ボーカルの amin さん、河口恭吾さん、そしてギターの関淳二郎さんと自分の4人で、演奏をしていったツアーでしたが、勿論、それに関わって頂いた方も本当に多く、日本人然り、中国人然り、人と人との繋がりの大切さや、共通の事を目指して協力してやっていく事の素晴らしさが改めて理解出来た10日間だったとも思います。
そもそも、日本人が中国で演奏を行うというのは、北京や上海ではよくあるのですが、その他の都市となると相当事例が少なくなってしまうのです。今回のツアーはそういった事情も念頭において、なるべく日本人が行かないような都市も回るようにしていました。つまりは、日本人があまりいないような場所に行ったわけですが(特に西寧という所は、日本人は10人ぐらいしか住んでいないとか…)、それでも現地の人の日本への関心度は高く、特にインターネットの普及した現代では、中国で日本のドラマが流行っていたり、CD等の音楽がいつの間にか出回っている等、何かしらの形で日本の文化を知っていたりするのです。
…故に、やはり中国から受ける刺激は相当なものでした。左上写真は青島の、右上写真は成都でのライブ公演後のものですが、現地の人の温かい拍手や声援、そして本当に多くの協力してくれる方々等、それは感謝してもし切れないくらいのものです。いま自分は、とても貴重な、そして良い経験をさせて貰っていると、改めて認識させられた次第でした。
…と、言葉にすると少々堅苦しい感じになってしまいがちですが、本当に楽しいツアーだったのです。音楽も、周りの人も、周りの出来事も…、全てが最高でした。こんな経験、なかなか出来ないと思います。自分にとって、とても刺激的なツアーであったと共に、色々な都市を巡って日本の文化を伝えるという意味では、このプロジェクトはまだまだ終わりのないものである事も確信させられました。…興味は尽きません…。まだまだその刺激を受けに行きたいと思う、今日この頃なのです!
そんな大きな出来事の1つ目として、やはり3月11日に起こった東日本大震災は忘れる事が出来ません〔東北地方太平洋沖地震参照〕。東北地方を中心に襲った大地震、そして大津波は、それまでの生活を根本から変えてしまうくらい衝撃的な1日となってしまいました。音楽関係のイベントは一気に自粛モードになってしまい、そもそも節電が促され、これからの自分達の行動に疑問を投げかける事にもなってしまいました。
この3月11日、自分は今後計画をしていた、自分名義のピアノトリオのCDレコーディング制作に取り掛かる準備の為に、レコーディング・スタジオの見学をしていて(そして後に、ここでレコーディングする事になります)、それが無事に見終わった後、スタジオを紹介してくれた後輩と遅めの昼ご飯を食べているところでした。
その時は北池袋という所にいたのですが、地震の揺れは半端では無く、一目散に外へと逃げ出して周りを見てみると、電信柱や一戸建ての建物がグラグラと揺れているのが目に入り、明らかに今まで感じた事の無い揺れ、そして光景でした。いったん揺れは治まったものの、近くの踏切が鳴り止まず、つまりは鉄道がストップしているという事が理解出来ました。しかし北池袋は小さな駅で全容が掴めなかったので、1駅先の池袋駅まで20分ぐらい掛けて歩くのですが、その時の池袋駅周辺に群がっていた人の多さに、事態が深刻である事に改めて気付くのです。
そして2回目の揺れが来て、10階建てのビルでさえグラグラ揺れているのが分かり、そろそろ自分や周りの心配をするようになってきてしまいました。家族や友人は無事なのか、家に帰れるのか、今夜の演奏の仕事はあるのか、次の日から始まる中国ツアーは実行するのか…。この頃には、あの津波の映像も確認してしまう事になり、とにかく、家に帰らなければ…と思うようになります。まだこの時期は実家の成増に住んでいたので、路線バスを少しだけ利用して、2時間掛けて家に帰れましたが、後はただただ、現状を落ち着いて把握する事のみでした…。
…ここから先は言うまでもありませんが、とにかく忘れられない日になりました。それは今でも同じような気持ちですが、いつの間にもう2011年も終わろうとしています。あの日、あの時間で、2011年の年の瀬の事なんて考えられていなかったと思いますが、とにかく自分の周りが無事だったのは幸いとしか言いようがありません…。そして、今も変わらず自分はライブが出来ているという事に、改めて感謝しなければならないのだとも思いましたね。
先日、自分は京都を旅行し、清水寺では今年の漢字である『絆』を生で見てきました(行ったら偶然あったんですけど…笑)。今年1年を表す一文字として選ばれた『絆』。これに関しては色々思う事があるかもしれませんが、ある意味で今の日本を表しているような気がします。何だか次の1年が試されている字のような気もしてしまいましたが…。
…とにかく、2011年の最大の変化でもある出来事でしたが、これで変わる人、変わらない人というのもそれぞれでしょう…。どちらが良いというのは自分は分かりませんが、日本というのは、こういった天災がいつでも起こる状況にあるというのは、よく理解出来ました…。大事なのは、次にこういう事が起こった時、どうするか…なのかもしれませんね。1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。
ついに大晦日になってしまいました。このブログも今年最後の記事となりますが、前のブログで恒例とさせて頂いていた、ライブの本数の合計発表を行いたいと思います。その為には色々とルールが必要となるので、まず以下の6点を参考に数えさせて頂きます。
1、人前(お客さんの前)で演奏したものは必ず数える
2、“飛び入りセッション”的なものは含めません
3、同じ日に2回以上、違うバンド(グループ)でやったものは、その都度数える
4、同じ日に2ステージ以上やっても、同じバンド(グループ)でなら1つと数える
5、ただし、途中でお客さん入れ替えの場合はその都度数える
6、同じライブで2バンド以上参加した場合は、その都度数える
…こんな感じです。一例を挙げてみましょう。
●7月19日に行われた、自分の母校である立教新座高校で、自分も演奏はしましたが、
2の項目に則り数えてはいません。〔立教新座高校ジャズ研究会、30周年祝賀会参照〕
●4と5の項目について、例えば Generation Gap の普段のライブは2ステージ制で
これは1つと数えますが、7月に行われた、バンド結成10周年のライブでは、同じく
2ステージ演奏したものの、お客さんは入れ替え制だったので、2つと数えます。
〔Generation Gap 10周年記念ライブ@渋谷 Jz Brat 参照〕
●11月2日に行われた、ベースの池田暢夫君企画の2バンド・コラボ企画ライブは、
自分は同じライブで2つのバンドに参加して演奏したので(ほぼ皆でしたけど…笑)、
6の項目に則り、1日で2つと数えます。〔EART × Sweet Rhythm 参照〕
そんな項目を踏まえ、1つ1つ丁寧に数えていきます。ツアー等が行われると、怒涛のように数字は増えていきますが(笑)、冷静に?進めていきます。…という事で結果は、、、
226本
…でした!…月毎の換算で言えば、8月の24本が最多でした。…まあ、ツアーを行っていた時期〔さばいばるいとう UNIT、西日本・九州ツアー(2010.8.5~8.13)参照〕ですから、当然と言えば当然かもしれませんね。今年も沢山ライブをやらせて頂き、どうもありがとうございました。自分にも、「お疲れ様」と言っておきましょう(笑)。
今年も、数少ない忘年会をやらせて頂きました。上の写真は、その内の2つです。左上写真は言わずと知れた?自分のピアノトリオのメンバー飲みで、今年の反省と来年の活動等を、それは真面目に?話し合ったりしたものでした。右上写真は、フルートの西仲さんやドラムの和丸君と共に、音楽関係の方々と、何故、ミュージシャン側の服の色が揃ってしまったのか…について、深い話しを聞かせて頂きました。
2010年も、色々と身になる音楽活動が出来て幸せでした。今後とも、更に飛躍の年にしたいと思っていますので、どうぞよろしくお願い致します!…そんなわけで自分は、これから年内最後のライブに行ってきたいと思います。皆さん、良いお年を!
前回のブログを一旦やめ、新しくこの『写真日記2』を始めたのが、今年の1月11日の事でした〔2010年、ブログ始めました!参照〕。あれからもうすぐ1年が経とうとしてますが、若干更新の頻度は落としたものの(敢えてです)、前にも言った“3日に2回程更新”ペースは維持しており、これからも続けていく事でしょう…。また、今回のブログでは企画物的な記事にも挑戦し、〔奢らせて頂きます!〕や〔鉄道さんぽ〕は、既にお馴染みのものへと定着した感もあります。これらは個人的にも好きな内容なので、楽しんでやらせて貰っています(笑)。
…さて、前のブログをやめてから、このブログを始めるまで、丁度1ヶ月という期間があったのですが、その間は何となく手持ち無沙汰な心境を持ってしまい、何とも不思議な感覚の日々が続いたものでした。今でこそブログ更新が当たり前となっている現在ですが、やはり自分の生活との相性が良いのでしょうね。素直に書かせて貰っている感じです。勿論、中には書くのが大変な内容の時もありますが(長いやつとか…笑)、こうして文章として日々の出来事を残す事で、自分を見つめ直す媒体にも一役買っているわけで、やはり自分にとっては欠かせない存在なのだと思います。
いつも読んで頂いてありがとうございます。これからも、自分にも皆さんにも読んで貰える記事を目指して書いていきますので、どうぞこれからも御愛読の程よろしくお願いします!…今まで何度も書いてしまっていますが、改めて今年1年、どうもありがとうございました!
2010年の大きな出来事として、9月に行われた中国は泰山でのライブ出演は、絶対に外せない事柄となるでしょう。9月3日~7日と、計5日間かけて、立川商店というバンドで泰山を訪問し、現地で行われた泰山国際音楽フェスティバルというイベントに参加、当の立川商店と、上海出身の中国人ボーカリスト、Amin さんのバックで、それらのステージでの出演を果たしてきたのです〔立川商店、中国、泰山ツアー(2010.9.3~9.7)参照〕。
そもそも、スケジュール的には急に決まった部分もあり、殆ど心構えも出来ずに乗り込んだ感じはありましたが、今となってはそれが良かったのかもしれません。中国とは言え、北京や上海という大都市ならまだしも、泰山という、北京から鉄道で4時間以上掛けて行く所でライブ…というのは、なかなか経験出来るものでもないと思います(恐らく距離的にも時間的にも、自分が一番遠くでやったライブ…という事になるでしょう…笑)。
当然、中国では色々な刺激を受けました…。特に心構えも無く訪れたので、普通に観光も含めて楽しめたという感じだったと思います。北京では天安門広場にも行けましたし、泰山に向かう中国国鉄路線では、日本の新幹線(JR東日本車両E2系である事は明白)を参考に造られたという車両に乗る事が出来て狂喜し(笑)、泰山という名誉ある山にも、登山という形で登る事も出来ました。
こうした終始リラックスした雰囲気の中で、そのままライブに臨めたと言うのが、今回の中国ツアーでの印象を特に良いものに出来たのだと思います。出演バンドは、中国人によるものが殆どという中、自分達は相当異色のステージだったのだろうと思いますが(笑)、自分達の個性をそのままぶつけてやったという感じでしょうか…。Amin さんでの演奏を含めて、悔いの無いものは出来たと思います。
…本当に楽しい5日間でした。そして何より個人的に収穫だと思ったのが、この中国ツアーにより、バンドのメンバーの結束力が、より固いものになったという事です。ライブ数こそ少ないこのバンドですが、5日間を異国の地で共に過ごし、共に巨大なステージで演奏したという環境はとても大きなものだったのです。…滅多に無い経験をさせて頂きましたし、色々と視野を広げられた時間でもありました。改めて感謝したいと思います!
クリスマスも過ぎ、残すところ2010年もあと5日間程になってきました。個人的な話しですが、この25日までは、毎年結構忙しいスケジュールになっていている為か、それが過ぎてしまうと、後は2011年を迎えるのみという気持ちが強くなっていき、若干寂しさを感じる時期にもなっています…。しかし、自分はそんな時期が案外嫌いではありません…。色々とゆっくり考える事が出来る時間も増え、どちらかと言うと、そんな季節の移り変わりを楽しんでいるくらいでしょうか(笑)。
さて、今日から3日間のブログの記事は、『2010年を振り返る』と題しまして、ここ1年の主な出来事を幾つか挙げ、それぞれを簡単に振り返っていきたいと思います。これは自分の最初のブログ〔竹内大輔の写真日記(~2009)〕でもやっていた事柄ではありますが、昨年の今頃はブログを休んでいた時期でもあったので、実に2年振りの復活となるわけですね。
…という事で、今年2010年の自分にとっての大きな出来事として、3度目のニューヨークに行った事〔旅日記 35.アメリカ、ニューヨーク編(2010.7.26~8.1)参照〕を挙げさせて頂きたいと思います。3度目となっているので、別に珍しくもないじゃないかと思うかもしれませんが、いやいや、やはりニューヨークという街は、何度行ってもその度に刺激を貰える街なのです。また、今までは基本的に冬の時期にしか行く機会が無かったのですが、今回は夏に行けたというのも、また印象が違って面白かったのかもしれません…。また、3度も同じ街に行くと、そろそろ新たな発見が見えてきたりもするものなのです。今回も、自由の女神やメトロポリタン美術館等、お馴染みの所も一応は行きましたが、なるべく今までとは違う場所、違うアプローチで見ていけるよう、色々と工夫をしたものです。
写真左上は、お馴染みのタイムズ・スクエアで、写真右上は、ブルックリン・ブリッジ(ここは歩いて渡れるので…)マンハッタンの北側の方を望んだ風景です。今では当たり前のように持ち歩いている、デジタルの一眼レフカメラを持って訪れたのは初でもあり、撮れる写真の幅が広がったのは良かったですね(特に夜景系と望遠系)。
ニューヨークに行くと、自分は元気を貰えます。単純な表現になってしまいますが、本当にそうなのです。エンターテイメントの充実は言うまでもなく、いつ訪れても新たな手法で驚かせてくれるのです。そうなると、自分も頑張ろうという気持ちになりますし、また行ってやろうという思いも大きくなってくるのです。
そうなると4度目も?となってしまうかもしれませんが(笑)、本当に、時間とお金さえあればいつでも行きたいんですよね。また、他にも行きたい所が多過ぎる。この2つに尽きると思います。さて、今度はどんな魅力で自分はノックアウトされてしまうのでしょうか(笑)?