竹内大輔ピアノトリオの中でも珍しく、ここ Sometime でのライブの時間はお昼に設定されています。その為か、時間帯に合わせた選曲…例えば、少し爽やかで明るめな曲を多めに盛り込んだりするのですが、今回は敢えてそのような選び方はせず、今このトリオで弾きたい曲を中心に演奏していきました。久し振りなところでは“Fingers Dance”、そしてお馴染みの“Guernica”でも今回はリアレンジ・バージョン…といったところでしょうか。どちらも曲調はマイナー系で、そしてソロに特化している為に演奏時間も長くなってしまいますが、トリオのサウンドもここ最近で熟成してきて良い感じなので、そんな時にこれらの曲をやったらどうなるか…というのも確かめてみたかったのです。結果は良好で、トリオの即興的な部分、繊細的な部分、そして勿論、情熱的な部分も発揮された感じがありました。ピアノの音に呼応するように鳴らされるドラムとベースのビートは、やはり自分が大好きなサウンドのようです。楽しい時間を過ごせました。
そして、お馴染みの曲も演奏しました。それこそ“Monte Fiesole”は、ほぼ毎回やり続けている曲でもありますが、この曲がトリオ演奏で収録されているCD『Pictures』が、そろそろ完売の兆しを見せています。このアルバムはトリオで初めて作った作品で、それこそもう10年ほど前の事になりますが、特徴的なのはパッケージングを全て自分の手作業で行ったという事でした。1000枚発注したので、それが無くなるという事は、1000枚分を自分でパッケージングをしたという事でもあります…。手売りのみの販売でしたので、遠方の方々には郵送させて頂いた事も何度かありました。新しいアルバムや、他のバンドでのCDもリリースするようになって、徐々に『Pictures』を売る事が最優先事項ではなくなってしまいましたが、こうして完売の兆しを迎える事になってホッとしています。ご購入して頂きありがとうございました。尚、iTuens では引き続き配信をしておりますので、どうぞチェックして頂けたらと思います。➡ こちら
アンコールでは、トリオでは一番新しい自分のオリジナル曲となっていて、既にお馴染みの曲ともなりつつある“Gare de Chasse-sur-Rhône”を…。これがトリオ活動を次の展開に繋げてくれる、象徴的な意味合いも持っているような…、そんな事を想いながら演奏させて頂きました。とても良い時間を過ごさせて頂きました。どうもありがとうございました!
竹内大輔トリオの次回のライブは、3月24日(土)銀座 No Bird にてです。スタインウェイのグランドピアノを使ったラグジュアリーな空間をお楽しみ頂けたらと思います。予約はもう始まっていますので、2018年のトリオ活動を、どうぞよろしくお願いします!
★3月24日(土)銀座 No Bird
Open…18:00~、1st.…19:00〜、2nd.…20:30〜、
Charge…3500円(オーダー別)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、La Cantaora(オリジナル)
2、Bud Powell
3、Everybody Knows That(オリジナル)
4、Fingers Dance(オリジナル)
5、Casa Familia(オリジナル)
6、Late Sunrise(オリジナル)
・2ステージ 1、Carnaval(オリジナル)
2、The Outside Yellow Lamp(オリジナル)
3、Guernica(オリジナル、リアレンジ・バージョン)
4、Monte Fiesole(オリジナル)
5、From East(オリジナル)
・アンコール ・Gare de Chasse-sur-Rhône(オリジナル)
☆吉祥寺 Sometime のHP…http://www.sometime.co.jp/sometime/index.htm
☆池田暢夫のHP…https://sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/
…さて、このトリオライブに副田君がゲストとして加わるのは相当久し振りだったのですが、調べてみると2014年3月〔自分名義ライブ、祝50回目!参照〕以来と、ざっと3年半振りという事になりました。この間には 4th CDアルバム『Voyaging』も発売になり、また、それ以降のオリジナル曲もだいぶ増えてきたので、改めて副田君を交えて演奏するとなると、色々とやりたい曲が出てきて困ってしまう程でした(笑)。故に、いつものように副田君はゲスト扱いながら全曲参加(笑)。所謂、竹内大輔カルテットライブ…と言っても良いくらいの勢いでお送りしていったのでした。
特にやりたかったのは、“Gare de Chasse-sur-Rhône”と“Talking Bells”。どちらも今年できた新曲で、元々はトリオ編成用に作った曲でしたが、管楽器がメロディをとるのも容易に想像する事ができ、最初からセットリストに入れようと決めていました。そして、副田君のオリジナル曲も絶対に入れようと思っていて、自分からリクエストしたのは、以前自分もレコーディングを手伝わせて頂いた〔副田整歩、初のリーダー・レコーディング参照〕“Sign”、そしてもう1曲、何かバラード曲を…という事で、“Recollection”という曲をやらせて頂きました。作曲者が異なれば曲調も変わり、演奏メンバーも変わればステージも変わる…。そんな事をダイレクトに感じられる時間になったと思います。
その他の曲は、過去に何度か一緒に演奏した事がある曲から選ばせて頂きましたが、その中でも“New Life Standard”はトリオとしても久し振りの演奏であり、何だか新鮮な気持ちでやらせて頂きました。この曲は、トリオに副田君がゲストで加わった初めてのライブ〔自分名義ライブ36回目参照〕から必ず取り上げていた曲でもあり、今回も自然とセットリストに加わった感じでしたが、久し振りに演奏してみると、意外と自由度を高くもって弾いている自分がいる事に気付き、やっていて楽しかったです。
また、Generation GAP(以下、GG)でも何度も演奏した“Hagatna”も取り上げさせて頂きました。曲としてはトリオ用に作りましたが、副田君側から見れば、GG でやっているイメージの方が大きいでしょう。GG でやり慣れている為か、今回の演奏ではかなり白熱した展開を見せる事ができ、この日のハイライトともなる時間でもありました。
12月も月末に近付き、何かと忙しい時期でもあるので、どれだけのお客さんにお越し頂けるのか、正直不安な面もありましたが、蓋を開けてみれば沢山の方にお越し頂ける事になり、本当に嬉しかったです。副田君という良いムードメーカー?もいたお陰で(笑)、会場も和やかな雰囲気で包まれており、お客さんと一体になって作れたライブ…という感覚が大きい1日になりました。大盛況、そして楽しい時間をどうもありがとうございました!
2018年以降も、トリオライブは続いていきます。まずは早速1月21日(日)に、自分も大好きな吉祥寺 Sometime の昼の部にて。…そしてその先、3月24日(土)も決まりました。こちらは銀座 No Bird にて、スタインウェイピアノでラグジュアリーにやらせて頂きます。どちらも大事に臨みたいライブです。また会場で皆さんにお会い出来る事を楽しみにしております。どうぞよろしくお願いします!…今年2017年も竹内大輔ピアノトリオを、どうもありがとうございました!
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、New Life Standard(オリジナル)
2、Water Lily Part 2(オリジナル)
3、Sign(副田整歩オリジナル)
4、Monte Fiesole(オリジナル)
5、Hagatna(オリジナル)
・2ステージ 1、Casa Familia(オリジナル)
2、Talking Bells(オリジナル)
3、La Grande Roue De La Concord(オリジナル)
4、Recollection(副田整歩オリジナル)
5、Gare de Chasse-sur-Rhône(オリジナル)
・アンコール ・Spain
☆南青山 ZIMAGINE のHP…http://zimagine.genonsha.co.jp/
☆副田整歩君のHP…http://www.soedanaomu.com/
☆池田暢夫のHP…https://sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/
今回はタイミング的に、前回のトリオライブ〔自分名義ライブ、祝70回目!参照〕との間に自分のソロピアノライブ〔竹内大輔、4回目のソロピアノライブ参照〕を挟んだ直後のライブとなりました。この前回のソロピアノライブというのが自分にとって大きかったようで、そこで得た経験等をフィードバックしてステージに臨んだのでした。具体的にどのようにしたのか…と言われると難しいところではあるのですが(笑)、今までより明らかに素直に、そして自然に楽しくピアノに臨めたのではないかと思います。
今回のライブでは、特に1ステージ目では目新しい曲は取り入れなかったのですが、こうした状態で臨む事で、既存の曲の世界観を更に広げる事が出来たように思います。ただ、大事なのは最初からその世界観を広げようとしては臨んでいなくて、1つ1つの音を大事に、そして素直に曲を進めていったら、自然に広がりのある、意味のある演奏が出来たという事なのです。竹内大輔ピアノトリオでは、即興的な演奏も大事な側面の1つであるので、ライブならではの展開を曲によって付けられたのは喜ばしい事でした。ゆっくりながら、トリオサウンドの成長も感じられて嬉しかったです。
また、今回は2ステージ目の最初に、自分1人のソロピアノ曲も取り入れてみました。曲は前回のソロピアノでも弾き、シンガーソングライターの丸本達也さんの先月のライブ〔丸本達也、秋のスペシャル・ワンマンライブ参照〕でも弾いた、チック・コリアの“Brasilia”です。最近の自分のお気に入りでもありつつ、この曲はピアノのハーモニーの部分に本当に気を付けなればいけないので、弾きながらとても自分の為になっていると感じるので、今後も節目節目で弾いていくかもしれません。
ソロピアノのように、ピアノ1人で作っていくハーモニーの部分と、トリオのように、3人というメンバーが個々のフレーズを出し合って音を作っていくという部分がありますが、この組み合わせから生まれる即興感のあるサウンドが、今の自分のトリオの良さでもあり、特徴でもあると思っています。それは1曲単位で常に変化するものでもあるので、1回1回のライブが本当に楽しみなのです。自分だけでは作っていけない楽しさ、それを3人で共有出来る事の楽しさ等、本当に自分は良い経験をさせて貰っているなと思います。今回も、この日ならではのサウンドを作る事が出来ました。どうもありがとうございました!
さて、次回のピアノトリオライブですが、久し振りにサックスの副田整歩君をゲストにお迎えします。ゲストとは言え、ここトリオでは伝統的に?ほぼ全ての曲に参加させますので(笑)、もはやカルテットライブになるわけですが、そんなライブの日付は12月21日(木)、場所はお馴染みの南青山 ZIMAGINE にてです。もう予約も始まっていますので、是非とも予定に入れておいて下さい!…恐らく、次回で今年最後の自分名義ライブとなるでしょう。皆様と再びお会い出来る事を楽しみにしております。どうぞよろしくお願いします!
☆12月21日(木)南青山 ZIMAGINE
Open…19:00~、1st.…19:30~、2nd.…21:00~、
Charge…3500円(ドリンク別)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之、(Sax)副田整歩
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Overseas(オリジナル)
2、The Outside Yellow Lamp(オリジナル)
3、Close To You
4、Monte Fiesole(オリジナル)
5、From East(オリジナル)
・2ステージ 1、Brasilia
2、Monks Dream
3、Veins of Leaf(オリジナル)
4、Hagatna(オリジナル)
5、Gare de Chasse-sur-Rhône(オリジナル)
・アンコール ・Casa Familia(オリジナル)
☆銀座 No Bird のHP…http://www.no-bird.com
☆池田暢夫のHP…https://sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/
先日の日曜日は、昨年の11月〔竹内大輔、3回目のソロピアノライブ参照〕以来となる自分名義のソロピアノライブをやらせて頂きました。場所はお馴染みの南青山 ZIMAGINE で、こちらに場所を移転してからは初めての試みとなりました。
今回はお店に対して1つのアイデアをぶつけてみました。それはピアノをステージからフロアに降ろし、客席をピアノの周りに囲んでしまおうというものです。ピアノの周りを客席が囲むというスタイルのお店は特に珍しいわけではないですが、普段はステージ上にあるピアノの位置を客席に持っていくというのは新鮮で、お客さんとしても、より近い位置で、言うならばステージと客席の垣根を無くした空間にしたと言っても良いでしょう。実際、お店としても快く引き受けて頂き、それならばピアノの蓋も取りましょう、そしてノンマイクで生音でやりましょう…という提案も頂いたのでした。…正に、お客さんと自分だけの空間がここに生まれ、これまで自分が挑戦した事のないソロピアノライブが出来上がったのです。とても刺激的であり、よりピアノに真摯な姿勢で臨めたライブになりました。
ソロピアノライブも4度目になると、色々な試みを入れてみたくなるものです。その内の1つとして、今回は 1st ステージの曲を全部繋げて、メドレー形式でお送りする事にしてみました。1曲1曲は少し短めで演奏し、曲の繋ぎ方は殆どが、その場の即興でやっていきました。曲目は自分のオリジナルが多めでしたが、中にはジャズスタンダード曲も入れ、程良いバランスでお届けする事が出来たのではないかと思います。
繋げていく順番も含め、選曲は事前に決めていましたが、TRI4TH の楽曲としてもお馴染みである“Green Field”は、2曲前にお送りした“Everybody Knows That”を演奏中にふと「弾こう」と思い、急遽セットリストに組み込んだのでした。ここでも即興の発想が生まれ、自分ならではのメドレー演奏が披露出来たと思います。
2nd ステージは、どちらかというと1曲1曲丹念にお送りしていきました。最近の自分の新曲である“Gare de Chasse-sur-Rhône”等のオリジナル曲をソロピアノでお送りするという挑戦もありましたが、カバー曲として、“Spain”や“Armando's Rhumba”等のチック・コリアの曲も多くやらせて頂いたのが特徴の1つだったようにも思います。その中で自分の初挑戦の曲として、やはりチック・コリアが作曲した“Brasilia”という曲がありました。この曲はメロディは勿論ですが、特に音と音のハーモニーが大変美しい曲です。自分としてもハーモニーを意識した曲作りというのは、これまでやってきたつもりでしたが、この曲を聴いて、自分はまだまだ意識が足りないな…と思わせるような、そんな曲でもあったのでした。その意味も込めて今回は演奏。とても良い時間になりました。
今回のライブは有り難い事に満員御礼、そしてアンコールもやらせて頂きました。アンコール曲は前回大好評だった、映画『Nuovo Cinema Paradiso(ニューシネマ・パラダイス)』の挿入曲のメドレーを演奏。この日も良い雰囲気でピアノと向きあう事が出来ました。
たっぷりと時間を取ったステージでしたが、終わってみるとあっという間で、確かな手応えも感じられたライブになりました。今回は4度目のソロライブでしたが、常に新しい事に挑戦していきたいという想いがあり、その部分も自分なりに何とか消化出来たように思います。そして、その時間を沢山のお客さんと過ごせた事に、改めて感謝の1日となったのでした。どうもありがとうございました。今度のソロライブはいつになるか分かりませんが(笑)、また必ずやっていきたいと思います!
この経験はトリオという編成にも生かせる事でしょう。そんな竹内大輔トリオの今度のライブは10月7日(土)、銀座 No Bird で行われます。スタインウェイのグランドピアノと、お店のエレガントな雰囲気を是非とも楽しんで下さいませ。どうぞよろしくお願いします!
●今回のセットリストです!
・1ステージ ・メドレー
[Guernica(オリジナル)〜My Favorite Things〜
Looking Up〜Everybody Knws That(オリジナル)〜
Water Lily(オリジナル)〜Green Field(オリジナル)〜
時の回廊〜Monte Fiesole(オリジナル)〜
Casa Familia(オリジナル)〜Take The A Train]
・2ステージ 1、Spain
2、Gare de Chasse-sur-Rhône(オリジナル)
3、Night Sun In Blois
4、Armando's Rhumba
5、Brasilia
6、From East(オリジナル)
・アンコール ・Nuovo Cinema Paradiso メドレー
[Chinema Paradiso〜Childhood and Manhood〜
Maturity〜Love Thema]
☆外苑前 Z・imagine のHP…http://www.radio-zipangu.com/zimagine
自分達のステージは、その「良い雰囲気」というのを、そのまま演奏の内容にも取り込みながらお送りしていきます。…そう、会場の空気感、お客さんの空気感で、ライブの雰囲気はガラリと変わったりするものなのです。この日は、ステージの前半はトリオの初期作品のオリジナル曲を中心にお送りしていき、時折わりと最近のオリジナル曲も盛り込みながらステージを進めていきました。
その中で、今回はこの日初披露となる新曲をお届けする事が出来ました!…先日のヨーロッパ遠征で経験してきた事をメロディに変換し、正に出来立てホヤホヤの状態で演奏したのでした。そのタイトルは、“Gare de Chasse-sur-Rhône”(ガール・デュ・シャス=シュル=ローヌ)。フランス語で“Gare”は「駅」という意味なので、シャス=シュル=ローヌ駅…という意味になりますが、これは正に、フランスで滞在していたホテルに一番近かった SNCF(フランス国鉄)の駅で、周囲を探索していた時にこの駅も寄りましたし、むしろ、オフの日にはこの駅を拠点に、鉄道に乗って遠出も果たしていたのでした。
上写真がその駅の全容ですが、見ての通り長閑な環境にある事が分かります。実際、自分達が滞在していたホテルも、街の中心部とはかなり離れた位置に存在しており、この駅まですら徒歩20分くらい掛かるような場所にあったのでした。且つ、実際に周辺も含めて、フランスの片田舎のようなエリアだったようで、鉄道も1時間に1本くらいしか本数はなく、言わばローカル線の駅というような印象でした。駅舎は立派ですが無人駅で、自動券売機が1台、ポツンと置かれているぐらいでした。
…ただ、初めて演奏でヨーロッパ遠征をした時に滞在していた場所…というシチュエーションだっただけに思い入れは深いものになっており、個人的にはこの場所の風景が強く印象に残っていたのでした…。長閑な場所ではあるものの、これから自分に降り掛かる大きなプレッシャーの中で、期待と不安で渦巻いていた心情も重なり、とても複雑な気持ちではあったものの、どこかで心底楽しんでいる自分も居たりして(笑)、とにかく忘れられない場所になりました。…そうして描いた曲はとても好評で、嬉しかったのは「その時の風景が見える」という感想を多く頂いた事でした。自分もそういった思いで曲を作っていた部分が大きかったので、とても演奏し甲斐のある曲になったと思いました。ありがとうございました。
そして、新曲は実はもう1曲披露させて頂きました。こちらもヨーロッパ遠征の時に思い付いた曲でもあるのですが、今度は風景云々ではなく、遠征移動中に経験した、タイトな飛行機乗り継ぎ(笑)の際に頭に浮かんできたメロディを、そのまま少々アレンジして曲にした…とでも言いましょうか。故に、こちらは作曲に掛けた時間で言うと30分ぐらいしか掛かっていないのですが(笑)、逆に即興性を大事にしつつ、遊び心を持って演奏に打ち込める楽曲に持っていく事が出来たと思います。タイトルも“Transit Jam”と付けさせて頂きました(笑)。
こうして新曲2曲を盛り込み、2ステージたっぷりと演奏させて頂きました。弾いている自分としても楽しくライブに打ち込め、沢山のお客さんと一緒に、一体感のある良い時間を過ごせたと思います。吉祥寺 Sometime の環境を生かしつつ、ヨーロッパ遠征の経験も受けつつ、自分達らしさも存分に出せた、大きな意味を持つライブになったのではないかと思いました。改めて、どうもありがとうございました!
…さて、次回のライブを色々とまとめさせて頂きます。既出ではありますが、まずは竹内大輔ソロピアノライブが9月3日(日)に南青山 ZIMAGINE で予定しています。今の自分だからこそ出来るソロライブをお届けしたいと思います。是非ともお越し下さいませ。そして次回のトリオライブですが、10月7日(土)に銀座 No Bird で行う予定です。まだお店のスケジュールには載っていませんが、予約は受け付けているとの事ですので、こちらもどうぞチェックをよろしくお願いします!
バンドとしての活動が多くなると、尚更1台のピアノと真剣に向き合う時間が欲しくなってきます。そのような意味でも、ソロライブ、そしてトリオライブの時間が大事になってくるのかもしれませんね。こちらの活動も、引き続きよろしくお願いします!
○9月3日(日)南青山 ZIMAGINE
Open…18:00~、1st.…18:30~、2nd.…20:00~、
Charge…2500円(ドリンク別)
Member…(Pf)竹内大輔
★10月7日(土)銀座 No Bird
Open…18:00~、1st.…19:00〜、2nd.…20:30〜、
Charge…3500円(オーダー別)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Morning In Trastevere(オリジナル)
2、Guernica(オリジナル)
3、Scramble(オリジナル)
4、Veins of Leaf(オリジナル)
5、Gare de Chasse-sur-Rhône(オリジナル)
・2ステージ 1、Gymnopedie No.1
2、Falling Grace
3、Transit Jam(オリジナル)
4、Talking Bells(オリジナル)
5、From East(オリジナル)
・アンコール ・Monte Fiesole(オリジナル)
☆吉祥寺 Sometime のHP…http://www.sometime.co.jp/sometime/index.htm
☆池田暢夫のHP…https://sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/
そんな No Bird では毎回沢山のお客さんに迎えられ、この日も殆どのテーブルが埋まっている状態でした。更なる気合いを入れる為、メンバーと乾杯しておきますが(笑)、この日は元々、じっくりプレイしようと思って臨んだ日でもありました。
この日まで連日、結構な忙しさで、しかも演奏的にもハードなものが多かったは自他共に認めるところでもあると思いますが(笑)、じっくり、ゆっくりとした時間の中で、ここのピアノときちんと向き合いたい…という想いが強くなっていたのだと思います。あっという間に駆け抜ける演奏…と言うよりも、ステージという限られたスペースの中でピアノと、そして音と会話していく。そんな時間をメンバーやお客さんと共有したかったのです。セットリストも、その側面が垣間見られるような流れにし、1曲1曲の時間を掛けて、無理なく楽しみながら進められるようにも考慮させました。
この流れは本当に良く、音楽をやっている喜びが沢山感じられる時間にもなりました。ジャズらしいアプローチが随所に出てきて、正にその場で作られていく音楽です。そしてその作業が、自分のオリジナル曲の上で行われているというのですから、最高ではありませんか。これは何度も何度もこれらの曲を一緒に演奏してきた、このトリオメンバーとだからこそ得られる感覚である事は間違い無く、それが改めてこの日のライブで認識出来た事が嬉しかったのでした。この日は新曲こそ無い1日でしたが、その代わり、古めの曲から新しめの曲まで、その時の音と音との会話で、じっくりと成立させていくライブは本当に楽しかったです。メンバーにも感謝!…お疲れ様でした!
さて、次回の竹内大輔ピアノトリオライブは既に来月に決まっています。お馴染みの吉祥寺にある Sometime にて、7月16日(日)のお昼の部です!…リーズナブル且つ、美味しい食事、そして臨場感のあるステージともあって人気が高く、既に沢山の予約を頂いているというのは有り難いです。ここは本当に予約を強くお勧めしますので、どうぞお早めに。それではまた7月にお会いしましょう。どうもありがとうございました!
★7月16日(日)吉祥寺 Sometime
Open…11:00~、1st.…14:00~、2nd.…15:30~
Charge…1000円(要1オーダー)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、The Outside Yellow Lamp(オリジナル)
2、Late Sunrise(オリジナル)
3、Canta Per Me(オリジナル)
4、La Grande Roue De La Concorde(オリジナル)
5、Monte Fiesole(オリジナル)
・2ステージ 1、Talking Bells(オリジナル)
2、La Cantaora(オリジナル)
3、Green Field(オリジナル)
4、Chirdren's Game
5、From East(オリジナル)
・アンコール ・Casa Familia(オリジナル)
☆銀座 No Bird のHP…http://www.no-bird.com
☆池田暢夫のHP…https://sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/
移転後のお店の最寄り駅は地下鉄の表参道駅。そこから骨董通り沿いに歩いて貰って、時間的には駅から7、8分…という感じでしょうか。駅からの距離は少し遠くなってしまいましたが、普通の街並みの雰囲気とは少々異なる南青山の道を進むのは、何となくライブに行く気分も高めてくれそうな気もします。…そして、ビルの地下1階に ZIMAGINE は店を構えています。今度はエレベーターもあるので、お客さんもそうですが、荷物の多いミュージシャン側的にも嬉しい事かもしれません(笑)。
…さて、店内に足を踏み込ませると、以前の ZIMAGINE の雰囲気をよく踏襲しつつも、まずは広い空間になった…という印象が飛び込んできます。実は、底面積的にはそんなに広くはなっていないらしいのですが(笑)、そうした言葉以上に、広い…という印象は強く残りそうでした。そして新しい場所ながら、アンダーグラウンド的であり、何年も前から使っているような雰囲気を醸し出しているのは流石で、それまでの ZIMAGINE の良い所と、新しくなって更に良くなった所と、両方が共存している空間…と言ったら言い過ぎでしょうか。とにかく、これは今まで以上に人気が出そうなお店になる感じがしたものでした。実際、下の写真を見る限り、良い意味で、まるで以前の ZIMAGINE そのものではありませんか!
お越しになったお客さん方も、そんな ZIMAGINE をひと足早く見てみたい!…という想いもあったのかもしれませんが(笑)、この日は有り難い事に満員御礼という状態でした。多くのお客さんに囲まれ、伸び伸びと演奏に打ち込む事ができ、自分達の世界観を惜しむ事なく披露する事が出来たと思います。
この日は珍しく、バラード曲である“Monte Fiesole”から始めてみました。…とは言え、曲の最初から最後までやるわけではなく、所謂テーマのみをプロローグ的に演奏し、そこから次の曲である“Morning In Trastevere”へと繋げたのです。そして、その次には“FInal Approach”にそのまま突入し、ステージの最初を 1st.CDアルバム『Pictures』の曲目に縛るという、ここは新生 ZIMAGINE への挨拶(笑)と、自分達の原点を見直してみるという意味での選曲とさせて頂いたのでした。
この後は、新しめの曲や、お馴染みの曲、そしてカバー曲等、バランス良く並べていった感じでしょうか…。それぞれの1時間ぐらいのステージを2回、それこそたっぷりとお届け出来たように思います。その中でも、TRI4TH に提供した“Green Field”をピアノトリオ・バージョンでお送りしたり、今回初披露となった完全新曲“Talking Bells”をお送り出来たのは刺激的な時間でもありました。4th.CDアルバム『Voyaging』以降のオリジナル曲のストックも徐々に充実してきた感じもあり、引き続き、色々な曲を作っていきたいものです。
勿論アンコールも頂き、最後はトリオでもお馴染み、チックコリアの“Spain”で締めさせて頂きました。よく弾いた1日であり、よく弾(はじ)けられた日でもありました(笑)。多くの人の好評を頂き、感謝です。どうもありがとうございました!…そして改めまして、ZIMAGINE 移転オープン、おめでとうございます!
…さて、次回のピアノトリオライブは6月3日(土)、銀座 No Bird にて行います。そしてこの度、お店からライブ告知動画(静止画ですが…笑)を作って頂いています。こちらもチェックしつつ、また良かったらお越し頂けたらと思います。スタインウェイのグランドピアノでお待ちしておりますので(笑)、どうぞよろしくお願いします!
★6月3日(土)銀座 No Bird
Open…18:00~、1st.…19:00〜、2nd.…20:30〜、
Charge…3500円(オーダー別)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Monte Fiesole(オリジナル)
2、Morning In Trastevere(オリジナル)
3、Final Approach(オリジナル)
4、Chirdren's Games
5、Green Field(オリジナル)
6、Tombo in 7/4
・2ステージ 1、Water Lily(オリジナル)
2、Cycle of Change(オリジナル)
3、Talking Bells(オリジナル)
4、Hagatna(オリジナル)
5、Casa Familia(オリジナル)
・アンコール ・Spain
☆南青山 ZIMAGINE のHP…http://zimagine.genonsha.co.jp/
☆池田暢夫のHP…https://sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/
ステージが中央にあり、そこを客席が囲むように配置されている Sometime の環境は、今回は特に新鮮に感じました。確かに、最近は所謂“ステージ”らしい場所でのライブが多くなっていたので、こうした状況がとても久し振りに思ったのでしょう。そして、全てのお客さんとの距離が近いその場所でのライブは、よく考えると非常にストイックな時間であるとも考えられます。
しかし、ここでの演奏はリラックスして臨みたいものです。それらを丁度良いバランスで構築していくには、やはり結局は純粋に音楽を楽しめるか…というところなのかもしれません。自分で出した音に正直で、そして周りの音に素直に反応していれば、その雰囲気は出せると思っていました。こうした環境は、ここ Sometime ならではの空気感がそうさせるのかもしれませんが、それも含めて、この日そのものを楽しんでいきたいものでした。
竹内大輔トリオでは、今まで4枚のフルCDアルバムを作っていますが、それぞれのアルバムから2、3曲ずつ、そしてアルバム化はされていないオリジナル曲とカバー曲とを織り交ぜて、新旧まんべんなく選曲してお送りしていきました。昨年、このトリオも結成10周年を迎えて、11年目に突入したわけですが、改めて今までの曲を振り返りつつ、これからのトリオ曲の展望も踏まえたステージにしていった次第です。
こういった趣向のステージは、トリオではこれまでも何度かやってきているので、趣向自体に新鮮な部分は無いのですが、即興性を重んじる自分達のプレイは、それを「いつ」の自分達が演奏するかで曲の見え方が変わってくるので、何度トライしても遣り甲斐を感じます。そしてそれは実際にステージ上で音を出し、周りの音を聴いてから見えてくる部分も多く、あとはステージ上での自分達の感覚次第とも言えましょう。こうして作り出していくライブが自分は本当に好きなようで、だからこそこのトリオは今でも続いていっているのかなとも思います。
故に、今回もとても楽しく演奏が出来ました。いつもお世話になっている池田君、トシさん、どうぞこれからもよろしくお願いします。そして、次回のトリオライブも決まりました。以前、外苑前 Z・imagine が2016年中に現在の場所での営業を終え、別の場所に移転すると申しましたが、移転先が決まり、4月1日から再営業を始めるそうです!…場所は表参道の骨董通り沿いへと変わりますが、その開店2日目である4月2日(日)に、竹内大輔トリオで出演します!…時間、チャージ等はまだ未定ですが、日曜日なので、夕方過ぎぐらいのスタートを目安にして頂けたらと思います。また決まり次第お知らせさせて頂きます。今回のライブもどうもありがとうございました!…2017年も竹内大輔トリオをよろしくお願いします!
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Overseas(オリジナル)
2、Scramble(オリジナル)
3、Chirdren's Game
4、Carnaval(オリジナル)
5、Close To You
6、From East(オリジナル)
・2ステージ 1、Morning In Trastevere(オリジナル)
2、Casa Familia(オリジナル)
3、La Grande Roue De La Concorde(オリジナル)
4、Monte Fiesole(オリジナル)
5、Hagatna(オリジナル)
・アンコール ・Spain
☆吉祥寺 Sometime のHP…http://www.sometime.co.jp/sometime/index.htm
☆池田暢夫のHP…sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/
更にこの Z・imagine は、今年いっぱいで現在の場所での営業を終了し、来年以降は場所を移しての営業が予定されています(再開時期、場所等はまだ未定ですが、そろそろ発表になる事かと思います)。個人的にも何度となくお世話になったこのお店ですが、今の場所でライブをするのも今回が最後になる筈で、その意味でも今回のライブは、メモリアルな1日になった事と思います。お店にも感謝をしつつ、精一杯演奏させて頂きました。ちなみに、竹内大輔ピアノトリオで初めて外苑前 Z・imagine でライブをやらせて頂いたのは、2008年2月の事〔竹内大輔の写真日記(〜2009)、自分名義ライブ、8回目参照〕。それは自分も歳をとります(笑)。
この日の1曲目に演奏したのは、自分の初期のオリジナル曲である“Final Approach”。現在のピアノトリオを結成し始めた頃に作った曲で、トリオの第1回目のライブ〔竹内大輔の写真日記(〜2009)、自分名義というライブ参照〕でも早速披露しています。今思うと、曲の構成的にはシンプルながら、よくこんなメロディを作ったなと思いますが(笑)、この客観的な距離感は心地良く、フラットな気持ちで曲に向き合いながら演奏出来ました。お陰で作曲から10年が経った今でも、新鮮な魅力を感じながら演奏に打ち込めたと思います。
2曲目には 4th.CD『Voyaging』に収録されている“The Outside Yellow Lamp”を演奏し、3曲目には 2nd.CD『Fingers Dance』に収録されている“La Cantaora”を演奏しました。どちらも個人的な好きな曲で、どちらも3拍子を主体とした曲です。どうやら、自分が好きになる曲というのは3拍子の曲が多いようです。これまでも数多くの3拍子(6拍子)の曲を作ってきましたが、この日に演奏された曲も、そういった曲が多かったように思いました。
4曲目にはトリオで初めて取り上げるカバー曲を演奏しましたが、実はこちらも3拍子の曲となっていました(笑)。曲は、ボサノバの創始者の1人、アントニオ・カルロス・ジョビンが作曲した“Chirdren's Games”。以前から好きだった曲の1つでもありましたが、今回、トリオ用に新たにアレンジを凝らし、軽快な原曲よりもテンポを落として、魅力的なメロディと、その特徴的なコード進行を丁寧に表現していきました。
1ステージ目最後の曲となったのは、オリジナル曲の“From East”。作曲してからまだ1年程しか経っていない、新しめの曲ではありますが、演奏頻度は高いので、メンバーそれぞれの腕も熟している頃でしょうか。高い熱量を持って、そして即興感と遊び心を持って、三位一体の演奏に至れたのではないかと思います。
2ステージ目を振り返ってみましょう。まずは1曲目として、“The Day Of The Black Key”から始めました。以前、〔自分名義ライブ59回目、CD『Voyaging』リリース記念ライブ!〕の最初に流した映像作品『Interlude』のお陰で、一気にヨーロッパの情景が浮かぶ曲となったこの曲は、やはり3拍子の曲でもあり、こちらも今でも大好きな曲のうちの1つです。
そして、3rd.CDアルバム『ReInterpret the passage』に収録され、PVにもさせて頂いた〔『ReInterpret the passage』、発売日決定!参照〕カバー曲、“Love Theme Spartacus”を演奏します。こちらは当時の自分としては珍しかった5拍子アレンジをさせて頂いた曲で、今でも大きな刺激を貰っている1曲でもあります。
その次にお送りしたのは、ベース・フィーチャリング曲、“The Night Visitor”。ベース自体がメロディもとる数少ない曲ですが、基本は4拍子なものの、途中で拍子がコロコロ変わる曲でもあり、意外にアグレッシブな曲でもあります。実は今回の選曲の決め手はシンプルで、トリオのレパートリーの中で、単純に自分が好きなばかりを集めさせて頂いたのでした(笑)。それ故に3拍子等の曲数が多くなったのかもしれませんが、それも含めて自分作品の特徴だとも思っています。
そして、今回が初披露の新曲もお届けしました。タイトルは“Cycle of Change”で、こちらは流石に4拍子の曲ではありましたが(笑)、テーマは細かいフレーズが続き、テクニカルな部分も試される曲でもあります。また、それぞれの楽器がアドリブをとるセクションは6小節でひと回りとなっており、一般的な8小節単位で回す状況よりも、より緊張感が生まれるような構成にしていて、トリオの更なる躍動感を表現したかった曲でもありました。こちらもまた、今後何度も演奏していきたい曲の1つになりそうです。
2ステージ目ラストの曲は、『Voyaging』に収録されている人気曲、“Casa Familia”とさせて頂きました。こちらも3拍子主体ですが、途中、5拍子で進行していくところもあり、意外な仕掛けが盛り込まれています。しかし、メロディ主体で作曲したので、あまり拍子の変化は気にならないのではないでしょうか。それこそが自分の作曲の目的でもあり、やはり自分はメロディを重視した作曲が好きなようです。他の場所でリクエストされる事も多く、曲の成長はこれからもまだまだ続きそうです!
アンコールは、1st.CD『Pictures』から、“Monte Fiesole”を演奏させて頂きました。ゆっくりとした展開が進むこの曲は、自分の曲の中でもシンプルな方で、それ故に演奏者のその都度の表現力が試されます。だからこそ、現在になっても何度となく演奏していくのかもしれません。現在の自分達がどのくらいの位置に居るのかが分かる曲であるとも言えましょう。10周年という節目の最後のライブの締めは、この曲意外に考えられませんでした。
…以上、簡単ではありましたが、久し振りに、ざっと演奏曲の解説をさせて頂きました。どれもが自分にとって大切な曲であり、これからも新鮮な気持ちを込めて取り掛かっていきたい曲ばかりです。今回、10周年という時を迎えましたが、竹内大輔ピアノトリオは恐らくこれからも自分のペースで、やりたい事をやりたい時にやっていくと思います。そんな自分の音楽を聴いて頂ける方が沢山いる事、そしてお店にも感謝です。
ひとまず10年間、どうもありがとうございました。そして、これからもどうぞよろしくお願いします!…次回の来年1月、吉祥寺 Sometime のステージでまたお待ちしております。
★2017年1月15日(日)吉祥寺 Sometime
Open…11:00~、1st.…14:00~、2nd.…15:30~
Charge…1000円(要1オーダー)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Final Approach(オリジナル)
2、The Outside Yellow Lamp(オリジナル)
3、La Cantaora(オリジナル)
4、Chirdren's Games
5、From East(オリジナル)
・2ステージ 1、The Day Of The Black Key(オリジナル)
2、Love Theme From Spartacus
3、The Night Visitor(オリジナル)
4、Cycle of Change(オリジナル)
5、Casa Familia(オリジナル)
・アンコール ・Monte Fiesole(オリジナル)
☆外苑前 Z・imagine のHP…http://www.radio-zipangu.com/zimagine/
☆池田暢夫のHP…https://sites.google.com/site/nobuoikedawebsite/
☆佐々木俊之のブログ…http://toshi-sasaki.seesaa.net/
11月22日、23日と、自分名義のライブを2日連続でやらせて頂きました。これは今年の今月11月で、竹内大輔ピアノトリオが結成10周年になるという事で、何か痕跡になるようなライブをやりたいと考え、随分とお世話になった外苑前 Z・imagine へ感謝する意味も込めて、このお店で2DAYSライブをやらせて頂いたのでした。その内の1日目は竹内大輔ソロピアノライブ、2日目がトリオライブとしまして、この記事では1日目のソロライブについて書かせて頂きます。〔竹内大輔、2回目のソロピアノライブ〕以来、約1年振りのソロピアノライブとなりましたが、トリオ結成から10年という節目の集大成として、個人的にもとても大きな意味を持つライブとなりました。
この日は常連の方から、初めての方まで、とても多くのお客さんにお越し頂けたと思います。やはりソロピアノライブというのは滅多にやらないので特別感もある為か、その分注目が集まるようで、早くも沢山の期待感を受けながらのステージとなりました。何度も言っているかもしれませんが、ソロライブというのは文字通りステージ上では1人で、何から何まで自分自身だけで進めていかなければなりません。自由な反面、プレッシャーも大きいものとなります。しかし、ソロピアノライブも今回で3回目を数えるという事で、その緊張感を楽しみながら臨めたライブにもなったと思いました。
1曲目に演奏したのは、チック・コリアの“Armando's Rhumba”。大好きなこの曲は、実は自分名義で初となるソロピアノライブ〔竹内大輔、初のソロピアノライブ参照〕でも1曲目に弾いた曲でもありました。初めて取り掛かったソロピアノライブ時の自分をこの日と重ね、成長も感じられるスタートになったのではないかと思います。
その次に演奏したのは、竹内大輔トリオの代表曲でもある“Guernica”。トリオ結成当初は毎回のように弾いていたこの曲ですが、今回は敢えて、ソロピアノというステージで演奏させて頂きました。自分のオリジナル曲では最も歴史がある曲の1つでもありますが、10年経った自分がこの曲を改めて弾く事により、また新たな解釈を生みつつ、今後にも受け継がれていくものだと思っています。曲の成長を楽しみたいという想いを込めて、演奏させて頂きました。
その後は、ボビー・ハッチャーソンや、オスカー・ピーターソンのオリジナル曲を取り上げ、1ステージ目の最後にはメドレー曲に取り掛かりました。その今回のメドレーのテーマですが、なんと TRI4TH 曲に的を絞りました!…TRI4TH も同じく今年で結成10周年という事で、何か関連付けたステージが出来ないかと考え、今まで自分が TRI4TH に提供した曲をメドレー形式で演奏してしまおうと思ったのでした。最初は、一部の曲をピックアップしてやるつもりではいましたが、せっかくなので、今まで提供した曲全部やってしまえ!…と思いまして(笑)、本当に全曲+1曲やらせて頂いた次第です。その+1曲というのは、“Freeway”で、この曲だけ自分作曲ではありませんでしたが、この曲こそ、ソロピアノで弾き甲斐のある曲でしょう。メドレーの最後に、大々的にやらせて頂きました。
2ステージ目は、トリオでもクラシック曲のカバーとして取り上げた事のある、ショパン作曲の“Valse Op.34 No.2”を原曲に近いままで演奏したり、自分の大好きなピアニストの1人であるミシェル・ペトルチアーニのオリジナル曲を演奏したり、こちらもトリオでカバーした事のあるセロニアス・モンクの曲を取り上げたり、今年 1st.CDをリリースさせた弾楽に自分が提供したオリジナル曲、“A Forest Song”を演奏したり、そして時期的なものもあってクリスマス曲も演奏したり…と、かなりバラエティに富んだステージを展開させていきました。その中でも印象的な時間になったのは、映画『Nuovo Cinema Paradiso(ニューシネマ・パラダイス)』”の挿入曲をメドレー形式でお送りした事でしょうか…。映画自体も好きで、そして挿入曲も本当に大好きなこの曲達…。いつかピアノで弾いてみたいと思っていたのですが、今回ついに実現出来て、個人的にも嬉しかったです。
…そして、2ステージ目の最後に演奏したのが、お馴染みの“Spain”。この曲はトリオでもソロでも、本当に何度弾いた事でしょう…。大好きな曲でもあり、弾く度に自分のピアノへの想いを自由に表現させてくれる曲でもあります。楽しみながら…と同時に、今ピアノを弾いているこの時間は、今回のソロピアノライブが終演に近付いている事を意味しており、名残惜しさも感じながらの演奏になっていたような気もします。
その後は、大きな大きなアンコールを頂きました。ここで演奏したのは、こちらも自分の初期のオリジナル曲でもある“On The Way Home”。これまで聴いて頂けた、そしてこれからも聴いて頂ける皆さんへ感謝の気持ちを込めて、丁寧に演奏させて頂きました。終わってみれば、本当にあっという間でしたが、自分的にもとても満足のいく内容になりました。程良い緊張感もありつつ、何より、楽しみながらステージを過ごせたのが良かったと思います。この気持ちを消化させて、次の日のトリオライブに繋げていきたいと思った次第でした。どうもありがとうございました!…あと1日、10周年記念を楽しみたいと思いました。
●今回のセットリストです!
・1ステージ 1、Armando's Rhumba
2、Guernica(オリジナル)
3、Little B's Poem
4、Wheatland
5、TRI4TH メドレー
[Everybody Knows That(オリジナル)〜
New Life Standard(オリジナル)〜
Flash by Flashback(オリジナル)〜
No Window, No Aisle(オリジナル)〜Green Field(オリジナル)〜
Biepedal Walking(オリジナル)〜Freeway]
・2ステージ 1、Valse Op.34 No.2
2、Home
3、Monks Dream
4、A Forest Song(オリジナル)
5、Merry Christmas Mr. Lawrence
6、Nuovo Cinema Paradiso メドレー
[Chinema Paradiso〜Childhood and Manhood〜
Maturity〜Love Thema]
7、Spain
・アンコール ・On The Way Home(オリジナル)
☆外苑前 Z・imagine のHP…http://www.radio-zipangu.com/zimagine/