものです。この日は勿論 TRI4TH が一番手となり、会場を温めるべく、一同気合いを入れてのステージとなったのでした。
対バンライブではありますが、2マンなので、ステージの時間はたっぷりです。そして今回のツアーもまた、TRI4TH にとってはCD『Five Color Elements』のリリース・ツアーに即した面もあったので、当然CDの曲を中心にお送りしていきます。しかしこの時期になると、ツアーも何本か重ねてきていたので、そのパフォーマンスもより深みを増したものになっていたかもしれません。お馴染みの“Session A”で始まり、“Volare Via”と続きましたが、慣れた感覚と言うよりは、更に新鮮味を求めていた感覚でもありましょう。お客さんも盛り上がってくれて、楽しい時間がやってきた感じでした。
変わったところですと、1st.CDの中から“BMW の女”を演奏した事でしょうか。最近は節目節目でのライブでやる事が多くなっていた印象がありますが、このような状況の場で演奏するのは珍しかったように思います。それもまた、気合いの表れの一側面とも言えるかもしれません。
最後は“Dance 'em All”で締めましたが、ここでサプライズ・ゲストとして、メルテン氏を自分達のステージに上げて、一緒に演奏をしていきます(右上写真参照)。客席もまた一段と盛り上がり、一様に注目を集めていました。キーボード・ソロも勿論やって貰い、それに応えるように自分達も演奏で応えていきます。変化の激しい時間だったとも言え、今回のツアーだからこそ実現出来た時間でもありました。改めて fox に感謝です。
そして、そのままステージは fox に引き継がれました。fox は前述のようにピアノトリオという編成なので、TRI4TH より2人も少ない編成ですが、それ以上に賑やかなサウンドを作り出してくれます。メルテン氏の作り出すオリジナル曲の世界、そしてそれに呼応するベースとドラムの独特で確かなビート。それは、これが「現代版ジャズロック」だと自信を持って表現出来ているステージに間違いありませんでした。
お客さんの盛り上がりも更に高みを見せていて、そこは fox で支配された空間になっていたと言っても過言では無いでしょう。自分達も後ろの方からステージを見ていましたが、これは確かに見入ってしまいます。個々の演奏というより、三位一体感が強い感じはするのですが、個々の演奏を抽出してみると、それはまた独特のフレーズを出していたりするので、なかなか不思議な感じなのです…。しかし、この不思議な感じが魅力の1つだとは思います。その不思議さを解明する為に、また自分達は見入ってしまうのかもしれません。
そして fox のステージには、TRI4TH ホーンズの2人がゲストとして参加しました。これはまた新しい構図、サウンドではありますが(笑)、しっかりとその大役を果たしていました。客席からの大きな拍手がそれを物語ってくれていたと思います。このライブを切っ掛けに TRI4TH を知ってくれたお客さんも沢山いてくれて、とても大事な時間を過ごせました。CDも何枚か購入して頂きまして、本当にありがとうございます!
そしてライブ後は、楽しい楽しい打ち上げです!…この次の日のライブ後もありますが、自分達は次の日のライブの後はそのまま車で東京に戻ってしまう為(fox は別の場所に移動する為、そのまま居残るとの事)、皆でお酒を堪能出来る日は、実質この日だけでした。打ち上げ会場は豪勢に、鉄板焼きの鶏のお店にて行われ、一気にメンバーのテンションも高まった事を覚えています。ゆっくり…というわけにはいきませんでしたが、こうした機会もまた貴重な時間でした。まずは1日目、お疲れ様でした!
1月18日(2日目)
大阪から名古屋への移動は、いつも心に余裕があります。車で移動しても3時間を見ておけば問題無く、この日もお昼過ぎに大阪を出発と、充分に睡眠をとってからの移動という手筈に出来ました。身体もそんなに疲れが無く、思う存分この日のライブに打ち込めそうです♪…途中で休憩を挟むも、名古屋には早めの到着となり、むしろ近くの喫茶店で時間を潰していた程でした。このような余裕のある時間はやはり大切だと思いますね。今回のお店は金山にある SARU にて。JR中央線のガード下に位置しているのが興味深いですが(笑)、自分は初出演のお店で、立ち見のクラブ・スタイルとなっており、fox にもピッタリのお店でしょう。この日は何だかとても盛り上がりそうな予感がしたものでした。
よくよく考えてみると、TRI4TH 主導の名古屋でのライブとしては、立ち見スタイルというのは相当久し振りが、もしかしたら初めてかと思うくらい、新鮮な光景ではありました…。自分達が“第2のホーム”と言えるくらい、名古屋は何度も訪れている場所ではありますが、ここで fox との2マンライブが実現出来たというのも嬉しい限りです。そんなこの日は、fox が1バンド目として始まりました。メンバーも相当気合いが入っていたのではないでしょうか。
このお店の楽屋は吹き抜けの2階に位置し、自分達はステージを見下ろすような形で fox の演奏を見る事が出来ました(左上写真参照)。1曲目から全開で打ち込んでおり、恐らくこの日は逆に、fox を初めて見る方が多かったと思うのですが、既にお客さんを魅了している感じがありました。立場的には、昨日の自分達みたいな状況が、fox の今の状況に近く、どこか緊張している部分がある筈なのですが、そんな事を思わせないステージングは流石でした。
そんな迫力あるステージングと異なり、MCがだいぶ緩い感じなのもまた魅力的と言えるかもしれません(笑)。そして、次の瞬間に曲に突入すると、また三位一体の特殊な演奏時間が始まるのです。いつの間にか、このペースに引き込まれてしまっている自分がいる事にも気付かされました。あっという間に時間が過ぎ、昨日に引き続き TRI4TH ホーンズの2人も加わって1曲程演奏。素晴らしいステージでした。
さて、自分達も負けてはいられません。身体的にも皆万全で、ホームと言える名古屋で、どのようなパフォーマンスが出来るかは、後は自分達次第です…。
自分達も、1曲目から全力で飛ばしていきました。名古屋はこのリリース・ツアーを初めた時に最初訪れた街でもありますが〔TRI4TH、西日本ツアー(2013.11.3〜11.11)参照〕、同名義ツアーで同じ街に2度訪れるというのも珍しいかもしれません。それだけ心待ちにしてくれている方がいるという事で、本当に有り難いです。
こういった背景もあり、前回とは異なり、今回は立ち見スタイルにした経緯もあるのかもしれませんが、ステージングにしても、座りスタイルとはまた違った TRI4TH ライブの魅力をお伝えすべく、メンバー皆、どこかでそういった意識を持って臨んでいたのかもしれません。皆で汗だくになりながら(笑)、ヘトヘトになるまでやり切った感じがありました。
後半は更に一気に畳み掛ける感じで、お客さんの手拍子も煽り、このお店の空間全体を1つにしていきます。途中には勿論、メルテン氏を加えて全力演奏。前日以上に激しい時間が流れていたのではないでしょうか。更にお客さんも沸き、大きな熱量を持って最後まで駆け抜けられた感じでした。新しくCDに入れた曲達が、ここまで成長したというのを感じられた、とても有意義な時間だったように思います。立ち見スタイルでのライブの魅力も、ひと回り大きく見せられました。本当に楽しかったです。
2日間という短い期間でしたが、この充実した時間は上の写真を見ても明らかでしょう。1つものを共にやり遂げた後の、感無量な時間でもありました。…結局、打ち上げに行ってるじゃないか!…と思うかもしれませんが(笑)、TRI4TH メンバーはこの後の帰りの車の事情により、全員がノン・アルコールでございました(笑)。
1月19日(3日目)
この打ち上げが終わったら、東京に向けて帰らなければならない事は皆分かっていたの筈なのですが、結局お店を出たときは既に24:00を回ろうとしている頃でした。fox メンバーともここでお別れし、後は東京まで安全運転をするのみです。疲れはありましたが、心地良い疲れ…とでも言うのでしょうか。満足感と達成感がそこにはありました。
そして、明け方4:30頃に東京に到着するまで、今回のライブの反省や、この後すぐに控えているツアー・ファイナル〔CD『Five Color Elements』ツアー・ファイナル・ライブ!参照〕に向け、車中で色々な議論を交わし合うのでした。それもまた貴重な時間を過ごせていたのかもしれません。ツアー・ファイナルに向け、良いモチベーションを伸ばせたツアーにもなっていたと思います。どうもお疲れ様でした。そして、素晴らしい時間を一緒に過ごせた fox にも、本当に感謝です!
☆TRI4TH のHP…http://www.tri4th.com
☆fox capture plan のHP…http://www.foxcaptureplan.net
☆心斎橋(大阪)Conpass のHP…http://www.conpass.jp
☆金山(名古屋)SARU のHP…http://www.saru.mobi
1月12日(1日目)
山代温泉に行くには、石川県にある小松空港行きの飛行機を使うと便利で、今回は羽田空港を9:45に出発する便で向かいました。石川県は首都圏からすると遠いイメージですが、飛行機は途中の山々を一気に飛び越えて直線で向かうので、所要時間は約1時間強という、とても短距離区間の設定地域でもあります。いつもツアーとなると、わりと朝早い便で向かう事が多い中、今回のような時間設定は有り難いものでもありました。特に藤田君と自分は、前日の朝早くから別のレコーディングに参加しており、ハードスケジュールの中での今回だったので、少しは救われた時間でもありました。
羽田〜小松線は本州を横断するような路線なので、その景色はなかなか見所が多いものでもあります。天気は概ね良く、自分も富士山を望める左側の窓側席をゲット出来ていたので、飛行機からの景色には期待大という心境でもありました。そして時間通りに飛行機は羽田空港を出発。短距離路線なので、離陸の助走距離も短く、あっという間にエアボーンした感じでした。
そして早速、離陸中に富士山が見えてきます。羽田を出発後、飛行機は北西に進路を進めている感じなるので、埼玉県と東京都の県境付近に沿って飛んでいる…というようなルートになるのでしょうか。狭山湖、横田基地を手前に見ながら富士山…という、自分にとっては珍しい組み合わせの景色(左上写真参照)を見る事が出来ました。その後は山梨県の北側から、甲府盆地越しの富士山を望め(右上写真参照)、その先は八ヶ岳と富士山(左下写真参照)、諏訪湖(右下写真参照)と続きます。飛行機のルートから南側の景色を見ているような感じになりますが、徐々に雪景色になってくる変化の多い状況も重なり、大忙しの(笑)機窓風景でもありました。
こういった景色に見惚れていると、もう飛行機は高度を下げ始めています。本当に北陸という地は近いのです。少し雲の中を飛行していたりもしましたが、景色がはっきりしてくると、そこはもう完璧に雪景色という中、小松空港に着陸を果たしました(小松空港付近にはそんなに雪はありませんでしたが)。素晴らしい景色にパワーを貰い、まずは現地へと直行します!
山代温泉は、小松空港からタクシーで20分程の場所でした。羽田空港からの所要時間で考えると、恐らく2時間も掛からないで現地に到着したように思います。現地では早速、北陸の海の幸を堪能し、ビールも入れつつ、昼からハッピーな気分になってしまいます。そうです、まだ時間的にはお昼だったのです。
そして、今回の演奏場所である Swing に挨拶をし、いったんホテルに戻り、温泉等に浸かりながら体制を整えつつ、再度リハーサルに出向こうと思ったのですが、、、
……。
……。
この時点で藤田淳之介、まだ到着していません!
…はい、彼は朝の羽田空港集合の時点で寝坊の為に我々に会えず、後に単独でこちらに来る事になっていたのでした(笑)。羽田〜小松線は設定が少なく、次の便が自分達の3時間後ぐらいになり、海の幸も、温泉も、飛行機からの景色(これは分かりませんが)も全て未体験のまま、本番を迎えてしまう事になるのでした。可哀想ですが、寝坊では仕方ありません(笑)。前日の早朝からのレコーディングは完璧に集合出来ていただけに、誠に惜しかった感は否めませんでしたが(笑)、まずは合流し、今回のライブを無事にやる事が先決です。どうぞ続きを楽しみにして頂ければと思います。
……。
……。
…というわけで、本番を迎えました。
ご安心下さい。この時点では藤田淳之介は到着しております。…しかし、流石に海の幸も宿の温泉も堪能出来ずに本番を迎える状況ではありました。心中お察し致します。…とは言え、特に感動的な合流シーンも無かったので(笑)、後は通常通りお送りしいこうと思います。
最初は、お店のマスターの丁寧な御挨拶から幕を開けました。…というのも、マスターはこの日が来るのを本当に切に願っていたといいます。どうやら、昔から信平さんの大ファンなのだそうで、いつかこのお店に演奏しに来てほしいと思っていたのだそうですが、今回、ついにそれが実現したわけで、それは語りも熱くなるものです。そして、お店には満員のお客様…。これ以上の空間はありません。皆で思い思いの時間を過ごす幕開けにもなっていたのでしょう。
最初は、何とか本番に間に合った(笑)藤田君と自分とのデュオ演奏。その後に信平さんを加えて、3人編成としてもインスト演奏を行っていきます。基本は自分はピアノですが、お店の方の御好意でローズピアノを出し下さり、それを使っても演奏してみました(信平さんもフルート以外にシェイカー等を使ったりして、サウンドのバリエーションを増やしていきます)。この後に Mamiko さんと Mirano さんを呼んで、歌入りの曲をお届けしていきますが、基本はどちらか1人がステージに立ち、何曲かやるという構成にしていきました。勿論、やる曲は事前に決めていましたが、その時に誰がソロを取って、どの楽器を使って…というのは、わりとその場で決めていたような気がします(リハーサルとも異なった事をやっていたと思います)。流石はジャズらしい空間で、信平さんが積極的に率いて下さっていた部分もあり、緊張感もありつつ、楽しく音楽に向き合えたような気がします。
木下さんも途中からベースで参加して頂きました。前述通り、本当は数曲の参加予定だったのですが、最終的には一度加わったら最後の曲まで演奏していく…という状況になり(笑)、殆どの曲で参加をして下さいました。どうもお疲れ様でした(笑)。今回は全部で2ステージ行いまして、最初から最後まで大いに盛り上がって進められたと思いました。やはり、ステージに変化があるというのは大事なのかもしれませんね。
ついには、Mamiko さんがピアノを弾く曲まで登場しましたし(左上写真参照)、色々な可能性を全て出し切れたライブにもなっていたのかもしれません。良い時間をお客さんと過ごせたと思いました。どうもありがとうございました!…そして、マスターの満足そうな笑顔を浮かべた表情を見た時に、心から、足を運べて良かったと思いましたね。改めて、どうもありがとうございました!…打ち上げもまた、色々な意味で盛り上がった時間となりました。藤田君の土下座も見れましたし(携帯の写真ですが、せっかくなので載せておきます)、満足満足(笑)。
1月13日(2日目)
ぐっすりと眠れた次の日は、もう自分達は東京に戻るだけとなってしまいました(信平さんは東京に戻らず、このまま別の地方現場に行くとの事でした)。辺りは雪がちらついており、雪国感を思わせる風景になっていただけに、もう東京に戻るのは勿体無い感じもしましたが、せっかくメンバーも全員揃った事なので(笑)、記念写真を撮っておきましょう。ある意味で、これが唯一だったような気もします。
そして道中、Mirano さんお勧めのランチが出来るお店に寄る事になりまして、ついにメンバー全員で北陸の幸を堪能出来る時間がやってくる事になったのでした!…とてもお洒落なお店で、モダンな店内に相応しい、素晴らしい時間でしたが、そんな贅沢な時間もあっという間…、もう次の瞬間には空港に到着をしていました。
小松空港でも雪はちらついており、今日は全地域的に北陸は雪のようでした。1泊2日というのは本当に短い時間で、東京に戻ったら、夢から覚めたような感覚になりそうですが(藤田君に至っては、更にそのように思いそうですが…笑)、その分、濃い2日間を過ごせたとも言えるでしょう。マスターの強い思いで実現出来た今回のツアーに、とても感謝する次第です。
東京行きの飛行機を見ると、最新鋭のボーイング787。これに乗れる事もまた感謝の1つなのかもしれません(笑)。最後まで、話題的にも楽しい2日間でありました。どうも皆様ありがとうございました!
☆山代温泉(石川)Swing のHP…http://barswing.fc2web.com
☆Mirano さんのHP…http://teddy-rose.com/mirano.html
☆Mamiko Bird さんのHP…http://www.mamikobird.com/live-schedules.html
1月3日(1日目)
今回のツアーの内容は、そんな2014年に入って間もない、1月の3日からスタートされたものでした。バイオリンの Tsumuzi 君のバンドでのツアーとなりましたが、Tsumuzi 君自身の故郷である岐阜を中心に、名古屋にも回ったり、間の稲沢にも行ったりと、年始から忙しい日を送っていた記憶があります。既に岐阜入りを果たしていた Tsumuzi 君と、同じく岐阜が故郷であるベースの野々村拓君を除き、東京から車で向かう事になるのですが、そのメンバーは自分と、ギターの侑音君、そしてドラムの佐々木俊之さんの3人です。年始から高速道路で向かうのは渋滞のリスクが高く、実際、渋滞は避けられない状況もあったのですが、それでもほぼ予定の時刻通りに岐阜に着けたのは、だいぶ余裕を持って出発したからでしょう。年始から、なかなか幸先が良いではありませんか(笑)。
この日は、岐阜駅の北側、長良川にも程近い布武(fubu)というお店にて演奏が行われる予定になっていました。木の造りを基本とする重厚な建物で、和食屋さんらしいのですが、1段高い位置に立派なステージが存在し、その上には真っ白のベーゼンドルファー・ピアノが光ります。よく見ると細かい彫刻が成されており、世界的に見ても珍しい型になるのだとか…。不思議とこの空間によく似合っているようにも見え、何とも言えない魅力が放たれておりました。そうして Tsumuzi 君や野々村君と合流し、軽いリハーサル…、その後、本番までの短い時間をゆっくりと過ごしました。そう言えば東京からここ岐阜まで、それは6時間半もの長い道のりでもあったのでした。
待ち時間を利用して、お店の付近を少し歩いてみたりしたのですが、近くに神社があるのか、屋台が建ち並んでいる通りがあり、束の間の正月気分?を楽しむ事が出来ました。…とは言え、時期的なものもあるのか、その他の場所は開いているお店が殆ど無く、危うく途方に暮れそうになってしまいます(笑)。そんな中でも諦めずに散策し続けると、ついにお洒落なレストランを発見!…お腹も精神的にも満足し、良い状態でライブに臨めそうな気がしたものでした(笑)。自分にとっても新年(2014年)最初のライブでもあり、改めて気合いが入った次第です。
まだまだ続きます!