- 2024/12/04 [PR]
- 2016/10/14 西仲美咲、沖縄ツアー(2015.10.5〜10.7)
- 2016/07/28 Tsumuzi、金沢ツアー(2015.7.23〜7.25)《まだ途中です!》
- 2016/05/29 丸本達也、広島ツアー(2015.7.18〜7.19)《まだ途中です!》
- 2016/05/23 Tsumuzi、大阪ツアー(2015.7.3〜7.4)《まだ途中です!》
- 2016/04/13 TRI4TH、関西ツアー(2015.5.18〜5.22)《まだ途中です!》
- 2016/02/04 D.S.T.、香港ツアー(2015.2.6〜2.9)《まだ途中です!》
- 2015/12/15 黒船、奄美ツアー(2014.12.12〜12.14)《まだ途中です!》
- 2015/11/19 黒船、福岡・大阪ツアー(2014.11.21〜11.24)
- 2015/10/21 Generation GAP、松山ツアー(2014.11.15〜11.16)《まだ途中です!》
- 2015/09/18 竹内大輔、北九州・山口ツアー(2014.10.22〜10.25)《まだ途中です》
10月5日(1日目)
ほぼ満席の那覇行きの日本航空に乗り、沖縄に向かうという行程は、何だか久し振りな感じもしましたが、それもその筈で、今回沖縄に出向くのは2014年の4月の半ばに行われたツアー〔西仲美咲、沖縄ツアー(2014.4.20〜4.22)参照〕以来の事でした。約1年半振りというわけですが、この時には那覇でのライブではなかったので、今回の那覇での演奏というのは本当に久し振りの事でもあったのです。
この1年半の間に、自分は色々な地方にも行かせて頂いていますが、やはり沖縄という目的地はまた違った旅情を感じさせます。国内でありながら、どこか異国情緒漂う場所に向かうからでしょうか。期待に胸を膨らませ、いざ飛行機の中へ…。今回は窓側をキープ出来たので、翼付近ではあったものの、離陸後の富士山や、直陸前の沖縄の風景等を臨む事が出来ました。そして、沖縄の暑い空気に身を包まれる事になるのです。この感覚も久し振りでした。
今回のライブ場所は、那覇市内にある寓話…。既に何度もライブをやらせて貰っているお馴染みのお店で、今回久し振りではありましたが、なんと2015年中に移転が決定しており、自分達にとっては今回が、この場所での最後の演奏となる事でしょう。だいぶ趣のあるお店だっただけに、移転というのも残念な気はしますが、まだお店は存続するので嬉しい限りです。むしろ、このタイミングで寓話でライブが出来てラッキーでもありました。思う存分、ライブも楽しみたいところです。
早速CDも置かせて頂き(自分のピアノトリオ『Voyaging』も♪)、準備万端。そして少しお店を後にしてから、また戻ってきた際には、後ろまで立ち見が出る程のお客さんで溢れかえっていました。いつの間に!?…という感じではありましたが、それほど多くの方に注目されていた1日でもあったのでしょう。嬉しいと同時に、気合いも入る瞬間ではありました。いよいよ本番が始まります。
今回のライブは、西平(にしんだ)まじるさんという、沖縄の那覇市にある『まじる商店』を営む方も企画として入っていました。まじるさんは、沖縄の伝統工芸を語る上で無くてはならない重要人物で、そのインパクトも去る事ながら、沖縄の根っこにある文化を教えてくれるような方です。この方の挨拶が最初にありましたが、誰もが耳を傾け、そして今回のライブに向けた想いを共有させていくのでした。
そしてライブの始まりです!…今回のCD『LEQUIO HISTORIA』は、全編、西仲さんと自分とのデュオ演奏となっており、その世界観を表現すべく、この日のライブもデュオでお届けしていきました。なるべくCDの演奏に近付けますが、ライブならではの演奏上の変更点も考慮させたりして、やはり自分達はジャズ・ミュージシャンである事を伝えさせていきます。
この日に『LEQUIO HISTORIA』は一般先行発売という形をとったので、今回演奏する曲の殆どは新曲という印象を持たせ、今までの曲でも新たなアレンジを加えつつ演奏していったので、お馴染みのお客さんでも、だいぶ新鮮味のある耳で聴く事が出来たのではないでしょうか。これは自分達も同じ事で、せっかくのデュオ編成で、CD制作時から協力して音楽を作っていった部分もあったので、新たな世界観を提示していくという試みは大きかったと思います。ポイントはフルートとピアノで、1対1の関係性にしていきたいという事でした。通常ですと、フルートはメロディ、ピアノは伴奏者という位置付けがなされるので、どうしてもメイン演奏者はフルートという見え方になると思うのですが、今回はアレンジの時点から、お互いが寄り添って曲を構成させる手法をとっていきました。ピアノがメロディをとる部分もありますし、フルートとハモらせる部分もあります。伴奏にしても決まり事を多くして、ただの即興演奏では無い事も表現していきます。…言わば、作品の方向性がより明確になってきたのかもしれないですね。ジャズ的なアプローチも勿論取り入れますが、根本的には沖縄の音楽を、より多くの人と共有していきたいという、強い気持ちの表れが大きくなっているのかもしれません。そして今回のライブも、その想いを皆さんと分かち合わせるべく、やっていきました。そんな中での満員御礼という状態…。こんなに嬉しい状況が他にありましょうか…。
…そんな想いも受けてか、沖縄の代表的唱い手、古謝美佐子さんや、寓話のマスターのピアノも加えて演奏を進める場面もありました。これぞ沖縄の空気にピッタリの時間です。自分としても本当に有り難い時間でもありました。そして多くの拍手に包まれ、今回のリリースライブは幕を閉じました。CDも大反響!…素晴らしい1日になったと思います。
左上写真は西仲姉妹、そして右上写真は、寓話のスタッフの方々と…。久し振りの訪問ではありましたが、こうやって温かく迎えてくれる人がいるからこその沖縄ツアー。終わってしまえばあっという間ではありましたが、またすぐにでも来たくなるのは、こういった方々がいてくれるからだとも思います。いつもお世話になっております。本当にありがとうございました!
終わってしまえばあっという間…と書きましたが、ここは沖縄…。時刻は既に24:00を回っており、沖縄らしい時間の体感を早速味わいます(笑)。オリオンビールは勿論の事、泡盛も既に飲んでますし、この後、色々とお店を回ったり、飲んだりしていましたが、最後に食べたつけ麺が美味しかったのは強く記憶にありました。良い1日が過ごせました。
10月6日(2日目)
この日はオフ日となっていましたが、せっかくですので、沖縄の食を頂きつつ、CDショップ等にも御挨拶に回れればと思い、まずは沖縄の老舗CDショップ、高良レコードへ…。早速自分達のCDも置いて下さっていて(10月10日発売の割りには、だいぶ早くお店に着いていたようです…笑)、嬉しい限りです。高良レコードは店舗の新築が予定されており、現在の建物はあと2、3ヶ月程との事でした。ここも何度か足を寄らせて貰ったところでもあるので、旧建物の間にもう1度足を運べて良かったです。新店舗になってもよろしくお願いします!
お昼ご飯は、お馴染みのジャッキー・ステーキハウス(左下写真参照)にて、久し振りの沖縄でのステーキを堪能しました。やはり美味しいですし、これを食べると沖縄に来た!…という感じもして、何だか嬉しい気持ちになります。その後もカフェ的なお店にも行かせて頂きまして、簡単に西仲さんの知り合いに会ったり、前日のライブにお越し頂いた方に会ったりして、沖縄の狭さを感じたりもしました。西仲さんもまた、縁を強く呼ぶ方でもあるような気もします。
…前述の『まじる商店』にも行かせて頂きました。まじるさん本には留守にしていましたが、お店に挨拶は出来たので良かったです。また、前日の打ち上げで使った、まじるさんのお宅にもお伺いしつつ、そこでも色々な方とお会いでき、改めて、多くの方に協力して頂いて成り立っていたライブである事を窺わせてくれました。これらは殆ど徒歩で回っていましたが、久し振りに那覇の町並みをゆっくり味わえたのも良かったのではないかと思います。それにしても…良い天気でした。日差しが正に沖縄でした。
自分は、沖縄にある唯一のタワーレコード、タワーレコード那覇リウボウ店にも足を運ばせて頂きました。実はこの10月6日という日は、TRI4TH 4th.CD『AWAKENING』の店着日ともなっており、確か沖縄にも届いていた気がしたので、その売り場を見てみたかったのです。そしてCDは…ありました!…お店の方にも挨拶させて頂き、しっかりと自分達の作品も宣伝しておきました。TRI4TH でも沖縄に来る事が出来る希望を抱きつつ、お店を後にしたのでした。
その後は夜の打ち上げ会場へ…。ここでは西仲さんの妹さんもいらして、TRI4TH の大ファンでもあるので(笑)、CDが沖縄でも手に入る事を告げると、早速買いに行く!…という宣言を頂きました。何とも有り難い事で、いつしか沖縄ライブも実現させたいところでした。
約1年半振りに訪れた沖縄は、街が新しくなっている所もあり、寓話や高良レコードの移転や新築等の変化もありましたが、やはり空気感は以前のままで、どこかのどかで温かい雰囲気が心地良かったです。そして、『LEQUIO HISTORIA』という作品でまた沖縄に訪れる事が出来たのには、本当に感謝なのでした。この後は東京でライブをやり、そして今回のツアーのファイナルとして、また沖縄に戻ってきます。その間に自分達は成長が出来るよう精進し、また胸を張って『LEQUIO HISTORIA』の世界を表現出来ればと思いました。どうもありがとうございました!
10月7日(3日目)
…そんな想いで、いったん東京に、戻る…という表現は変なのかもしれませんが、また3ヶ月後に舞い戻ってくる沖縄を後にしたのでした…。那覇空港へは、わざわざ西仲さんの妹さんがお見送りに来てくれましたが、その手には早速、CD『AWAKENING』が握られているではないですか〔西仲美咲、CD『LEQUIO HISTORIA』リリース・ツアー、開始!参照〕(笑)!…何とも有り難い事であります。またどうぞよろしくお願いします!
…こうして沖縄を去り、東京で行うライブ〔西仲美咲、CD『LEQUIO HISTORIA』発売記念ライブ、東京初日参照〕へと繋がっていくのでした。まだ暫くは『LEQUIO HISTORIA』の世界をお楽しみ頂ければと思います!
☆西仲美咲さんのHP…http://misakinishinaka.com/
☆那覇 Jazz Live In 寓話のHP…http://guuwa.ti-da.net/
☆まじる商店の(Yahoo! の)HP…http://loco.yahoo.co.jp/place/g-oHrGNkGSZ46/
7月23日(1日目)
この時点で、金沢へは既に北陸新幹線が到達していましたが、前乗りしていた Tsumuzi 君を除いてメンバーは車移動となりました。今回の演奏メンバーは、Tsumuzi 君、自分、そしてベースに太田太君、ギターに侑音君、ドラムに津島周平さんという布陣でした。つまり、〔Tsumuzi、大阪ツアー(2015.7.3〜7.4)〕の時と同じメンバーで臨む事が出来たわけです。車内もお陰で終始リラックスモードでありました。
…とは言え、金沢までの道のりはなかなか険しく…というのは、単純に距離があるので仕方の無い事でしたが、朝方に東京を出て、途中で休憩も挟んで、お昼過ぎに金沢に到着という感じでした。お腹が空きましたが、ここで金沢で有名な豚バラ定食のお店、宇宙軒食堂へと足を寄らせます。これがまた予想以上に美味しく、ここでまた元気が復活したものでした。旅の醍醐味である出来事とも言えましょう。
この日演奏させて頂くお店は、金沢は香林坊に位置する、もっきりや。金沢のライブハウスの中では老舗のお店の1つで、ジャズだけに拘らず、様々なジャンルの音楽が日々行われているお店です。これまでに出演した著名ミュージシャンは数知れない感じですが、そんなお店に出演出来るというのも嬉しい限りです。店内は木の温もりを感じさせる温かい雰囲気で、瞬間的に気に入ってしまいました。グランドピアノもあり、テンションも上がります。
既に宇宙軒食堂でも乾杯していましたが、Tsumuzi 君と落ち合い、ここでもライブ前に乾杯させて頂きました!…いい感じの流れではありませんか…。そして、本番までにはもう少し時間があったので、近くにある21世紀美術館にも足を運んでおきます。これら宇宙軒食堂然り、全てお店から徒歩10分圏内!…コンパクトな街である故、徒歩でも十分金沢を堪能出来るのも良いですよね。
美術館に行って、恐らく頭が柔らかくなったところで(笑)、いよいよ本番を迎えます。初めての地である金沢で、Tsumuzi 君はどのようなライブを展開していくのでしょうか…。ちなみに自分は、もう1杯ビールを追加していたと思います(笑)。
まだまだ続きます!
ライブは勿論盛り上がりましたが、いつものように(笑)ライブ以外の行動もまたもや充実させまして、より広島の観光気分を味わってしまいましたが(笑)、それも含めて楽しんで見て頂けたらと思います。それではどうぞ御覧下さい!
7月18日(1日目)
前回の広島ツアーでは、敢えての岩国空港(丁度、空港の旅客化がされた時でもあったので)に向かうという行程をとらせて頂きましたが、今回はストレート?に広島空港へと飛行機で向かいました。…とは言え、選んだ便はだいぶ朝の早い便で、これはボーイング787を狙って予約した…というわけではないのですが(その理由も少々はありそうですが…笑)、実は広島に早めに着き、乗っておきたい列車があったからでもありました。それは後々に説明するとしまして、眠い目を擦りながら朝早い便に乗り込んだ物でした。
今回は残念ながら窓側の席ではなかったのですが、ドアの部分の窓から外を見ると、どうやら殆どが雲の上の飛行だったようです。その事に何故だか胸のつかえを取り戻し、気分をよくしたのか有料のスープなんぞを頼んでしまいました(笑)。既に旅気分であるかのようですが、自分にとってこの事は、遠征には重要なスタンスでもあるのです。
窓の外を楽しめないのなら機内を楽しもうと…いう事で、まだまだ少数派のボーイング787の雰囲気を堪能していると、あっという間に広島空港へと着いてしまいました。空港ではゆっくりせずに、そのままバスで広島駅へ向かいます。…そうして着いた広島駅の構内では、この日にマツダスタジアムで行われるオールスターゲームの広告で溢れかえっていましたが、自分の目的はそれではありません。この日に運行される臨時列車、快速『瀬戸内マリンビュー』号に乗るという目的があり、いち早くホームに向かったのでした。
そうして2両編成の気動車がやってきます。写真を見てお分かりのように、特別にアレンジされた車両であり、正に『瀬戸内マリンビュー』号の為に改造された車両でもあります。外見は勿論の事、車内も特別仕様となっていて、自由席(左下写真参照)も設定されていますが、指定席(右下写真参照)の方がより改造度が高いとでも言いましょうか。こちらは海側の椅子が豪華になっていたり、海側に向かって座席が配置されていたりして、乗っていてなかなか楽しい感じになっていました。
この列車で向かうは呉駅。特にこの駅に用事があったわけではなく(笑)、要はこの列車に乗りたかったので、行き先が呉方面だっただけなのですが、列車名の通り、その車窓には瀬戸内海が広がり、ゆっくりと漂うその景色を楽しむ事が出来ました。列車自体は呉駅よりも先に行くのですが、これ以上乗ってしまうと、ライブのお店の入り時間に間に合わなくなってしまうので、ひとまずはここで下車。ちなみに、JR呉線という路線を走っていたのですが、実は自分は初乗車の路線…。呉駅は途中の駅なので、その先は未乗のままで折り返してしまうという事になってしまいましたが、これはまた次の楽しみにとっておく事にしましょう。
呉駅での折り返し時間は30〜40分程はあったので、せっかくなので駅周辺を散策してみる事にします。すると早速、ここ名物と言える海軍カレーのお店が目に飛び込んでくるではありませんか。いわゆる呉の名所というと、一番に大和ミュージアムが挙がると思いますが、流石にそこを巡る時間は無かったので、海軍カレーを食べる事で呉観光を抑えたという考えにしておきました。そして、その味がまた予想以上に抜群…。海軍カレーのお店は街中を中心にまだまだ沢山あるそうで、これは呉線の完乗を目指す際には、また来なければと誓った時間でもありました。
お腹いっぱいになり、広島駅へと戻ります。もう、ここまでで色々と回ってきた感覚がありましたが、御存知の通り、本番はこれからです(笑)。しかし、この日は良いライブになると確信出来た時間を過ごせたとは思ったのでした。
まだまだ続きます!
7月3日(1日目)
今回の演奏メンバーは、この時に既に何度も御一緒していた5人。バイオリンの Tsumuzi 君を筆頭に、ピアノに自分、ギターに侑音君、ベースに太田太君、ドラムに津島周平さんという面々です。Tsumuzi 君と太田君とは現地合流になっており、自分も含めた残りの3人で東京駅に集合して、新幹線で大阪へと向かったのでした。
車内では既に祝杯が行われ(笑)、楽しい感じが伝わってくると思いますが、メンバーそれぞれの荷物は多く、自分もキーボードを持っての移動だったので(左下写真参照)、その大変さの反動のものなのかもしれません(笑)。これらはインストアライブ用に用意したものでもありましたが、周平さんはパーカッションのセットもあるので、この3人だけでも、荷物の量はかなりのものになってしまいます。新幹線座席は広めに設定してあるのでまだ良いのですが、それ以外の移動がこれまた大変です。車内では出来るだけ楽しんで移動しておきたいものなのでした。
今回、1日目となる大阪でのライブは、この2ヶ月前に TRI4TH で大阪に来た時にライブをやらせて頂いた〔TRI4TH、関西ツアー(2015.5.18〜5.22)参照〕、梅田 Always にてでした。既にお馴染み感があって嬉しいですが(笑)、お店に入ると、既に太田君が祝杯をあげていたようで、こちらの方が昔から馴染みがある感じになっていたのは流石でした(笑)。早速自分も頂いて、乾杯します。
リハーサル後、本番までの時間で個人的に楽しみにしていたのは、近くにあるお好み焼き屋に行く事でした。前回、TRI4TH でここでライブをやった時に、自分は行けずに悔しい思いをした事があったからです…(笑)。お店の名前は覚えていたので、侑音君も誘って順調に辿り着き、そして堪能させて頂きました。ようやく大阪に来た感が出てきたではないですか…。
さて、お好み焼きのパワーを貰ったところで、本番に臨みます。客席は満員御礼状態で流石だと思いましたが、ここで Tsumuzi 君がどのようにライブを披露していくかも注目していきたい部分です。自分達も良きサポートが出来るようにフレキシブルな心を持って(笑)、ステージ上で対応していったものでした。
…とは言え、正直、最初は不安な面が無いわけでは無かったのですが…、ここはやはり、大阪のお客さんの温かさに恵まれたと言えましょう。こちらから発信するものがあると、それをそのままストレートに返してくれるという状況はやりやすく、それが演奏の楽しさに繋がっていたとも言えるものでした。曲は自分達にとってはお馴染みのものばかりでしたが、新たな場所で聴かせるという状況は、何より新鮮な感覚を自分達に与えてくれたと思います。手拍子も一緒にしてくれたりと(5拍子ですが…笑)、良い雰囲気でした。
いつも以上に Tsumuzi 君も喋り、そしていつも以上にソロも白熱していたように思いました。新たな土地で得られるパワーを、そのまま自分の演奏に吸収させた、良い始まりの1日になったと言えましょう。お客さんからの笑顔も大事に受け取り、また大阪に帰ってくるという自信への繋がりにもなったと思います。Always の皆さんにも、大変お世話になりました。改めて、どうもありがとうございました!
このライブが終わって、一気に緊張感が解けたと言いますか、どこか弾けた部分はあったかもしれません。この日何杯目かは分からない(笑)ビールを頼んでは、そのいつも以上に美味しく感じた味を堪能し、夜は更けていくのでした。勿論、Always とは別に、庶民的なお店にて打ち上げも敢行し、こちらも大阪らしい雰囲気も堪能出来たのでした。この日はゆっくりと眠る事が出来そうです。次の日に備えていきたいと思います。
まだまだ続きます!
スケジュールと要となったのは、大阪で行われた警察署関連のイベントで TRI4TH への出演依頼が来てのもので、そこ日程を中心に、大阪と名古屋でライブスケジュールを組ませて頂いたのですが、その大阪の入りは5月18日に設定されていました。これは翌日19日の早い時間に、イベントの現地リハーサルが入っていた為でもありますが、それとは別に個人的なスケジュールとして、5月16日に静岡県の伊豆下田にて、黒船祭というイベントに出演というものも存在していました〔下田黒船祭2015に出演!参照〕。
これらの日程が決まった時、この黒船祭出演の後に東京に戻って、18日になってまた再度となる西方面に向かって…というのが面白くなく(笑)、よく静岡県内でライブを組ませて貰っているフルートのいづみさんにお願いして、その近辺で間の5月17日にライブを組ませて頂いたのでした(熱海にて行われました)。これにて、下田➡熱海➡大阪…という流れが出来上がり、自分にとっては理想の行路の完成となったのでした。この辺りの流れは〔下田(黒船祭)➡熱海➡松阪➡神戸➡大阪➡名古屋➡帰宅〕を参照して頂くとして、ここでは熱海のライブが終わり、その日の宿泊場所であった沼津に移動した翌日からの動きを振り返ってみたいと思います。
5月18日(1日目)
この日は単に移動日として設けられた日でした。ゴールは、大阪に位置する TRI4TH メンバー関谷君の御実家がある場所で、TRI4TH メンバーはこの日の夜に車で東京を出発して、深夜辺りに到着との事でした。流石に人の家にお邪魔する状況故、自分まで深夜に到着するわけにはいかなかったので、夜の20:00到着を目標に沼津を出発しました。
…とは言え、自分の行き方でいうと、新幹線でスムーズに…というわけにはいかない事は説明するまでもないでしょう…(笑)。せっかくなので久し振りの在来線で、そしてなるべく私鉄を使って向かいたい…という考えが出始めてしまいました。
流石に豊橋駅まではJR線を使わざるを得なく、時間も有効に使いたいので、沼津駅朝7:00発の『ホームライナー』号がこの日の出発となりました。静岡地区を走る定員制の列車で、地域に根ざしているという意味では、東京を拠点の旅では利用し難い列車でもあります。この時ばかりを狙って乗ってみたのでした。この列車は快適そのものでしたが、静岡駅より先はロングシートの普通列車を乗り継いで向かうしかありません…。更に浜松駅での乗り換えて、やっと私鉄が使える豊橋駅までやってきました。
豊橋駅からは、名古屋鉄道を使います。ここから名古屋方面へはJR線の列車も充実していますが、どちらの路線も追い付け追い越せという感じで、速達性や快適性等で以前から激しく競争が繰り広げられています。車内も右上写真のように転換クロスシートが標準装備なので、旅の雰囲気も盛り上がるのです。この列車では名古屋まで移動、今度は近鉄線に乗り換えました。
この近鉄線では、特急列車ならばダイレクトに、急行列車でも1回乗り換えるだけで大阪に向かえてしまうのですが、まだ早過ぎるな…と思った自分の目に飛び込んできたのが、松坂駅行きの列車でした(左上写真参照)。瞬間的に、松坂牛をお昼に食べたくなってしまったのですから仕方ありません(笑)。気付いたら既にその列車に乗り、お昼は松坂にて、松坂牛を味あわせて頂いたのでした。幸せでございました…。
松坂でのランチ後、再度近鉄に乗って大阪は鶴橋駅へ…。この時点で午後15:00頃で、この駅は近鉄線を撮影する有名なポイントが存在する駅でもあるので、せっかくなので行き交う列車を撮影してみたりしました。近鉄東大阪線と近鉄奈良線という、2つの大動脈路線が同居する場所でもあり、最近では乗り入れ先の阪神電鉄の車両(右下写真参照)も目にしますが、それらも含めて、そもそも東京では目に出来ない車両ばかりですので、あっという間に1時間が経ってしまいました(笑)。やはり大阪の鉄道は楽しいです。
…とは言え、まだ時間はありました。せっかく大阪に来たのですから、最近あまり乗っていない路線に行ってみたいものですが…と考えて思い付いたのが、神戸に位置する神戸電鉄でした。だいぶ乗っていない路線であり、神戸の中心を出発して、いきなり山岳路線並みの山間の急勾配を進む等、少しの時間で路線の醍醐味が味わえる路線でもあります。まずはJRで移動。そして神戸駅から、高速神戸駅に移動し、神戸電鉄と久々の対面を果たしたのでした。
この辺りの私鉄区間は、阪急電鉄、阪神電鉄、三陽電鉄、神戸電鉄が、神戸高速鉄道という鉄道車両を持たない路線に乗り入れている…という解釈で成り立っている不思議な区間でもありますが、久し振りの新開地駅では、その神戸高速鉄道の駅構内にあるからなのか、実際に出てくるのが早いのか…と考えさせる「高速そば」が未だ健在(左下写真参照)なのを確認出来たのも良かったです(笑)。
神戸電鉄では鈴蘭台駅(右上写真参照)まで出向き、良き勾配体験に満足しつつ、時間も良い具合に更けてきましたので、そろそろ関谷君の御実家に足を向かわせました。場所的には南大阪方面ですので、神戸からは何だかんだで時間が掛かります。阪神電鉄を使い、2009年に開通した阪神なんば線経由で大阪難波駅に出向き、南海電鉄高野線での旅路で今回の移動の締めとさせて頂きました。
御実家では、関谷君の御両親とお婆さんに温かく迎えて頂きました。食べ物や飲み物を御馳走になり、後はひたすら他メンバーの到着を待つばかりです。そしてこの時に渡されたのが、今回の警察署イベントで使われる高齢者交通安全テーマ曲『ぼくとわたしは交通安全パトローラー』の完成CD!…実は、この曲の作曲を関谷君、演奏を TRI4TH メンバーが担当しているのです。長い移動を経て、自分達で作り上げた音源に出会えた瞬間を楽しみつつ、明日からの演奏に備えました。ちなみに TRI4TH メンバーの到着は当初より遅れが生じていたようで、既に自分は床に就いた後でした(笑)。
まだまだ続きます!
2月6日(1日目)
この日はまず、往路の飛行機に無事に乗れるかが重要でした。今回、香港への足として選んだ航空会社は香港の LCC、香港エクスプレスで、航空券が安い(諸費税込みで、片道7000円程でした)わりに羽田空港に就航しているという、大変有り難い存在なのですが、その出発時刻が朝の6:35となっているのです。国際線なので、出発2時間前、最悪1時間前にはチェックインを済ませていたいところですが、こんな時刻に鉄道が動いていないのは言うまでもありません。
そこで使えたのが、早朝リムジンバスでした。なんと、自分の地元である池袋駅を4:25に出発をし、なんとか羽田空港国際線ターミナルには5:15に到着してくれるのです。これでもギリギリなのは承知ですが、羽田空港国際線ターミナルはそんなに大きくないので大丈夫!…と、勝手に自分を勇気付け、それで向かったものでした。実はこの日は、前日の夜に青森から帰ってくるという事情がありまして(笑)〔鉄道さんぽ 31.(津軽鉄道、津軽鉄道線編)参照〕、なかなか強行軍の中ではあったのですが、無事に起床…、そして羽田空港へ…。眠い目を擦りながらも、香港エクスプレス自体が初めてだったので、チェックインが終了するまではドキドキしたものでした。そんな中、無事に手続きが終了して、一気にホッとした事を覚えています。それでも尚、自分より後に丹精君が空港に到着して、悠々とチェックインを行っていた事に感心をしたものでした(笑)。…ちなみに慎さんは、成田空港から別便で向かう事になっていました。
…さて、搭乗口へと向かいます。香港エクスプレスの飛行機はエアバスA320−200型で、LCC の中では最もポピュラーな機体でもあります。会社のHPやチェックインカウンターでは新コーポレートカラーが蔓延っていましたが、これから乗る機体は尾翼を赤と黄色で染めさせた旧塗装機で、これはこれで香港らしい雰囲気が出て良いなとも思いました。機内の座席も真っ赤にデザインされており、香港の勢いを表しているような印象も受けました。
飛行機は時刻通りに出発しました。お客さんは香港人の方が圧倒的に多いのは、時間的に早朝過ぎるせいなのか、まだ香港エクスプレスが日本人に浸透していないのか…、とにかく安い運賃を設定しているので、もっと宣伝してお客さんを掴み、更に便数を増やしてくれればと個人的には思ってしまうのですが…。香港にはキャセイパシフィック航空という大手のレガシーキャリアも存在しているので、住み分けを図っているのかもしれませんね。
羽田空港からの離陸なので、出発してからは日本の国内線を飛んでいるかのようです。お馴染みの風景が続くとなると、やはり富士山は期待せざるを得ませんが、この時自分は右の窓側席に座っていて、素晴らしく美しい早朝の富士山を拝む事が出来ました。丁度、日の出の時刻とも重なっていた事もあって、よく済んだ空の下には、太陽に照らされて少し赤色に見えたのが印象的でした。恐らく自分の人生の中で、今までで一番綺麗に見えた富士山かもしれません。香港行きの飛行機から見えたというのが何だか愉快ですが(この時の機内は、それは活気に満ちておりました…笑)、バタバタの中で出発をしていった自分にとって、少し元気を貰えたような時間でもありました。
まだまだ続きます!
改めて、黒船の音楽感を言葉で説明すると、「北の津軽三味線と南の奄美島唄が出会い、それらをジャズをベーシックに融合させて表現させている」…といった感じでしょう。しかし実際のところ、自分達が奄美島唄に今までどれだけ触れていたかというと、それはとても浅いものでしかありませんでした。頼れるところは、メンバーで唯一奄美に深く触れている(そもそも出身)ボーカルの里アンナさんでありますが、曲のアレンジを基本的に構築するのはリーダーの関谷君ですし、自分個人としても奄美島唄に関しての知識というのは殆どありませんでした。
そんな中で、奄美に実際に足を運んでライブをする…というのはメンバーにとってもバンドにとっても非常に大きいものを意味しているように思いました。アンナさん以外、奄美に行くのは今回が初めてという事でしたが、実際に足を踏み入れ、実際に奄美の方々と触れ合い、そして実際に奄美の方々の前で奄美民謡をアレンジさせたライブをするというのは、自分達の音楽を再認識する上で、最も理解が早い方法の1つでしょう。人の話しで知識として聞くより、自分で直に体験した方が良いという、とてもシンプルな発想ではありますが、正にその通りだと思います。そして向かうタイミングが、1st.CDをリリースさせてツアーを行い、そのファイナルというのが面白いではありませんか。これは自分達への挑戦でもあり、ある意味で答え合わせでもしに行くような感覚だったとでも言いましょうか…(笑)。とにかく楽しみなツアーであり、そして黒船というバンドを1回りも2回りも大きくさせたツアーだったと思います。それではどうぞ御覧下さいませ。
12月12日(1日目)
初日は、メンバー皆で成田空港に集合となりました。この2014年に成田〜奄美間を就航させた LCC、バニラエアの便に乗る為です。前述のように、アンナさん以外のメンバーは今回が初奄美という事でしたが、これは要は、奄美という場所は今まで行き辛い場所でもあったのです。羽田空港から直行便が出ていますが、運賃は非常に高く、正規料金だと片道5万円以上もしてしまいます。早割等の運賃ですと2万円以下にはなるものの、思い立って行くには厳しい値段と言えるでしょう。実は、奄美より遠い沖縄便の方が、割引運賃が豊富なのですが、これは便数や運航会社が多く、会社同士で競争をしているからとも言え、今まで奄美便は日本航空系列の独擅場だったので、なかなか安い運賃が出回らないような場所だったのでした。
そこに現れたのが、日本の LCC であるバニラエアでした。それまで札幌便や沖縄便を運航していましたが、2014年に奄美便を運航、その正規料金は片道1万円を切るものでした。時期によって割引運賃を狙えば片道5000円以下になる時もあり、この登場は、奄美という場所を一気に気軽な場所へと押し上げたと言えるものでした。更に言うと、実はこのバニラエアは今回のツアーの協賛になって頂いており、この事が奄美ツアーの実現に繋がったと言っても過言ではないのです。本当に良いタイミングで奄美に就航してくれていたわけで、今後も末長き就航をお願いしたいものでした。
バニラエアは LCC なのでドリンク等のサービスは全て有料でしたが、テンションの上がっていた自分は、とりあえず缶ビールを購入して、これからの奄美に備えます(笑)。概ね曇り空の中を飛行していて、あまり外は見えませんでしたが、これから見える奄美の綺麗な景色に取っておくという考えもまた一興ではありました。
成田空港を出発してから2時間半ぐらいして、奄美の島が見えてきました。やはり曇り空ではありましたが、そんな天候でも綺麗な青色の海が出迎えてくれます。しかし風が強いのか、この辺りから飛行機の揺れが激しくなってきました。それはよくある事なので、ひとまず着陸するのを待っていたのですが、ここで滑走路にギリギリまで近付くも、揺れが更に激しくなって、窓の外にはグラグラ揺れている主翼を臨んだのも束の間、再び飛行機は上昇をし始めました。…これは着陸復行(ゴーアラウンド)と呼ばれるもので、要は着陸のやり直しです。飛行機業界?ではそんなに珍しい事では無いのですが、流石に初めて体験したので少々驚きました。…とは言え、通常着陸していたら見えなかった、上昇中の景色(右上写真参照)も見えたので、これは良い経験だったという事にしておきましょう(笑)。機内も何だかざわついていましたが、実はこれが後に良い効果を生む事にもなるのです。
「さっき上昇してる時に、うちの実家が見えたかも」…と、アンナさん。「死ぬんですかね」…と、白藤ひかりさん。それぞれの感想をもって到着した奄美は、やはり風が強い日だったようでして、メンバー皆が非常に暖かい土地と思っていた期待を見事に裏切られ、到着の第1印象は「寒い」でした(笑)。搭乗ゲートではバニラエアの方がハイタッチを待っていたものの、これまた冷静に通過しつつ、この後は車で奄美の中心部まで出向く事になります。
向かうは、奄美の中心地である名瀬。今回ライブをやらせて頂く ASIVI というお店もここ名瀬にありますが、空港からは約1時間の距離という事で、結構な移動距離のようでした。聞くと、アンナさんの実家は空港の近くにあって、この辺りは奄美大島の北側に位置するとの事。そしてこれから向かう名瀬は、島の中央辺りにあるとの事でした。意外と奄美大島も広いのですね…。
割りとなだらかな道のりから1つ山を越え、今まで左側に見えてきた海が、今度は右側に見えてくるようになると、名瀬に近付いてきた証拠です。そして、徐々に市街地の中に入ってきて、海もすぐ近くにある街、名瀬に到着しました。少し休みたい気持ちもありましたが、ここで奄美の新聞社2社からの取材を受けました。黒船で、この次の日に大きなライブをやる為でもありますが、奄美的には、奄美出身の歌姫である里アンナさんが、久し振りに故郷である奄美で大きなライブを開くというのが重大ニュースだったようです。記者の方も、とても興味深く自分達の話しを聞いて下さり、最後には「実は、見出しはもう決めてあるんです。」と、にっこりされていました。明日の新聞に期待したいところです。
沖縄でもそうだったのですが、奄美でもやはり新聞広告の力は結構大きいようで、実際今回の取材を受けた新聞記事を見て、連絡をしてきたり、足を運んでくれる方も多いのだとか…。既に ASIVI での予約は相当数入っていたようですが、まだ明日になってからも期待をして良いのかもしれません。また楽しみになってきました。
取材後は、ファミレス等で休憩しつつ、周囲の散歩も少しだけしましたが、ファミレス店内や街の至る所に今回のライブのポスターが貼ってある事に気付きました。そこには大きく“黒船”と書いてあり、どうやら凄く街のあらゆる所で協力をして貰っているようです。本当に有り難い話しで、それだけ自分達も期待されているのだと思いました。改めて気合いを入れ直します。
また、ラジオ番組にもメンバー全員で生出演させて頂きました。黒船誕生の切っ掛けや自分達の音楽の特徴等を話させて貰い、こちらも良い宣伝になったのではないかと思います。そして、アンナさんの有名人っぷりが、より分かる時間ともなりました(笑)。
そして、明日演奏する ASIVI を少し見学させて貰い、この日の全予定は終了。近くの居酒屋で打ち上げを行い、明日に備える事にしました。勿論、奄美料理が堪能出来るお店をセレクトし、更なるモチベーションを上げていきます。ここでも勿論ポスターは貼ってありましたが、ここで自分達のボーカルが里アンナさんである事を告げると、お店の人もやはりよく御存知だったみたいで、「これは明日、お店を畳んででも見に行かなくちゃね〜」と、嬉しい事も言って下さいました(笑)。皆、お喋り過ぎで、そして皆、優しく、温かいです。
今回、我らがエンジニアの速水さんも御一緒していたのですが、この日も早くから飲み歩いており(ラジオ収録中辺りから…笑)、いつの間にか明日の宣伝を、各お店で出会ったお客さんに伝えて下さっていたみたいで、既に7名くらいは明日のライブに行く人がいる…との御報告を受けました(笑)。流石過ぎるではありませんか!…そして、実際自分達が打ち上げをしていたお店でも、隣りに座っていた方々と、行きに乗ってきたバニラエアが着陸をやり直した話しから意気投合して盛り上がり、この方達もライブに来て頂ける事になったのでした♪…どうやら、今回お会いした方々は、今日東京からやってきたお客さんが多く、殆どの方にその話しは通じたのでした。ある意味で、着陸をやり直してくれてありがとう!…という感じでしたが、何だかこの辺りから自分は体調の様子が良くなく、まだ21:00ぐらいではあったものの、自分だけホテルに先に帰る事になりました。他のメンバーはこの後、24:00を余裕に越えるまで飲んでいたみたいですが、その頃自分は高熱が発生…。熱を冷まそうと必至に一夜を過ごしていたのでした。
ホテル内での自分の体調は散々で、だるさと寒気が一気に出ていて、それは熱いお湯に浸かっても「寒い!」と感じてしまう程でした。次の日はライブ本番なので、体調不良の為に欠席…となるわけにもいきません。何とかしよう、何とかしよう…と思うも、明らかに高熱が出ているのが分かり、とにかく今は安静にするしかないと言い聞かせます。そしてここで良かったのが、その発熱を出し切った感じがあったという事でした。発熱のピークを過ぎた感覚もあり、徐々に落ち着きを見せてきたのでした。今日まで、生活リズムが不安定だった事もあって、そもそも身体が疲れていたかもしれません。早めに切り上げておいて良かったです。次の日は、時間通りにホテルを出発する事が出来ました。
12月13日(2日目)
そして本番当日。メンバーでホテルロビーに集合しましたが、早速ロビーにいたのは流石の速水さんで、そして手には今日の新聞を早速2種類持っているではありませんか。見ると、昨日取材をした記事が出ています。記事の見出しは、『里アンナ「黒船」で帰島』。…成程(笑)。
この事は、後から集合したメンバーにもすぐに伝えられ、関谷君は早速、奄美のコンビニであるワンツースリーマートにて追加の新聞を購入していたのでした。そして、この後には名瀬にある楽器屋、セントラル楽器にも御挨拶。お店の入口には、今日行うライブの事が手書きで宣伝されていて(左下写真参照)、とても味わい深かったです。
ここには奄美民謡の唄うたいの方のCDやカセット(!)が充実しているようで、アンナさんもだいぶお世話になっていたのだとか。…となると、それらのコーナーを探してみると、元ちとせさんに交じってありました!…アンナさんが高校在学の時にここセントラル楽器からリリースしたというCD、『きょらうた』です(左下写真参照)。これはだいぶ貴重な作品なのではないでしょうか。流石、奄美の楽器屋だと思いました。
他にも、奄美民謡の楽譜等も置いてあり、これは奄美民謡アレンジをする自分達にとっては辞書のような存在と言っても良いでしょう。既にアンナさんが持っているものもありましたが、興味津々に眺めてしまいました。今後に是非とも役立てていきたいものです。
なかなか良いものを見させて貰った後に、回転寿し屋に行きました。奄美では脂ののったお寿司は好まれなく、言わば本州系のネタのお店ではありましたが、それが逆に地元では人気らしく、確かに美味しく感じられ、大満足でした。
昼食後、どこか奄美を観光するに相応しい所を模索していたところ、名瀬から車で20分ぐらい走らせたところに、有名なマングローブ原生林があるらしく、ここに向かう事にしました。すぐに名瀬の市街地からは離れ、山と海が混在するような景色になりますが、これがいわゆる奄美らしい景色でもあり、アンナさんの住む所や、先程の名瀬は例外のような感じなのだとか…。そうして着いた所は、黒潮の森マングローグパークという場所。特別保護区に指定されており、公園風に中を見学する事も出来ました。
展望台らしい場所もあり、改めて、自分達は自然の真っ只中にいる頃を知ります。そして展望台へ登りきった所から見た景色は、辺り一面のマングローブ原生林だったのでした。これは壮観でした。観光エリアらしく、双眼鏡も敷設されていましたが、それよりも俯瞰して景色を見た方が、この雄大さに触れる事がより出来そうな気もします。
この時、何だか1曲ぐらい曲が書けそうな…みたいな話しをしていたと思うのですが、後々に実際に関谷君がマングローブをモチーフにした変拍子曲を書いてくる事になるとは、この時には思っていなかったです(笑)。とにかく、メンバーそれぞれ、何かしら心打たれるものはあったという事でしょう。
これらの原生林は、もっと近くで見る事も出来るようで、場所を移動して丘の下まで降りて見てみる事にしました(ただし、この時点で女性陣は疲れてきたらしく休憩中)。思ったより下まで降りれた事に驚きましたが、成程…という景色でしょうか。どちらかというと、良い運動になったという印象の方が強かったように思います。ひとまず黒船メンバーが、奄美の自然と触れ合えた時間になりました。
女性陣の休憩に合流して、ホッと一息…。ビールを飲む者はこの時点でビールを飲み(笑)、そろそろライブハウスに向かう時間です。奄美の色々な景色に出会い、色々なものを吸収しながらのこの日のライブは、きっと良い感性を導き出せてくれるでしょう!
まだまだ続きます!
11月21日(1日目)
この日、ボーカルの里アンナさんを除く、黒船4人のメンバーは、羽田空港第1ターミナルへと集合していました。ライブは次の日の22日に福岡で予定されていたのですが、その福岡に行くならまずは前入りして、御当地のご飯を食べて貰いたいという、リーダー関谷君の意向によるものでした。
航空会社はスカイマークを利用しましたが、機材はこの時期に導入されていた(結局、この時期限定になってしまいましたが)エアバスA330−300。日本の航空会社では珍しい機材なのですが、スカイマークはこの飛行機を豪華仕様にしていて、座席が他社でいうビジネスクラス並みのものにしているのが特徴です。自分もこの仕様の機材には初めて乗るのでワクワクしていたものですが(笑)、確かに座り心地も抜群で、この広さは癖になってしまいそうです。それでいて料金は通常のスカイマーク料金と変わらないので、これは破格のサービスだと思うのですが、前述通り、やはりこの戦略は長くは続かず、この機材もスカイマークからは撤退しています。
…正直、自分はこの時点でも長くは続かないだろうと思っていたので、今回は思う存分、この豪華仕様の飛行機を楽しみました。有料ではあるもののビールを頼みつつ、しばし空の旅を満喫します。椅子が豪華なので、想像を膨らませば、国際線のビジネスクラスにでも乗っている気分に浸れるのです…(笑)。
…とは言え福岡空港までは約2時間。この座席に身体を委ねている身としては、あっという間の時間ではありました。空港までは関谷君のお義母さんに迎えに来て頂き、そのままお義母さんの家へ…。どちらかというと佐賀県に近い所らしいので、福岡空港からは結構な時間が掛かりましたが、これもまた九州を旅しているような気分になれるではありませんか。ある意味でツアーの醍醐味でもあるのです。
しばし御自宅で休憩をし、セッティングされたお店へと向かいます。目的地は鰻屋で、どうやら関谷君はこれを食べさせたかったようです。…なるほど、東京のとは少し異なる様式となっていて、美味しかったです。前打ち上げ…というわけではありませんが、メンバー一同、至福の時間を過ごせたと思いました。仕事の為に、福岡には前乗り出来なかったアンナさんには申し訳ないですが…(笑)。
福岡の味を楽しみつつ、次の日から始まるツアーに備えさせて頂きました。黒船は順調に九州に馴染んでいるようです(笑)!
11月22日(2日目)
いよいよこの日は、黒船初の福岡ライブの日です。今回泊まらせて貰った所からライブ場所である New Combo までは、車で約1時間の距離。それなりに時間が掛かるので、早めに車を出発させますが、福岡と言ったら、うどん…でしょう!…という事で、お勧めのうどん屋にも寄らせての道のりでもありました。これもまた美味しく、本当に今回はグルメツアーなのではないかと思う程でした(笑)。
そうして New Combo に到着。アンナさんも合流後、早速リハーサルに入ります。アンナさんは移動直後で大変かもしれませんが、自分達としてはグルメを満喫、そして前日から福岡入りしてゆっくり休めていたので、だいぶ万全な状態でした。インスト組で良いサポートが出来たらとも思いましたが、そんな気も他所に、アンナさんもなかなか調子が良さそうな感じです(笑)。どうやら良いライブになりそうです。
New Combo も初めての場所でしたが、自分達のやりたいようにやらせてくれて、そんなに苦労する事無く本番を迎えられたと思います。そして蓋を開けてみたら大盛況!…黒船にとっては福岡自体が初めての地であったわけですが、多くの方にお越し頂けて本当に有り難かったです。後は白熱したライブをお届けするのみです!
北の津軽三味線と、南の奄美島唄が出会い、ジャズをベーシックに演奏していく…という黒船のコンセプトを基に、1st.CDアルバム『CROSSOVER』に収録されている曲を中心にお届けしていきます。オリジナル曲、カバー曲、そして民謡曲の3方向から成り立っているこの作品は、今回のステージにもそのまま反映させ、それがそのまま黒船の魅力を特徴付けたライブを出来上がらせました。その中でも、福岡県の民謡“黒田節”はマスト曲でもありましょう(勿論、今作品の『CROSSOVER』にも収録済みです!)。だいぶハーモニクスを変えた、フリージャズらしいアプローチとも言えそうなアレンジでしたが、福岡のお客さんには面白く?受け入れて頂けたようです(笑)。
最初は緊張気味だったステージも、後半になるに連れて解けていく感じはありました。そうなればもうこっちのもので、どんどん演奏の熱量も上がっていきます。そして5人のパワーが1つになって、福岡の夜を鮮やかに彩らせる事が出来ました!…お客さんの反応も上々で、黒船という名前を多くの方に知って貰える切っ掛けになったのではないかと思います。どうもありがとうございました。この5人のメンバーになって初めての地方公演でもありましたが、無事に終えられてホッとした感覚もあったので、やはりどこか構えて臨んではいたのかもしれません。…とは言え、楽しく演奏出来たので良かったです。
打ち上げは、福岡の定番とも言える、もつ鍋屋さんを敢えて選択!…ここで飲んだビールもまた美味しかったのでした。次の日の大阪ライブもまだ控えていますが、まずは最初のライブ場所であった福岡が無事に終えられた事への感謝の気持ちが大きく、この日は盛大に打ち上げさせて頂きました。それはもう、大阪での成功のビジョンが見えるくらいの自信の表れでもあり、だからこそ、この5人が揃った初の地方での夜を楽しんだのでした!
11月23日(3日目)
この日は大阪へ移動して、そのままライブです。まずは福岡空港へ移動し、搭乗手続きへ…。ここで使う航空会社は、日本の LCC として代表的な Peach です。東京(成田便のみ)からの便は関西空港行きしかないので、東京での知名度はまだ小さいですが、拠点の関西空港では最近、専用のターミナルビルを建て、日本各地は勿論、国際線まで運航している、とても活発な航空会社でもあるのです。大阪に寄る時には是非とも使いたい航空会社の1つと言っても良いかもしれません。荷物を預けるのが有料で、それは個数によっても変動するのですが、荷物の少ない自分の分を、荷物の多いメンバーの分にあてたりと工夫して、なるべくコストを掛けずに移動させていきました。チェックインもスムーズに済ませ、最後の福岡の“食”を頂いておきます(笑)。
飛行機に乗ってしまえばこっちのもの。福岡空港から関西空港までは約1時間のフライトで、感覚的には離陸して巡航高度に達してしまえば、少しウトウトしてくる頃に着陸態勢に入っている感じです。そうして、あっという間に関西空港に到着。Peach の専用ターミナルに入っていきますが、LCC らしく、ボーディング・ブリッジではなく、タラップでの乗降、そしてターミナルの建物自体も大きな倉庫のような、だいぶ簡素な造りとなっているのは、最近のトレンドと言えばトレンドなのでしょう。更に、関西空港の鉄道駅まではバス移動も伴う等、色々と面倒な事はあるのですが、航空券を安く抑えたい演奏ツアーではもはや常識の光景。それならば、その過程を楽しんでいきたいものです。
そうして、JR線に乗って大阪駅へと向かいます。ここも約1時間の行程なので、飛行機と同じくらいの移動時間が掛かっていますが(笑)、無事に大阪の Mister Kelly's に着く事が出来ました。そう、ここは初代?黒船が2013年の9月に、初めて地方公演を行ったライブ場所であるのでした〔黒船、大阪・東京ツアー(2013.9.14、9.21)参照〕。あれから1年2ヶ月経っての同場所ですが、その間に黒船はメンバーも入れ替わり(そもそも、アンナさんも正式メンバーではありませんでした…)、新作CDも抱えての訪問となったのは、何だか感慨深くも思ってしまう程です。それはやはり演奏面でも、メンバー皆で作り上げた曲…という感覚があるからで、今回は本当にバンドでやってきた…という思いが強かったのではないかと思います。
勿論、サウンドチェック、リハーサルは順調に終わり、控え室では既にビールやらワインやらを楽しんでいる自分達がいました(笑)。この控え室が、普段はバーとして営業している所を使わせて貰っている為、衣装に着替えたアンナさんをキャストに見立て、思い思いの時間を楽しみます(笑)。こう見ると、黒船メンバーもだいぶ余裕が出てきたというものです。
さて、いよいよライブが始まりました。基本的には、前日の福岡でのセットリストに近い形でお送りしていきましたが、演奏面でのリラックスが大いにあり、前日よりも伸び伸びと演奏していっている印象がありました。また、関谷君自身が大阪出身であり、凱旋ライブという思いも強く出ていたのでしょう。ステージ上では良い弾けっぷりが披露されており、お客さんも含めて大いに盛り上がっていました。
前回の大阪でのライブを思い出すに、関谷君のMCが空回りしていたような印象が残っていたのですが(笑)、この日はやはりバッチリでした。前回ら今に掛けての黒船の事、そして初めてリリース出来たCDの事等、話題は豊富です。更に、このツアーはまだ続いており、念願の奄美にまで行く予定があるとならば、お客さんの興味も自然と上がってくるものです。そうして奄美民謡の曲もお送りするのですが、関谷君の大胆アレンジがまた光り、お客さん達もノックアウト(いい意味で)。だいぶインパクトのある時間になったのではないかと思いました。
関谷君もホームの場所ですが、ひかりさんも兵庫県出身なので、大阪はホームの場所と言っても良いでしょう。黒船にとって大阪とは、本当に来るべくして来た場所だったのかもしれないですね。前回以上に温かい空間を感じ、とても気持ち良く演奏出来ました。前回以上に大盛況に終わった大阪ライブ。どうもありがとうございました!
ライブ後のCD販売も好調で、より多くの方に黒船サウンドをお届けする事が出来たのではないかと思います。また、既にこの時点で、CDに入っていない、いわゆる新曲も取り上げていたりしたので、今後の作品への期待も込められていたかもしれません。また来れる場所があるというのは、本当に有り難い事でもあるのでした。
さて、次の日は東京に帰るだけで、しかも飛行機の夕方ぐらいの便にしていたので、この日の打ち上げも万全体制で臨みました(笑)。メンバーで赤ワインのボトルを頼み、ここにて乾杯。前回大阪に来た時も、ワインで乾杯していたような気もしますが(笑)、この日のワインはまた格別でもありました。ツアーに来れて、本当に良かったです。
…いつまでも飲んでいたいところでしたが、この日の宿泊場所に自分と関谷君は、お馴染みの関谷君の実家を予定していたので、終電で帰らなければなりません。それでも、途中の駅からはタクシーで良いか!…ぐらいの気持ちになっていたので、終電を1、2本遅らせての帰宅となりました。
地下鉄で途中の駅まで行き、ここからはタクシーを乗ろうとしていていざ駅を降りると、家の近く(…と言っても30〜40分は歩くと言われましたが…笑)を通る深夜バスがあるではないですか。途中から歩くのも酔い覚ましに良いか!…という発想に切り替り、関谷君ですら乗った事の無い深夜バスにて、無事に帰宅の路に着いたのでした。…とは言え歩いていた事情もあり、御実家に着けたのは深夜2:00頃。どうもお疲れ様でした(笑)。
11月24日(4日目)
この日はもう東京に帰るだけ…。個人的には、今回は全体的にゆったりなツアーをさせて頂きましたが、それは帰りの日まで続いていたようです。飛行機は夕方の便でしたが、直接空港に行くのも味気が無いので、難波で大阪の食を楽しむべく、まずはここに向かう事にしました。関谷君の実家から難波までは、南海電鉄高野線を使います。こちらもまた渋い路線なのですが、久し振りに乗れて良かったです(笑)。
そうして、難波にてドラムの佐々木俊之さんと合流。打ち上げの続きをするかのようにお好み焼きを食べ尽くしたのでした。時間的には余裕があったので、頑張ればもっと色々な所には行けた気もするのですが、何だかんだで1軒に居座っちゃいましたね(笑)。
そうして、そろそろ時間とばかりに、今度は難波駅から関西空港駅まで、今度は南海電鉄本線で向かいます。ここでもコストを抑えようと、関谷君は金券ショップえ出向き、見事に1割り引きの値段で空港までの切符を購入していました。勿論、特急とかではなく、急行列車等の一般車の選択です。自分的にはこれもまた一興です(笑)。
…さて、そろそろツアーの終わりが近付いてきました。昨日、来た道を辿るかのように、空港駅からバスで Peach のターミナルへと向かいます。まだ余裕のある造りなのか、利用者数にしてはターミナルが広いようにも思いましたが、今後 Peach の路線がまだまだ増えて、利用者増を見込んでの事なのかもしれません。
確かに、Peach のような航空会社がもっと増えれば、自分達で企画するようなツアーの助けになる事は確実であり、それがもっと浸透していけば、より各地で気軽にライブが出来るようにもなると思います。そんな期待感もありつつ、成田行きの便に乗ったのでした。勿論、ターミナルを出てからのタラップでの搭乗で、改めて間近で見る飛行機に、ひと際格好良く見える瞬間を感じたりしたものでした。
こうして、黒船の福岡・大阪ツアーは終了しました。このメンバーになって初めてのツアーという事で、移動やブッキングも含めて初物尽くしでもありましたが、本当に充実した内容のものになったと思います。この後には奄美ツアーが控えていますが、ここで得た自信を確かなものにして、万全の状態で臨みたいと思いました。今度は、アンナさんにとってのホームの場所となりますね。どんなツアーになるのか、この時点で既に楽しみだったという事で、筆を置きたいと思います。皆さんありがとうございました!
☆黒船のHP…http://www.peaceofcake.net/kurofune/
☆天神(福岡)New Combo のHP…http://www.f2.dion.ne.jp/~combo/
☆梅田(大阪)Mister Kelly's のHP…http://www.misterkellys.co.jp/
☆Peach のHP…http://www.flypeach.com/pc/jp
11月15日(1日目)
前述通り、2014年の11月頭時点で、GG は同年で1度もライブを行っていなく、結局はこの松山ツアーで久し振りに顔を合わせるという状況(事前リハーサルは行いましたが、自分は参加出来なかったのです…)ではありましたが、待ち合わせ場所は、空港…というよりは、各自で飛行機の中へ…という感じでした。GG も結成から何年も経ち、だいぶ個人内での責任が大事になってきたようです(笑)。
特に遅刻者も出ず(笑)、無事に飛行機は出発。一路松山へと向かったのでした。現地の空港では、既にイベントのアテンドの方がスタンバイしてくれていて、そのまま迎えの車へと足を運ばせます。自分達は楽器の量も多いので有り難い待遇で、そのまま愛媛ひめぎんホールへと走らせたのでした。とても順調ではないですか!
まだまだ続きます!
10月22日(1日目)
毎回、自分自身のツアーで九州に行く時には、その手段をバラエティに富んだものとさせているのですが(笑)、今回も新たな手段で向かう事になりました♪…それが、2014年の8月に日本に初就航を果たした LCC、春秋航空日本です。中国の航空会社である春秋航空の日本国内線専門部門で、この時には成田〜広島線と、成田〜佐賀線の2路線が開設されていました。ツアーの初日は、福岡の天神近くでのライブが予定されていたので、自分はこの後者の路線に注目し、就航を聞いて真っ先に予約したのでした。ちなみに、諸税合わせて6300円という値段で乗る事が出来ました。
それまで春秋航空というのは聞いた事が無かったので、何となく不安も感じていたのですが、成田空港にはちゃんとチェックインカウンターがあり(当たり前ですが…笑)、最近の LCC と同様に、予約確認書にあるバーコードをかざして、セルフチェックインを行います。そしてそのまま荷物検査を行って待合室へ。現在、過渡期も言える簡素な状態の待合室ですが、もう少しで成田空港に LCC 専用ターミナルである第3ターミナルが出来る(2015年4月に営業開始)筈で、それまでの繋ぎとも言えるこの待合室の雰囲気も覚えておきたいところでした。
そして、搭乗、離陸です。機材はボーイング737−800型が使われていました。本国の春秋航空の機材はエアバス機らしいですが、日本はボーイング機を使用する会社が多いので、整備等の面も考慮して、新しくボーイング機の導入を図ったとの事。まだ2路線で、1日1、2往復しか飛んでいない航空会社なのですが、この努力には頭が下がります。
…さて、英語で Spring Airline Japan と称される春秋航空日本ですが(“秋”は何処に…笑)、当然 LCC らしく飲み物等は有料です。ただ、飲み物の1つである緑茶は、嬉野茶という、佐賀県と長崎県にまたがって作られる地域特産の物を利用したり、佐賀がルーツとされる丸ぼうろを提供する等、買いたいと思わせるものを用意しているのは流石でしょう…。また、ちゃんとした機内誌(…というか、地域情報誌と言いますか…)が用意され、それの特集が佐賀だったので、ついつい熟読してしまった程でした(笑)。
実は、飛行機で佐賀空港に行くのはこれが初めてですが、そもそも佐賀空港自体が非常に小さな空港で、この春秋航空が就航するまでは、全日空が羽田便を5往復飛ばしているに過ぎない空港でした。佐賀県にとっては、県下で初めての空港!と意気込んで開設された空港でしたが、隣りの福岡県には立派な福岡空港があり、しかもここは市内中心部にも近い場所にありつつ、色々な県とを結ぶ空港バスも充実しているので、実は佐賀県からのアクセスも非常に良いのです…。そして勿論、福岡空港からの飛行機の便数、行き先も充実しています。
そういった状況もあり、苦戦を強いられていた佐賀空港でしたが、発着枠に余裕があるところに注目し、就航したのが春秋航空だったのです…。この成田便の他に、本拠地である中国の上海便も設定されており、安く中国に行ける手段の1つに躍り出た…という見方も出来るかもしれません。実際、自分が乗った飛行機の中では、「本当に安い飛行機が出来たわね〜」、「思ったよりちゃんとしてるから、私これでいいわ」等の話し声も聞こえており、早速地元の方にも浸透しているような気がしました。ただ、この時は1日2往復の設定だったのが、空港の受け入れ体制と機材繰りの関係で現在は1往復の設定となっており、便の選択肢という側面では不便な状態になってしまいました。今後、佐賀という場所をどのように生かすかが鍵となるかもしれません。
佐賀空港までの所要時間は約2時間。決して広い機内空間ではありませんでしたが、それでもあっという間に九州に着いてしまいました。この時は13:00ぐらいで、ここから福岡市内までは2時間くらいは掛かるものの、それでも時間的にはまだ余裕があります。色々と電車で遠回りをしていくという手段もありますが、個人的に既に九州内の鉄道は全て乗ってしまったという事情もあり(笑)、なかなか悩ませます。…とりあえずバスで佐賀駅に向かって昼ご飯にし、その辺りの予定はゆっくり考える事にしました。この佐賀の海の幸もなかなかのものでした。
そして昼食後、とりあえず佐賀駅からは離れようと思い、JR長崎本線で鳥栖駅方面へと向かいます。この時点でもあまり行き先は考えていませんでしたが、鳥栖駅に近付くに連れ、久し振りに西鉄(西日本鉄道)の特急電車にでも乗るか…と思い、同本線の終点である大牟田駅まで、そのままJR鹿児島本線で行く事にしました。今夜の演奏場所は、西鉄の薬院駅が最寄りという事で、最終的には西鉄に乗っていようとは思ったのですが、西鉄の看板列車である特急に大牟田駅から乗る事で、約1時間、その路線の醍醐味を味わおうという手段でした。
こうなると、急にワクワクしてくるもので(笑)、じゃあ途中の○○駅での見所は何だっけ…とか、○○線の○○系は写真に撮っておくか…等、この先に遭遇するであろうチャンスを、ものにするのか否か、色々と考えるのですが、途中で眠気に襲われてそれらの場所を通過したりしてしまい、最終的に何も行えなかったりします(笑)。…ただし、この何とも言えない適当さが、自分には心地良い時間を与えてくれているような気もしています。
まだまだ続きます!